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『かもめのジョナサン』原作小説あらすじと感想【孤独を抱える全ての人へ】

『かもめのジョナサン』あらすじと感想【孤独を抱える全ての人へ】

みなさんにとって孤独とは何でしょうか。

氷の塊のように冷たくて、悲しいものでしょうか。

もしくは、切り立った崖のようにえぐられるようなものでしょうか。

今回はリチャード・バックの『かもめのジョナサン』を取り上げたいと思います。

今、孤独に打ちひしがれている全ての方に、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

この本の評価
読みやすさ
(4.0)
面白さ
(4.0)
装幀の美しさ
(3.5)
元気が出る度
(5.0)
総合評価
(4.5)

あらすじ

主人公はジョナサン・リヴィングストン

食べることよりも飛ぶことが大好きな、カモメ界では「変人(変鳥?)」と言われている鳥です。

来る日も来る日も飛び方を学び、超低空で飛ぼうと試みます。

しかし、彼は群れの中の生活になじむことができません。

「その気にさえなれば、こんなことをしている間に飛ぶことの研究がいくらでもできるんだ。

おぼえなきゃならんことはそれこそ山のようにあるというのに!」

完璧な飛行バカ(おそらく褒め言葉)であるジョナサンは、周囲が止めようとするのを押し切って、加速急降下をしようと試みます。

しかし、彼はことごとく失敗してしまいます。

ジョナサンは頭を働かせながら、何度も何度も練習するんですね。

そこが、彼の健気で愛しいところです。

そんなある日、ジョナサンは練習の途中で事故に巻き込まれます

時速百四十キロというスピードの中で操縦不能になり、体ごと煉瓦のように固い海面に突っ込んでいってしまうのです。

彼が目を覚ましたのは日没後

月の光を浴びながら、何やら自分の内側で暗い声が響いてくるのを聞きます。

「どうしようもないことだ。お前は一羽のカモメにすぎない。

もともとお前にできることは限りがあるのだ」

と、その声は言います。

ジョナサンはその言葉を真に受けて、普通のカモメのように生きようとするのですね。

孤独な闘いを自ら望むカモメ

そのため、彼は普通のカモメのように激しく羽ばたきながら岸へ行きます。

そこへ、また虚ろな声の出番です。

声は「暗いぞ!」と言います。

ふつうのカモメは決して暗い中を飛んだりはしないぞ!と言うのです。

ところがジョナサン、暗い中を飛行することにうっとりとしていて、声のことなど気にかけません。

しかし、そんな暗い声から、ジョナサンはヒントを得るのです。

ハヤブサのように、翼を短く折りたためば良いということに、彼は思い当たるんですね。

そして彼はそれを実行します。

時速二百二十四キロという、とてつもない速さを手に入れた彼は、その速さで舟とカモメたちの群れへまっすぐ突き抜けてゆきます。

彼は、カモメとして偉大なことを成し遂げます。

彼の行き着く先

ここまでは非常にいいことなのですが、あろうことかジョナサンは、「カモメとして不名誉なことをした」ということで、「遥かなる崖」というところに追放されてしまうんですね。

当然のことながら、彼は「どうしてなんだろう?」という強い疑問と、孤独ではなく輝かしい飛行への道が開けているというのに、仲間たちがその道を見ようとしなかったことに対して失望しているんですね。

その後、彼はたった一人で技術を習得してゆくのです。

遥かなる崖にとどまらずに、もっとずっと遠くへ飛んで行ったり高速効果によって海底の三メートルも下を泳いでいる、珍しい魚を取ることができるようになるんですね。

そして、何年も経ったある日、ジョナサンは二羽の光り輝くカモメを見ることになります。

彼らに向かって、ジョナサンは「彼以外誰も合格したことのない飛行のテスト」を行います。

旧作と完全版との違いについて

物語はパート2へ続くのですが、ジョナサンは新しい仲間と出会います。

そこでもジョナサンは、練習にはげみ、自分を成長させようと頑張るのです。

パート2はパート1と比べると、どうしても宗教的、精神的なモチーフが現れます。

そこが、この物語が読み継がれている大きな理由となっているので、詳しい内容は明かしません。

この後、ジョナサンがどうなっていくのかを想像してみるのも非常に面白いですよ。

また、かもめのジョナサンは、最近に出た完全版と、それ以前に刊行された旧作の両方が出ています。

完全版には新しい章が追加されています。

どこがどう変わったのか、読み比べてみるのもまた、楽しみのひとつです。

(ちなみに、この記事の中の人は先に完全版を読んだので大変なショックを受けて、読み終わった後、しばらく身動きが取れずにいました。)

主題歌:LAMP IN TERREN/at(liberty)

LAMP IN TERREN(ランプ・イン・テレン)で、at(liberty)です。

直訳で「元気で」という意味ですね。

この曲はギリシャ神話をモチーフにしています。

かの有名なダイダロスとイカロスの話です。

そう、「勇気ひとつを友にして」です。

子供の頃に歌った方も多いのではないのでしょうか。

蝋で固定した鳥の翼を背中につけたイカロスが、勢い余って空高く飛びあがり、太陽の熱で蝋が溶けて海に落ちて死んでしまう、あの話です。

イカロスは命を落としますが、果たしてこの曲の主人公はどうなるのでしょうか?

「勇気ひとつを友にして」と比較して聴くのも面白いと思います。

特筆すべきは松本さんの凛として力強い歌声と、荘厳で偉大なイントロ。

聴いていると、こちらの背中までしゃんと伸びるような気がします。

飛び抜けて美しいこの曲をはじめ、収録されているアルバムも非常に良いので、是非ともアルバム単位で聴いてもらいたいです。

 

【Alexandros】/ワタリドリ

※実は迷った結果、選択しなかった曲があります。

【Alexandros](アレキサンドロス)の「ワタリドリ」です。

CMでも流れていますね。

個人的に、この曲に出てくるワタリドリはカモメではないか?というイメージが定着した結果、生まれた選曲です。

よろしければ聴いてみてください。

「追いかけて届くよう」と高らかに歌う洋平さんの歌声が清々しい一曲となっています。

潮風が漂う街で聴いてみたいですね。

(なお余談ですが、この曲のキーはクリープハイプの尾崎さんと同じぐらいだそうです…)

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