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『女子的生活』坂木司【女子力って、料理出来ることでも美容に気を遣うことでもないみたいです】

「女子力」

我々女子を苦しめる言葉。

なんだよ、「女子力高い系男子」って…顔以外で勝負してるんだからそこを取ってくるなって…勝負できないじゃん…。

 

のっけからすみません。ReaJoyライターのしおっちです。

いやでも女子の皆さん、思いませんか。

「女子って生きにくい」って。

男子の理想の女子生活なんて、心とお金(こっちが重要)に余裕のある、雑誌の中の住人しか出来ないからって言いたくなりませんか。

私は言いたくなります。言ってます。

女子力ってなんだよ、何で女子は料理できて当然ってなってるの、みたいな。

でも彼女は言います。

「女子の方が楽しいよ」って。

女子の皆さん、「女子生活」の新しい楽しみ方見てみませんか。

男子の皆さん、リアルな「女子生活」、見てみませんか。

あらすじ

主人公はアパレルメーカーで働く小川みき。

毎日着ていく服を選んで、メイクをして、ちょっとダイエットもしたりして。

ランチには同僚と一緒にガールズトーク、たまに合コンに行ったりして。

普通のOLのように見えます。

しかし彼女の部屋の前に高校の同級生・後藤が現れて、一言。

「……小川幹生?」

そう、みきは「女性」として生きる「男性」、トランスジェンダーでした。

彼女の周りには偏見と生きにくさがいっぱい。

それをみきだけの方法で乗り越えていきます。

読めば元気になれる、そんな作品です。

注意
以下、ネタバレ注意です。

『女子的生活』の感想(ネタバレ)

最強ヒロイン・みき

女子って何かと生きにくいと思いませんか。

学生の頃は仲良しグループ、社会に出れば結婚、出産、仕事、育児、家事etc…。

メイクはしなきゃいけないし、ファッションにも気を遣わないといけない、だって「女子」だから。

きっと男子の方が生きやすいんだろうな~って思います、時々。だってメイクしなくていいじゃん。

でもみきは望んで女子になるし、メイクもします。

たぶんそれは「自分のため」だからだと思います。

おしゃれするのも、メイクするのも自分のため。

男の生活を「つまらない」と一刀両断して彼女はこう言います。

ゲームで言うなら、女子の人生はイベントが多くて敵も多くて、でも味方も多い。選択肢も多くて(服だってスカートとパンツと両方選べるしね)、道もたっくさん枝分かれしてて、なんか色々多彩。

その発想はなかったです。

今の現状、選択肢はたくさんあるけど、その中に「選ぶべきもの」があるって感じがします。

それが本当に自由に選べたら最高ですよ。現状そうではないけど。

でも選択肢が多いのは事実。男の生き方も女の生き方もどっちも知っているみきならではの観点だと思います。

女子力ってなんですか

女子を縛る言葉はいっくらでも存在しますが(と思っている)、その1つが「女子力」。

女子力って何でしょうか。

料理が得意なこと?美容に気を遣っていること?おしゃれでメイクが好きなこと?趣味・カフェ巡り、みたいな?

みき的女子力はこちら。

常識や道徳を蹴り飛ばして、楽しむことに没頭する能力。

私、そんな能力、持ってないです。というか持ってる人少ないと思います。

楽しむことに没頭できても、常識や道徳は誰であれ縛られるはずです。

もしそれが女子力と言って女子だけを縛るなら、私は言います。

「男も『女子力』持てよ!」って。

女子ってゆるふわだけじゃないんです

みきは女子の強さを愛しています。

頭が良くて、意地悪が上手で、きちんととどめまで刺すことができる。これって一般的にはどうか分からないけれど、私にとってはかなりの美点。

したたかですよね~、でも私も友達にするならこういう女の子がいいです。

不思議なもので、そういう面に男子は気づかないですよね。すっごく不思議なんですけど。

強い女の子は男ウケは悪いかもしれないけど、同性からは好かれている気がします。

この世の中、ゆるふわ系守られたくなる女子じゃ生きてけないんですよ。

例えばみきが合コンで会ったゆいという子。

ナチュラル系のファッションでふわふわ系の女の子、ですが。

みきにこんなことを言います。流れ端折ってます。

「……このゆとりビッチ」

はい、すごい。

こんなこと言う?ってなるかもしれませんがこれくらいしたたかじゃないと、とも思ったり。

毎日毎日、女子はメイクして、おしゃれして、戦ってるんですよ。

女子こそ、もしかしたらしたたかでないといけないのかもしれません。

まとめ

もし、この世界が、男子とか女子とか服装の区別がなくて自分の好きな格好をして好きなように生活できる世界だったら、

トランスジェンダーの人がもっと簡単に自分を表現できる世界だったら、

この物語は生まれていないのかもしれません。

でも現実はそうでもなくて、いろいろとステレオタイプとかがあって、時々窮屈に感じることだってあるかもしれません。

それでも、みきは強く自分らしく生きています。私も、みきみたいに強く生きたいです。

「普通と違う」ことを怖がらずに生きたいです。

自分のためにおしゃれして、可愛くなって、あるいはかっこよくなって、

外野の声なんて蹴り飛ばして、強く生きましょ。

「普通」なんて誰にも分からないのだから。

主題歌:Superfly/Beautiful

女子の応援ソングはこの世に数多あれど、強く生きてけ!と応援してくれるのはこの曲が一番だと思います。

泣いた日もいつか報われると信じよう。綺麗じゃなくても自分らしく生きていければそれでいいじゃない。

Superflyさんの力強い歌声もこの作品にぴったりの曲です。

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