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高学年向け児童書5選【これからの将来を考える】
高学年になると、進学のことや将来就きたい仕事のことなど、自身の将来について考える機会が多くなると思う。この時期に読んでほしいのは、将来を考えるヒントになるような児童書だ。読書を通して、より深く自身のこれからについて考えてみよう。
『二番目の悪者』林木林
「噂」が「真実」に…
主人公は自信家な金色のたてがみをもつライオン。しかし、次の王様が信頼の厚い銀色のたてがみをもつライオンになるかもしれないと知り、国中に悪い噂を流し始める。次第に、住民によって「噂」は「真実」として語られるようになっていき…。
ネット上に情報が溢れかえっている今だからこそ、どのように情報を見極めていかなければいけないのか、考えるきっかけを与えてくれる作品だ。
『こども六法』山崎聡一郎
難解な法律を楽しく学ぼう!
日本の法律はとても難解で、大人でさえ学ぶことを躊躇ってしまうほど。この作品では、誰でも正しい法律の知識を身につけられるよう、難解な法律が丁寧にかみ砕いて解説されている。
法律は正しく理解することで、自身や周りをトラブルから守ることができる。将来安全に暮らしていくために、1人でも多くの子どもに読んでほしい作品だ。
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『WONDER ワンダー』R.J.パラシオ
顔に障がいがある男の子の苦悩と愛の感動作
生まれつき顔に重度の障がいをもっている少年オーガスト。10歳から通うことになった小学校では、その顔のせいで好奇の目にさらされたり、いじめの対象になったりしてしまう。
はじめは受け入れられなかったオーガストが、皆に愛されるようになるまでの軌跡を描いた物語だ。人の外見や障がいについての捉え方を考えさせられる作品で、読書感想文の課題図書にも選ばれている。
『なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』池上彰(監修)/佳奈(漫画)/モドロカ(画)
働くってどういうこと?
テレビなどのメディアで活躍中の池上彰さんが監修を手掛け、「仕事に不満や不安を抱えている大人にも読んでほしい」との願いが込められている。ストーリー仕立ての漫画が差し込まれていることで読みやすく、各章の解説にもイラストが豊富。
子どもの「働くって何?」という純粋な疑問に答えつつ、大人にも働き方を見直すきっかけを与えてくれる一冊だ。
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『大人も気づいていない48の大切なこと-キミの心をラクにするかんたんなヒント』Testosterone
10代特有の悩みをまるっと解決!
Twitterのフォロワー数130万人以上を誇り、ポジティブな言葉で元気を与えてきた社長が、悩みを抱える10代に向けて人生を楽しむヒントを教えてくれる一冊。
友達のこと、勉強のこと、将来のことなど、10代特有の悩みに刺さる内容となっており、思わず大人も「もっと前に出会っていたかった」と思ってしまう。読者に対して語りかけてくるような、やさしくあたたかい文体も魅力だ。
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【番外編】小学生の子どもがいるママ・パパにおすすめの本3選
小学生の子どもをもつママ・パパのほとんどは、子どもの教育法で悩んだ経験が少なからずあると思う。子どもの成長を見守りつつ、時には手助けできるようにアドバイスをくれる、育児中に読んでほしいおすすめ本を3冊紹介していく。
『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』フクチマミ
子どもを守るための性教育
子どもへの「性教育」とは、実は皆さんが思っているよりも広い範囲を示している。この本では、SEXや生理などについてはもちろん、子どもが「おしり」や「うんち」などの単語を使い始めたタイミングでの対処法まで徹底的に解説されている。
ネットと子どもの距離が近い今だからこそ、子どもを守るために各家庭で性教育を行う大切さを実感させられる一冊だ。
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『おうち性教育はじめます』あらすじと感想【子どもを性トラブルの被害者、加害者にさせないために】『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つほめ方 叱り方 』島村華子
今すぐ実践できる「声かけ」で笑顔溢れる家庭に!
普段何気なくしている「ほめる」「叱る」という行為が、実は子どもの育ち方に大きく影響を与えている。
この本では、より子どもと深くつながれるような「ほめ方」「𠮟り方」のポイントが、教育者だった著者の視点から解説されている。子どもへの伝え方に悩んでいるママ・パパにぜひ一度読んでほしい一冊だ。
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『子どもにいいこと大全』成田奈緒子/石原新菜
いいことづくめ!62個の生活習慣
子どもの自律神経を整え、免疫力をアップさせる62個の生活習慣が紹介された一冊。
ここ数年続いた休校の影響で、子どもの生活リズムの乱れや自律神経の乱れを感じているママ・パパも多いと思われる。
朝すっきりと起きられない、なかなか食事が進まないなどの不調は、実は自律神経の乱れが原因かもしれない。今すぐ実践できるような「いい習慣」に親子でチャレンジしてみるのもおすすめだ。
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おわりに
子どもが成長していく過程で、出会った本が与えてくれる影響は計り知れない。感受性が育っていく子ども時代にこそ、たくさんの本と出会い、読書を通してさまざまな経験を積んでいくことが大切だ。
そのなかでは、成長に合わせて選ぶ本を変えていくことが必要で、出会うタイミングによっても本の見え方は大きく変わる。ここまで紹介した学年別のおすすめ15選をぜひ参考にして、たくさんの本との出会いを楽しんでほしい。
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