新型コロナウイルスが蔓延し、自宅で過ごす時間が圧倒的に増えた昨今。
「外出できない」「人と会えない」「やることが見つからない」という状況で気が滅入ってしまいそうな方もいるのではないでしょうか?
こんな時こそ読書をしましょう!
この記事では、「読書が大好き!」な27名の方に教えていただいた「気が滅入る状況を忘れさせてくれる本」をまとめました。
目次
- 『47都道府県女ひとりで行ってみよう』益田ミリ
- 『キケン』有川浩
- 『ボクの妻と結婚してください。』樋口 卓治
- 『横道世之介』吉田修一
- 『マカン・マラン』シリーズ 古内一絵
- 『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介
- 『バブリング創世記』筒井康隆
- 『風と共にゆとりぬ』朝井リョウ
- 『千年の黙 異本源氏物語 平安推理絵巻』森谷明子
- 『光二郎分解日記 相棒は浪人生』大山 淳子
- 『ドミノ』恩田陸
- 『バカとテストと召喚獣』井上堅二
- 『砂漠』伊坂幸太郎
- 『最後の一葉』O・ヘンリー
- 『ひかりをすくう』橋本 紡
- 『少年M』ムック
- 『秘密の花園』フランシス・ホジソン・バーネット
- 『自由からの逃走』エーリヒ・フロム
- 『イビサ』村上龍
- 『土葬症』ザ・グレイヴ
- 『木曜日にはココアを』青山美智子
- 『フーガはユーガ』伊坂幸太郎
- 『現実はいつも対話から生まれる』
- 『リセット』北村薫
- 『民王』池井戸潤
- 『スウィッチ』アマンダ ホッキング
- 失敗を「はね返す人」と「引きずる人」の習慣
『47都道府県女ひとりで行ってみよう』益田ミリ
日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるというのはもったいないなぁ。というわけで、全部行ってみることにした。33歳の終わりから37歳まで、毎月東京からフラッとひとり旅。名物料理を無理して食べるでもなく、観光スポットを制覇するでもなく。その時の自分にちょうどよいペースで、「ただ行ってみるだけ」の旅の記録。
いろ
観光地や名所はあまり登場せず「この県にこんなところがあるのか」と新しい発見の連続でした。
ひとり旅だからこそできる、そのときの気分で偶然見つけたものに触れる旅。
旅行先でも無理しない肩肘張らないゆるさと、かわいいイラストに癒されます。
写真が載っているだけでなく、各地で使った金額も書かれていて、実際に旅行した気分になれました。
『キケン』有川浩
成南電気工科大学の「機械制御研究部」は、犯罪スレスレの実験や破壊的行為から、略称「機研(キケン)」=危険とおそれられていた。本書は、「キケン」な理系男子たちの、事件だらけ&爆発的熱量の青春物語である!
ぷりん
「自分が1番楽しかった時期が青春なんだな」と最後は懐かしい気持ちにもなります
『ボクの妻と結婚してください。』樋口 卓治
余命6ヵ月を宣告された放送作家の修治。死を前に思うのは最愛の家族のこと。みんなを笑顔にしたくて22年間バラエティ番組を作ってきた。妻と息子にも、ずっと笑顔でいてほしい。修治は人生最後の企画を考え抜き、決めた。妻に、最高の結婚相手を遺そう。笑い泣きが止まらない家族小説。
九曜文乃
人生のラストで自分の大切なもののために全力で走り続ける姿に、私たちも元気をもらえるはず。
『横道世之介』吉田修一
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。
一蔵とけい
横道世之介は至って特別ではない男なのですが、だからこそ特別な魅力を感じてしまうという矛盾。
時々抜けている世之助の愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さに私は力をもらえたし、前向きな気持ちにさせられました。
絶望よりも希望に目を向けられる横道世之介の物語はまさに気が滅入る状況を忘れさせてくれる、私にとって大切な本です。
『マカン・マラン』シリーズ 古内一絵
M.kaori
身も心も疲れてるとき、美味しい料理優美な美しいドレスを作る人たちを待っています。
それが夜食カフェ マカン・マラン。
社会と会社、そして自分に馴染めず苦しみながら歩む大人たち。
ここにいる全ての人たちが悩みを持っていますが、美味しい料理は心を満たし、ドレスを作ること、また着ることによって自分を取り戻し、現代社会に向き合う自信がつきます。
重厚で濃厚、そして人生の面白みと教訓がこの本で学べるような気がしました。
『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介
「じいちゃんなんて早う死んだらよか」。ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のため面接に臨む日々。人生を再構築中の青年は、祖父との共生を通して次第に変化してゆくー。瑞々しさと可笑しみ漂う筆致で、老人の狡猾さも描き切った、第153回芥川賞受賞作。
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今必要なのは羽田圭介のような毒を制する猛毒だ。
「四六時中白い壁と天井を見るしかない人の気持ちが想像できないのか」
主人公の健斗は現在無職の実家暮らし。
認知症気味の祖父と同居中。
先が見えず、どこにもいけないことへの苛立ちや不安。
健斗は筋トレにひたすらこだわる。
在宅期間が長いほど、自分や家族に向き合う時間が増える。
僕らはスクラップ・アンド・ビルドする。
これからも生き続けるために。
『バブリング創世記』筒井康隆
筒井康隆の世紀の奇書が“定本”として三十七年ぶりに復刊!“ドンドンはドンドコの父なり。ドンドンの子ドンドコ、ドンドコドンを生み…”ジャズ・スキャットで使われるバブリングを駆使し、奇想天外なパロディ聖書として読書界を驚倒させた表題作ほか、初刊文庫で未収録だった実験作品「上下左右」(イラストは雑誌掲載時の真鍋博)を収録した完全版。書下しの自作解説を併録。全十篇。
ごんべえ
筒井康隆らしい、お下品な、またはハチャメチャな作品が沢山です。
私の一押しは「ヒノマル酒場」ですね。
大阪の小料理屋に宇宙人がやって来るドタバタ劇ですが、皮肉が効いていて大好きです。
中学生の時に読んで、暗唱出来るまで読みました。
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