【現役医師が書いた医療ミステリー×サスペンス】知念実希人『リアルフェイス』(♫Mrs. GREEN APPLE『アウフヘーベン』)

現役の内科医師であり、ミステリー作家でもある知念実希人さんの『リアルフェイス』を読んでみました!

こちらの作品は、文庫化に伴い2015年に刊行された『改貌屋 天才美容外科医・柊貴之お事件カルテ』を改題・改稿された作品です。

あらすじ

第一次世界大戦で顔面に激しい損傷を負った兵士の傷を元の状態に戻そうとして生まれた形成外科学。

名実共に天才美容形成外科医の柊貴之。
自分の仕事をとても誇りに思っており、依頼を受ける基準はお金美しさで決まる。

法外な費用を請求する代わりに、依頼者の美しさを最大限に引き出すためなら何でもする。
いくら金を積まれても、自分が執刀するに値しない依頼は断る。
彼は技術屋ではなく、芸術家なのだ。彼の手によって生まれ変わった顔は作品である。

美への執着が強いあまり、作品の永久保存に尽力する彼の正体は一体何者か。

感想

口コミ評価が高く、美容整形の話というのに惹かれ、読んでみました。
ミステリーであり、サスペンス要素も満載の作品です。
知念先生の作品は初読でしたが、面白い!!!

お隣の韓国では当たり前のように行われている美容整形ですが、日本ではどうしても整形に抵抗感のある人がまだまだ多いと思います。なぜ形成外科学が生まれたのかを知り、少し先入観が取り払われた気がします。

仮面病棟』や『時限病棟』は聞いたことがあったものの、今まで医療ものは専門用語とか出てきても分からないし、映像作品として観た方が楽しめそうな気がすると思い、なんとなく遠ざけていました。言葉も分かりやすく、全体的に読みやすい文書でした。

おわりに

悪の教典』でお馴染みの貴志祐介さんのような身震いするような怖さではないものの、続きが気になって他のことが手につかなくなってしまい、一気読みしてしまいました。

今年は知念先生の他の作品に出会うためにあったのでは?と言っても過言ではないくらいです。他の作品も読んでみたくなり、新刊『ひとつむぎの手』を早速購入しました!読むのが楽しみです。

この小説に音楽をつけるなら・・・

Mrs. GREEN APPLEの「アウフヘーベン

最近、Mrs. GREEN APPLEの曲をよく聴くようになりました。
ボーカルの大森元貴さんがほとんどの曲の作詞作曲を担当(歌唱力もスゴイ)されいるのですが、彼は音楽の”天才”だと思います。

実は、この小説を読み進めている途中でこの曲に出会いました!曲を聞いた瞬間にあっ、このサイコパスな感じはリアルフェイスっぽいなぁ・・・ビビッときました。youtubeでMVが見れるのですが、独特な世界観が広がっています。

それからは曲を聴きながら読み進めていました。まだ本作を読んでない方は、ぜひ読みながら聴いてみてください。特に柊貴之の本当の「顔」が暴れるとき、この曲がスリルさを演出して盛り上げてくれます!(ちなみに私は読んでいる間もこの記事を書いている現在も無限リピート中です)

※曲に中毒性あり

著者紹介

知念 実希人ちねん みきと

1978年 沖縄県生まれ
2004年 医師として勤務
2011年 「レゾン・デートル」で島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞
2012年 同作を『誰がための刃』と改題し、デビュー
2018年 『崩れる脳を抱きしめて』が本屋大賞ノミネート

「天久鷹央」シリーズほか、『あなたのための誘拐』『仮面病棟』『時限病棟』『螺旋の手術室』などの著書がある。

最後まで読んでいただき大変嬉しく思います。こちらもよろしくお願いいたします。

◯この他の「リアルフェイス」の主題歌はこちら

 

◯本の主題歌を決める読書会「BGMeeting」