おすすめ作家
辻村深月
おすすめの理由
痛みを抱えた子供視点と、全てを見通す大人視点という二つの視点を操る作家。
青春ものも読みやすいが、大人の女性向けの小説も評価が高い。
作品の後半、怒涛の勢いで伏線を回収する姿勢にページを繰る手が止まらなくなる。
重松清
おすすめの理由
親子の葛藤を優しい視点で描く。青春もの、家族ものの評価が高い。
「理想の父親」象ではなく、あくまでも等身大の、不器用な父親を丁寧に描写する。
学校ものはとくに「いじめ」にスポットライトを当てている。「ナイフ」「十字架」など名作多数。
中脇初枝
おすすめの理由
差別や貧困などの社会問題を丁寧に描く。自然と人間を優しく見つめ直す作品が多い。
特に子供の虐待がテーマの「きみはいい子」は映画化もされ、女性からの評価が高い。
上橋菜穂子
おすすめの理由
「守り人」シリーズなど、数多くのシリーズものを手掛け、質が非常に高い。
その性質により上下巻にまたがっている作品がほとんどだが、行き着く暇もなく読み進めることが出来る。
原田マハ
おすすめの理由
アートとミステリをからめた小説もあるが、ここで紹介するのは、自然と人間にスポットライトを当てた作品だ。
自身の体験も入っている「旅屋おかえり」は、主人公のおかえりの明るい雰囲気もあって読みやすい。
沖縄を舞台にした「カフーを待ちわびて」も良い。
人の強さ、優しさに満ちた作品を数多く刊行している。また、自伝小説も素晴らしい。
乙一
おすすめの理由
「切なさの名手」ということだけあって、予測不可能な結末と、胸を締め付けられるような切なさに満ちた作品が多い。
「GOTH」のようにダークファンタジー、もしくは怪談のような作品もあるので、読むときは注意が必要。
乙一(別名義)
おすすめの理由
乙一作品で、ダークな作品に当たるのが怖い…という方は、別名義の作品から入るのがおすすめ。
それほどダークではなく、切なくも爽やかな青春ものが多いので、怖がらずに読むことが出来る。
宮本輝
おすすめの理由
「友情」「家族」「死」をテーマとした作品が多い。
文体が美しく、方言も入っているので、新鮮な感覚で読み進めることが出来るだろう。
炎の美しさや、川(河)をモチーフにした作品は評価が高く、映画化もされている。
田辺聖子
おすすめの理由
古典文学を読むなら、彼女が意訳した作品から入るといい。
気取りがない文体で、ユーモラスに古典の登場人物を描いているので、気後れせずに読み進められ
須賀しのぶ
おすすめの理由
読みごたえがある小説が多いが、なにしろはずれが無い。
歴史もの・野球ものを多く手掛けている。
全作読破と言わずとも、一冊は読んでおきたい。
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