前回48話では、ついに陽一からレス解消に動くも、過去の罪悪感にとらわれたみちはそれどころではなく拒否してしまう。
陽一は拒否されるとは微塵にも思っていなかった 。
みちに男がいるのかと一瞬疑いそうになるが、それはないと思いとどまるのである。
みちだけは ずっと俺と一緒にいてくれたんだから…
ここから陽一は過去のみちとの出会いを思い返す。
気になる2人の出会いとは…?
『あなたがしてくれなくても』49話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
目次
『あなたがしてくれなくても』49話の感想・あらすじ(ネタバレ)
みちが拒否した次の日、揺れ動く2人の心
華ちゃん おはよう
次の日出勤したみちの姿は、出来る女風ではなく以前のラフなスタイルに戻っていた。
どうしてですか?似合ってたのに~
と、華は残念がるも、
まあ そっちの方が先輩らしいですけど
と自分の仕事をはじめる。
「らしい」という言葉を聞いたみちは、自分が拒否されることが当たり前でレスになっていたのに、まさか昨晩自分が拒否する立場になるとは…と想いを巡らせるのである。
逆転する日がくるなんて
自分”らしく”ないと考えていたのである。
あーマジ 嫁ウゼェェェーッ
一方の陽一は、会社で同僚の愚痴を聞かされていた。
どうやら一度浮気がバレたらしく、それ以来いちいち連絡をするのが面倒なようだ。
そんな同僚に対して、
お前が悪さした時点で夫婦のパワーバランスはお前が下なんだから
それが本当に嫌なら離婚するしかねーんじゃねぇの?
と容赦がない。
そんな陽一に、
あれ?なんか今日キツくね?
と戸惑いを隠せない同僚だったのである。
陽一は同僚と自分を重ねて考えているようだ。
昨晩みちに拒否されたことで、夫婦のパワーバランスが変わったと感じたのであろう。
みちと陽一の出会いは大学時代、2人の馴れ初めとは!?
2人が出会ったのは陽一が大学4年、みちが1年の時。
陽一の働くバイト先にみちが入ったことが始まりだった。
石上です!よろしくお願いします!
大学1年生のみちは、おかっぱ頭に眼鏡でどちらかというと地味な印象。
そんなみちを他のバイト仲間達は、
芋みたいだったな~
と軽くネタにするほど、垢抜けていない普通の子だった。
みちの出勤初日のバイト帰りに、陽一はみちに呼び止められる。
何?
そっけない態度の陽一に対して、
メニュー表ってコピーしてもいいですか?
と、みち。
どうやら早くメニューを覚えるために、コピーを家に持って帰りたいということだった。
そんな仕事熱心なみちに陽一は、
いいんじゃね?
と無表情で答えるが、内心”芋”でも頑張り屋さんだということに感心するのである。
特に劇的な出会いではないが、ある日、2人の距離が少し縮まることになる。
みちが高い棚の商品を取ろうと必死に格闘している姿を見た陽一は、背後からひょいっと代わりに商品を取るのである。
違います
みちが取りたかった商品は別の物だったらしい。
本当に取ろうとしていたのがスイートポテトだとわかると、なぜか、みちの周りに芋がイメージできてしまい表情が緩む陽一。
芋が芋を取りたかったのがおかしかったのか…。
そんな陽一を見てみちは、
よかったです…私吉野さんに嫌われてるのかと思っていました
と正直に伝えた。
陽一本人は嫌っているつもりはなかったのだが、あまりにも普段から笑わないため、みちには嫌われているように見えていたのである。
陽一が自分のことを嫌いではないとわかったみちは、その日から笑顔を陽一に向け続けるのであった。
バイト仲間達はそんな2人を見て、
最近石上さんから懐かれてんね~
と陽一をからかうほど。
いつの間にか一緒にいることが増えた2人。
他人に無関心な陽一も、みちと2人でいることに心地よさを感じていた。
そしてついに、みちから告白されるのである。
す 好きです!付き合ってください…!
