目次
れるりり feat.ミク&リン&GUMI『神のまにまに』
神のまにまに 仰せのままに
誰だって地球を愛してる
飲めや歌えや どんちゃ騒ぎ
たまにゃそんなのもいいね
(作詞:れるりり)
代表曲は『脳漿炸裂ガール』に『聖槍爆裂ボーイ』といえば、もしかしたらボカロ好きでなはい方でも名ぐらいは聞いた事があるのではないだろうか。
そんなれるりりによるこの楽曲は、日本神話『天岩屋戸』を基に作られた楽曲。
一見、神話にあったことをそのまま歌われているような楽曲に見えるが、しかしそれはあくまでも比喩であり、中身そのものは現代社会を生きる人々に向けたメッセージ性の高い楽曲のようになっている。
世の中、嫌な事ばかりで疲れる事がたくさん。
だが、そんな時こそ、たまには飲めや歌えやなどんちゃん騒ぎをしちゃおう。そうしてまた明日からも長い人生を頑張っていこう。
そんな人生を前向きにしてくれる、最高のどんちゃんソングである。
神のまにまに×瀬川貴次『ばけもの好む中将』
こんな題だが、本作にばけものは一切出てこない。
悪霊妖怪跋扈な平安時代の筈だが、この作品はあえて全ての事柄には人の影がある形をとっている。
話の展開も軽快で、歴史が苦手な方でも気楽に読める。
そんな新感覚歴史小説に見合うのはこの一曲しかないと、組み合わせた。
瀬川貴次『ばけもの好む中将』あらすじ
二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことに。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚、平安冒険譚。
(BOOKデータベース引用)
TOKOTOKO(西沢さんP)『僕らの街に愛が降る夜だ』
僕らの街に愛が降る夜だ
オンステージまでは3歩手前
叱られてるうちが華だろって
もう勝手なこと言わないでおくれよ
(作詞:TOKOTOKO(西沢さんP))
2009年にデビューして以来、中堅な人気を保ち続けてきているロキノン系ボカロP『TOKOTOKO(西沢さんP)』。
明るくポップな楽曲の上で歌われるのは、『何気ないことが幸せだってほら僕は気づいてしまった』という歌詞の一部を引用した主コメ通りの内容。少しひねくれた言い回しがなんだか心にほろりと染みる一曲だ。
実は元々この楽曲、4tnアルバムに収録されていたショートソングで、それをリメイクしたものとなっている。
元の楽曲には主コメで引用された歌詞は存在しておらず、最後の歌詞も『ほらモヤモヤしてる 解決はできない』と曖昧な言葉で終わらされていた。が、今作ではその曖昧さを解決するかの如く、爽快な答えを導き出す一曲にリメイクされている。
この楽曲に添えるのはこの一冊がいい! そう思った小説を紹介。
僕らの街に愛が降る夜だ×宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』
降ってくるのは愛じゃなくて、泥棒(偽の父)なんですけどね!
最後に紹介する作品は、現代を舞台に戻しつつも、奇抜な展開から始まるミステリー小説。
ここでしか見られない家族(?)の絆で進むストーリーのユーモアさ。
この爽快な癒しソングと共にぜひ読んでもらいたい。
宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』あらすじ
中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!
(Amazon 引用)
まとめ
ボカロ×小説第一段『ラノベ』は多くの方に見て頂けたようで、とても恐縮に思う。
この『まとめ』の冒頭を借りて、改めてお礼を言わせて頂く。ありがとう。
言葉のみの感謝で非常に申し訳ないが、心の底から感謝をしている事を伝える事ができたら幸いに思う。
さて、ボカロ×ティーンンズ向け小説、どうだっただろうか。
お気づきになった方がいるかもしれないが、ボカロ主体とした記事構成だった前回とは反対に、小説を主体とした記事構成にさせて頂いている。
今時『文芸』と一口に言っても、『一般文芸』や『ライト文芸』、『キャラクター文芸』と色々組み分けがされているものだろう。
だが今回は、わざとその枠組みには捕らわれず、『これぞ十代の方々にぜひ読んで貰いたい』というものを紹介させて頂いた。
そのため、少々私個人の趣味趣向が強く反映された記事ともなっている。
その点に関しては申し訳がない。しかし、『これぞ十代の方々へ!』と思う作品を集めた為、ぜひ一度手に取って頂けると幸いだ。
もしまたボカロ×小説を書く事があれば、その際にはもっと細かくわけたものをやりたいと思う。
その際は、またよろしくして下さると、とても嬉しく思う。
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