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国内ミステリー小説おすすめ15選【新本格の台頭からゼロ年代作家の出現まで】

佐藤友哉『水没ピアノ』

三島由紀夫賞受賞作家・佐藤友哉による『鏡家サーガ』シリーズの三作目。

本作は3つの物語から構成されている。

ひとつは携帯電話のバッテリー裏のシールを張り替える仕事をしている青年。

もうひとつが好きな女の子を様々な不幸から守ろうとする少年。

最後は、実母を殺害した長女によって密室に閉じ込められている青年の物語だ。

これだけでは、共通点のない物語を無理やり1冊の本にしたように思われるだろう。

しかし、決してそうではない。

不穏な空気を保ちながら展開される本作は間違いなく「愛」の話であり、3つの物語のいずれもが「愛」を描こうとしている。

この「愛」の正体こそ、ミステリーとしての本作が提示する謎だ。

「愛」がどのようなものかについては、ここではあえて語らない。

このことが何を意味するのかは、本作を読み終わった読者だけが知ることになるだろう。

『水没ピアノ』の基本情報
出版社 講談社
出版日 2008/04/15
ジャンル ミステリー
シリーズ 鏡家サーガシリーズ既刊6巻
ページ数 464ページ
発行形態 単行本、文庫

北山猛邦『クロック城』殺人事件

ミステリー小説が過去や現代の実社会を舞台にしなければならないというルールは存在しない。

本作の舞台は1999年の日本だが、現実のものとは様子が違う。

世界各国で磁気嵐が頻発し、異常気象が多発したあとの荒廃した世界だ。

主人公の住居は既に電気の供給が止められているぐらいだ。

主人公の南深騎(みなみ みき)のもとに「幽霊退治」の依頼が舞い込んでくる。

依頼人の黒鴣瑠華(くろく るか)、助手の志乃美菜美(しの みなみ)とともに「クロック城」へ向かう一行を待ち受けていたのは首なし死体を現場に残した殺人事件だった。

新本格ミステリーを彷彿とさせる精巧な謎はもちろん、独特な世界観のなかで展開される物語に一読の価値があることは間違いない。

『クロック城』殺人事件の基本情報
出版社 講談社
出版日 2007/10/16
ジャンル ミステリー
受賞 第24回メフィスト賞受賞
ページ数 424ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』

直木賞受賞作家・辻村深月のデビュー作。

ある雪の日、男女8人の高校生が学校に閉じ込められてしまう。

そこで発生する奇妙な現象、次々と失踪する同級生たち。

これら不可解な現象には、学校で起きた自殺事件が関わっているが、誰もそのことをなぜか思い出せない。

閉じ込められた高校生たちは、死んだクラスメイトの自殺事件を追うというストーリーになっている。

本作の魅力は細かな人物描写だ。

高校生たち一人ひとりの苦悩や葛藤が、丁寧に描かれている。

青春をとおり過ぎた読者にとっては懐かしく、そうでない読者には共に歩んでくれるようなやさしさに満ちている一冊だ。

ミステリー小説としてだけではなく、青春小説としても傑作である。

『冷たい校舎の時は止まる』の基本情報
出版社 講談社
出版日 2007/08/11
ジャンル ミステリー
受賞 第31回メフィスト賞受賞
ページ数 608ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

おわりに

ここまで紹介してきたように「ミステリー」といっても、様々なものがある。

トリックに好奇心を満たされたい人も、人間の生々しい感情に触れてみたい人も、気になった1冊を手に取ってみてほしい。

もし、その作品が自分に合わなくても、きっと気に入る作品は必ず存在する。

日常のささやかな謎を描いたものから、100人以上の被害者が出てしまう作品もあるミステリーというジャンルは、想像以上に豊かなのだから。

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