顔を赤らめまっすぐ見つめるみちに、陽一は、
いいよ
と返事をしたのであった。
ここから2人の交際が始まったのである。
付き合い始めてから現在まで
自然な流れで付き合い始めた2人。
陽一の中では当然、告白してきたみちの方がパワーバランスは下なのである。
陽一はいつも誰かと付き合うときは告白されて始まるので、それが通常なのだ。
ある日、みちから日曜日の予定を聞かれた陽一は、
武たちと釣りに行くけど?
と返事をする。
それに対して、
あ そっか。わかった
と笑顔のまま返すみち。
なぜわざわざ日曜日の予定を聞いてきたかわからなかった陽一だが、バイト仲間の情報でその日がみちの誕生日であることを知るのであった。
ヤベ…
そのことに気づいた陽一は帰り道、みちに日曜の釣りはキャンセルすると伝える。
陽一は過去にも元カノの誕生日を忘れていて、そのことで自分のパワーバランスが下になってしまった経験があったのだ。
そんな陽一に対してみちは、
え?いいよ!いいよ!武くんとの約束が先だったんだから行ってきて!
と健気なのである。
そんな純粋なみちが愛おしく思えたのか、来週お祝いしよう…と心に決める陽一。
きっとみちの中にはパワーバランスという存在自体がないのだろう。
純粋に陽一を好きだという気持ちで動いているのがわかる。
みちと2,3年付き合ったころ、陽一の姉の結婚が決まる。
どうやら事実婚でいいと考えていたが、親のために結婚することに決めたという。
姉は陽一に対して、
あんたも結婚興味ないでしょ?責任取りたくないもんね~っ
と冷やかす。
そんな姉は陽一にここ2,3年で、陽一がかつて見せていた怖い顔をすることが減ったことを指摘する。
そして、
大事にしなよその子。何年でも素で一緒にいられる人はそうそう出会えないよ~
と、みちのことを大事にするように陽一にアドバイスしたのであった。
それから陽一とみちも結婚したのだが、どちらがプロポーズしたかは描写がなかった。
結婚に興味がないと実の姉に言われるくらいだから、告白同様みちからプロポーズしたのかも…?
今後プロポーズについても回想してほしいものである。
結婚しても変わらず陽一と一緒に居続けてくれたみち。
レスになってもみちは傍にいてくれたし、陽一は絶対に夫婦のパワーバランスが崩れることはないと信じていた。
それなのに、昨晩はみちに拒否されてしまったのだ。
これは陽一にとって考えてもみなかった展開である。
【考察と感想】今後の陽一とみちの動向は!?
夫婦のパワーバランスが変わらないことを信じたい陽一だが、拒否されたショックをどう紛らわせるのかが、今後の注目ポイントである。
以前不倫した三島にまたなびいてしまうのか、それとも、ちゃんとみちとの話し合いの場をつくるのか…。
三島はフリー、しかも陽一のことを好きだと言っていたので陽一次第では簡単に再度不倫関係に戻れそうだ。
読者としてはそこまで頑張ったのなら、とことん、みちの悩みに寄り添ってほしいものである。
しかし、同僚に、
お前が悪さした時点で夫婦のパワーバランスはお前が下なんだから
それが本当に嫌なら離婚するしかねーんじゃねぇの?
と言っていることから、離婚というのも少し考えているのかもしれない。
一方のみちは新名との関係は終わっているのだが、犯した過ちに罪悪感を抱えたまま。
その事実を陽一に伝えることになるのか…?
肉体関係はないものの、かなり精神的にのめり込んでいただけに、知れば陽一はショックを受けることであろう。
今回陽一が拒否されることで、今までとは違う展開に発展した。
陽一は散々みちを拒否したことへの罪悪感を持ってほしいものである。
みちと陽一はお互いが納得する終着点に向かっているのか…。
今後の展開からも目が離せない…!
次回50話もお楽しみに!
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