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『和菓子のアン』あらすじと感想【ほのぼのおいしい和菓子ミステリー!】

『和菓子のアン』あらすじと感想【ほのぼのおいしい和菓子ミステリー!】

みなさんは和菓子が好きですか?

おまんじゅうやおはぎ、ようかん、桜もちなどの季節もの、上生菓子……。

何気なく食べている和菓子たちにも歴史や意味があるのです。

それを知ることでより味わいが深くなる……そんな物語を今回は紹介します!

あらすじ・内容紹介

デパ地下の和菓子店でアルバイトをすることになった梅本杏子(アンちゃん)は、食べることが大好きな18歳。

個性的な仲間に囲まれながら、和菓子の奥深さを学びます。

和菓子に込められた意味から人の心を知り、成長していく……

笑いあり涙ありの、和菓子ミステリーです。

注意
以下、ネタバレ注意です

和菓子のアンの感想(ネタバレ)

登場人物

まずは個性的な登場人物を紹介します。

主人公は明るく素直な性格のアルバイト梅本杏子、通称アンちゃん。

その勤め先の和菓子店店長の女性、椿さんはカワイイ女の子を雇うことと株式投資が趣味の「心はオッサン」。

イケメン社員の立花さんはロマンティックな物事が大好きな「乙女系男子」で和菓子職人志望。

アルバイトの女子大生、桜井さんは元ヤンキー。

そんなにぎやかな仲間と和菓子店「みつ屋」で働く日々が描かれます。

和菓子とミステリー

この物語は五つの連作短編から成っていて、一話ごとに和菓子にまつわる謎が解かれてゆくのですが、

謎が解かれてゆく爽快さだけでなく、和菓子というものの奥深い面白さも味わえます。

和菓子に詳しい店長と立花さんが語る和菓子は、歴史があり、

知恵や遊び心に満ちていて、それは俳句に似ているといいます。

俳句は短い言葉でできた詩の中から、無限の広がりを感じることができる。でも知識がなくても言葉の綺麗さは伝わるし、知識があったらその楽しさはもっと広がる。

知識をいかして、椿店長は謎を解いていきます。

 

ある日、上生菓子を買いに来たOL風のお客様。

彼女が買っていったお菓子の種類と数などから、椿店長はその会社が店の近くにあり、役員会議で内部告発があったことを推理しました。

十個のうち一個だけ、「公然とは言えないこと」を意味する「おとし文」というお菓子だったのです。

 

また、毎週のように来店する年配女性の杉山様の話。

彼女は亡き夫への想いを胸に秘め、いつも優しい笑顔で季節の上生菓子を買っていきます。

お盆に「松風」という名前のお菓子を買う杉山様を見てその気持ちを察した椿店長は、彼女に優しい言葉をかけるのでした。

「松風」には「待つばかりで寂しい」という語源があったからです。

 

そして、「辻占」(フォーチュンクッキーのもとになったお菓子)のエピソードでは

お菓子の中の紙に書いてある模様を並べてメッセージを読みとき、恋人同士のやりとりを助けます。

 

物語の舞台がデパ地下ということで、食品ロス(売れ残り)の問題や、和菓子の役割にも言及します。

この国の気候や風土に合わせ、この国で採れる物を使いこの国の人々の冠婚葬祭を彩る。

和菓子は自由でおいしくて、人生に色を添える。きっと外国にもその国なりのお菓子があって、様々な局面で人々のテーブルを彩っているんだろうな。

さらに、おいしそうな描写も楽しめます。

例えば「光琳菊」の味の表現。

とろんと口の中でとろける練り切りを味わってると、ジャムよりは固めの梅ゼリーが出てきて、それが微妙に歯応えがあって、すごくおいしいんですよ!

……本当に食べたくなってきました。

和菓子屋さんへ行ってきます!

まとめ

読んで楽しいだけでなく、和菓子について知ることができる小説。

より深く和菓子を楽しめるようになります。キャラクターや謎解きも魅力的!!

続編『アンと青春』、アンソロジー『和菓子のアンソロジー』の文庫本も出ています。

主題歌:Mr.Children/ヒカリノアトリエ

明るい曲調と歌詞が、前向きな主人公や作品世界に合っていると思いました。

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