知念実希人おすすめ小説ランキングTOP10【読書好き23人に聞いた!】

その他の知念実希人おすすめ作品を5つご紹介!

知念実希人の小説は現役医師ならではの視点が入っているものが多いですが、実は医学知識の使われていない青春ものや、島田荘司が絶賛する本格ミステリー作品もあります。

こちらではそんな医療系要素の少なめな小説から、もちろん医師としての才能がふんだんに使われたものまで、本編のランキングに入っていないおすすめ作品を5つご紹介します。

『神酒クリニックで乾杯を』

医療事故で職を追われた外科医の九十九勝巳は、恩師の紹介で「神酒クリニック」なる医院で働くことになります。

そこはVIPが世間に知られることなく、一癖も二癖もある医者たちによる診療が受けられる場所だったのですが、実は「神酒クリニック」には別の顔もあって……?

知念実希人は現役の医師なので、医療が関わる小説をたくさん書いています。しかし、本作は医療に重ねて殺人事件が絡んできます。

殺人事件は医師が首を突っ込んでいい領分ではないと思います。しかし、好奇心旺盛で、普通の組織で働くことができない医者たちばかりが揃っているのが「神酒クリニック」。

「冒険」と称して好奇心の赴くままに殺人事件に関わっていきます。そんな医師たちの、規格外の活躍をお楽しみください。

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『神のダイスを見上げて』

2023年10月、小惑星「ダイス」が地球に接近し、人類は滅亡の危機に瀕します。

そんな混乱の最中、漆原亮の姉・圭子が何者かに殺害されてしまいます。亮はその犯人を追うのですが、タイムリミットは「ダイス」が地球に落ちてくるかもしれない日までのたったの5日間。

同級生・四元の協力のもと、はたして亮は犯人を見つけ出すことができるのでしょうか?

刻一刻と最期が迫って来る中で、弟が姉を殺害した犯人を探し出し、復讐するというタイムリミットもののサスペンスで、人間の本質が見える小説となっています。

本作の一番の魅力は、時間が限られているという設定でしょう。あと5日で最期を迎えるかもしれないという緊迫感の中で展開される、推理・青春はとても読み応えがあります。

あと数日で自分の命が終わるかもしれないというときに、私たちは愛する人のために行動することができるのか。そんなことを考えながら読むのもいいかもしれません。

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『レフトハンド・ブラザーフッド』

双子の兄をバイク事故で亡くした岳士は事故以来、自身の左手に兄・海斗が宿り、声が聞こえるようになります。

兄の声が聞こえることを訴える岳士に、周りは異常さを感じます。結果、精神科に入院させられそうになった岳士は家出をするのですが、左手に宿る兄とともに殺人事件に巻き込まれて、逃亡犯として追われることに……。

その濡れ衣を晴らすために奔走する2人ですが、そこに怪しいドラッグ「サファイア」や美しい隣人・彩夏との出会いが2人の運命を狂わせていき……!?

描写がとてもリアルな青春小説です。

作中では殺人事件の容疑者になってしまう岳士や、その濡れ衣を晴らすために関わった怪しいドラッグ「サファイア」などのギミックが登場するのですが、著者が現役の医師のため、薬物についての描き方が真に迫るものがあります。

また、本作の一番の読みどころは海斗と岳士の「兄弟愛」です。ラストの兄からの手紙には感涙し、海斗が兄として岳士に注いだ無償の愛にあなたはきっと胸打たれることと思います。

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『傷痕のメッセージ』

「死んだらすぐに遺体を解剖してほしい」

亡き父の遺言に従い、娘であり外科医の千早が解剖すると、なんと父親の胃壁には「とあるメッセージ」が刻まれていました。それは28年前に起きた連続幼児誘拐殺人事件、通称「折り紙殺人事件」に関わるものだったのです。

知念実希人が描く、新時代の医療×警察ミステリーです。

ことは、千早の父親が亡くなり、遺言通りに解剖してみると謎のメッセージが胃壁に刻まれていることを千早自身が発見することから始まります。

それは28年前に起きた事件に関わるものなのですが、父親が亡くなった日に28年前の事件と酷似した事件が発生してしまうのです。

過去を掘り起こしつつ物語は進むのですが、千早と、同僚の病理医・紫織がいいコンビで、千早のネガティブさを紫織が上手くカバーしていきます。そこにかつての父親の仕事仲間・桜井も加えて、3人で事件解決へと進んでいきます。

千早の父親が生前に言った、「たんに血が繋がっているからといって、親子になれるわけじゃない」というセリフは、グッとくるものがありました。

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『硝子の塔の殺人』

地上11階、地下11階からなる巨大な尖塔に集められたゲストたち。刑事、霊能力者、小説家、料理人、そして医師……、そんな癖の強いゲストたちを招いたのはミステリーをこよなく愛する大富豪でした。

そして、屋敷の主人が殺害されたのをきっかけに、惨劇の幕が上がります。謎を追うのは名探偵・碧月夜。ワトソン役は医師の一条雄馬。読者への挑戦状と、驚愕のラストがあなたを待っています。

歴代のミステリーに対するうんちくと愛情にあふれた1冊です。アガサ・クリスティーやエドガー・アラン・ポーなど、本格ミステリーの黄金時代を彩った作家たちや、ミステリーの始祖への敬愛がとても感じられます。

知念実希人が挑戦する本格ミステリーの舞台は、山奥にたたずむ「硝子の塔」。下界から隔絶された世界で物語が繰り広げられるので、クローズドサークルものとしても読むことができます。

これでもかと本格ミステリーの要素が詰め込まれており、ミステリー初心者にはもちろんのこと、綾辻行人、有栖川有栖のような論理詰めと、派手なトリックが好きな人には特におすすめです。

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おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

自分の大好きな1冊、懐かしい1冊、再読してみたくなった1冊、気になってはいたが読めていない1冊などはランクインしていましたか?

この記事が新たな作品との出会いのきっかけになればと願っております。

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