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共闘はじめました!宇野維正×レジー『日本代表とMr.Children』クロスレビュー(ミスチル編)

ミスチルはじめました。

毎度毎度のことですが

三度目の記事もMr.Children(以下、ミスチル)くどいと?
でもこのあとふっかーの共闘記事があるからそれみて考えるとしようか。

共闘はじめました。
同じ課題本、宇野維正×レジー「日本代表とMr.Children」について、サッカー偏愛サイド&ミスチル偏愛サイドからそれぞれ記事を執筆する企画です。
サッカー偏愛サイドによる視点は、ふっかー復活委員長(以下、ふっかー氏)より。

概要

サッカーには詳しくないと本書を敬遠して損をした。  サッカーとミスチルを通した、「平成」の考察だ!
スポーツや音楽は、個人的に楽しむものだけでなく、社会とつながっている・・・と教えてくれた一冊。

『日本代表とMr.Children』の感想

では、以下感想。

注意
ネタバレあり

サッカーとミスチルの蜜月/LOVEはじめました

まずミスチルファンとしてひとこと。
ウガスカジーと、ミスチルは違う。
ウガスカジーではなく、ミスチルが、サッカーと影響を与え合っている。

正直、サッカー選手がミスチルの歌に影響を受けているんだろうな、ストイックなアスリートと親和性が高いだろうとは想定していたが、ミスチルもまたサッカー選手に影響を受けている。胸アツ。

「LOVEはじめました」も、「中田のインタビューを見てから考えるとしようか」なんてフレーズがありり…ライブでは「香川(or本田)のインタビュー」に変わっているけれど。

「『LOVEはじめました』のような社会批評性の高い曲で、中田の名前を出したこともすごく筋が通っている」
「どちらかというと新しい才能との共闘意識を感じさせるようなものでした」p94

私にとって「LOVEはじめました」は、ごく、個人的な思い出と結びついた歌でしかなかったけれど、これからはサッカーも、社会批評も思い出しそう。
「カメラを片手に中高生たちがピースサインを送る」なんて「写メール」が流行った時代。

今ならYoutuberなんて単語が出てくるのだろうか。
とがった歌に、中田が結びついたのが面白いなぁと。

サッカーとミスチルの蜜月といえば、興味を持ったのは、I’LL BE誕生秘話。

「次のアルバムには名波が聴いてもアクティブになれるような曲を入れることにした」と生まれた曲。

歌詞にはサッカーをにおわすフレーズは出ていないけれど。
ああやっぱりミスチル「も」、サッカーに影響を受けているんだと。

「NANAMI終わりなき旅」も、買っちゃったよ。

 

こうして、サッカーに詳しくないのに、ミスチルにつられてサッカー本を手にとるんだなぁ。

生きるためのレシピなんてないけど最大公約数/終わりなき旅

もともと、この企画は、「サッカー本を発信したい」とつぶやいたふっかー氏に、「サッカー本といえば長谷部誠!(それでミスチル)」と私がコメントしたことがきっかけで始まった。
そう、これまで読んだことがあるサッカー本といえば、長谷部誠「心を整える」くらい。それも、彼がミスチル好きで有名だから、結局ミスチルをきっかけに読んだのだけれど。

本書で印象的だったのが、「万人受けする、いわば最大公約数的存在」である長谷部誠が支持されると、それだけ社会が不寛容だ、という指摘が印象深かった。

サッカー×ミスチル、というとスクールカースト上位にきそうな、意識高い系の印象だけれど、ただの意識高い系じゃない本で面白い・・・。
(偏見?余談だけど、これが読書×ミスチル、というと一気に内省的な印象を受けるよね。)

「終わりなき旅」についても「最大公約数」というあたり笑ってしまった。

たしかにね、生きるためのレシピなんてないけど、最大公約数。

「心を整える」といい「終わりなき旅」といい、「意識高い系」にウケる本や歌でもあるんだよなぁ。
わたしは、意識飛んでる系ではありますが・・・。

 

自分らしさの檻の中でもがいているMonster

実は最も印象的だったのが、本田に対するネガティブなイメージ。

 「『日本人が想像もできひんような努力をしてきて、この場にいるという』(叩かれることに対して)『それはちゃんとみんなが守ってあげないといけないと僕は思っているんで」(232p)

要は、努力しているんだから叩くなと。
・・・うーん、努力すればするほど、叩かれようが、割り切れるものでは?
自分がやるだけやっているんだから、あとは勝手に言ってれば、と。
(この発言は、まるで、意識高い系のようだ!)

辻本清美の「批判なき政治」発言も取り上げられていたけれど、この「結果より過程」を自分から言ってしまう感じがどうも苦手。

「批判=悪いもの」と短絡的な発想の気持ち悪さ。

・・・この気持ち悪さは、SMAP「世界に一つだけの花」がヒットしたときの、気持ち悪さと重なる。
「ナンバーワンよりオンリーワン」の歌がリリースされた年は、ちょうどゆとり教育が始まり、順位付けが禁止され、相対評価から絶対評価になった年だった。

何が何でも競争すればいいというものではないけれど、比較や競争で、自分の得意・不得意・・・自分の立ち位置がわかるものでは。

本田・辻本個人の発言ではなく、こういう人を生み出す土壌があったのが、平成なのかも。

そこで思い出すのがこちら。

朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」

非常に「平成」の後半をよく表しているなぁと。
棒倒し、順位競争を「禁止」された時代。

「個性」「自分の夢」を持つことがいいことだ、と言われながらも、競争を奪われた時代でもある。

これは自分の立ち位置を把握できなくなってしまうのも仕方がない。

序列はつけず「オンリーワンだからいいじゃん」って、サムワンに没落するぞ。

「世界に一つだけの花」を好きな人には大変申し訳ないのだけれど。
当時、エブリワンが「ナンバーワンよりオンリーワン」と口ずさみ、サムワンに見えて仕方なかった。

皮肉なことに、「自分らしく」「個性的」を繰り返す人ほど、没個性的にみえるし、隠そうとしても出てしまうのが、個性というものでは…。

様々な角度から物事を見ていたら自分を見失ってしまうけれど、でも、他者と生きている以上、「個性」「自分らしさ」なんて、他者との比較で気づくこともあるだろうし。

かくいう私は、「オンリーワン」を信仰していてくれれば、ナンバーワンを目指すライバルが減る!と、ナンバーワンになれるサムシングを彷徨う旅人。

・・・ナンバーワンを目指すことで、人一倍オンリーワンになりたがっているのは私だろう。俗物ですから。

「ストレングスファインダ-」に課金している時点で、オンリーワンになりたいナンバーワンかも。

 

まとめ

ミスチルとセットで気になるサッカー本。
で、サッカーだけでなくこの本で一番印象的だったことは、文化×社会という掛け算かな。

サッカーとミスチル、という文化×文化より、文化と社会(自分らしさ)の話になってしまったけれど…。

ふざけた文章しか書いていないが、意外とお堅い本も読んでいるから、そちらも書いていきたい。
おふざけと、堅い題材を融合していこう。

(ストレングスファインダー「着想」が1位なので、掛け算は得意なのかもしれない。)

私がこの本につける音楽はこちら。

Mr.Children「LOVEはじめました」

社会風刺×音楽、でしょう。

課題本はこちら。

 

 

お待ちかねの(といいつつとっくに執筆されているが)ふっかーの記事はこっちだよ!

もしも、ミスチルが「金J」に参戦したら?宇野維正×レジ―『日本代表とMr.Children』クロスレビュー【サッカー編】

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