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『万引き家族』 是枝裕和【家族とは】

「家族」とはなんだろうか。

この小説を読み、「家族」とはと考える機会が増えた。

同時に様々な人の考えを知りたいと思い、私は今、頭をフル回転させながら文章を列ねているのである。

ぜひ意見感想を頂けると嬉しい。

注意
以下ネタバレあり。

「万引き家族」とは

映画化にもなり是枝監督自ら書き下ろした物語である。

年金暮らしの初枝の元に血縁関係の全くない人々が集まり、表向きは家族として暮らしている。

  • 家主の初枝
  • 初枝の息子夫婦に扮し暮らす治と信代
  • 初枝が連れてきた20代の亜紀
  • 治が連れてきた少年の祥太
  • 同じく治が連れ帰った凛

この6人が家族として生活する物語である。

しかしこの家族にはそれぞれ大きな問題があった。

万引きや年金の不正受給、誘拐など「犯罪」で繋がっているのだ。

だが家族水入らず、食卓を囲んだり、花火を見たり海へ行ったりなど、微笑ましい家族としての姿も書かれている。

ところがひょんな事から警察に見つかってしまい家族はバラバラになる。

というストーリーである。

万引き家族の感想

「家族」とはどんなものだろうか。

血縁関係だろうか。

それとも過ごした時間だろうか。

この小説を読み、この様なことを考える機会が多くなった。

「万引き家族」で表現される家族は、穏やかで円満なワンシーンに焦点を当てると確かに微笑ましい家族である。

笑って泣いて日々を重ねる時間はきっと多くの人に存在するものだろう。

しかし突然に場面は変わる。

ある事件により家族の奇怪な存在が世間に顕になる。

誘拐年金不正受給万引きが報道され、さらに血縁関係もない赤の他人の不思議な共同生活として報道されてしまう

もし私がその報道を見たとするなら、まず”気持ち悪い” “理解できない”と感じるだろう。そして子供たちに同情するかもしれない。

だがこの小説には楽しい家族としての生活も描かれている。

それぞれが信頼し笑顔のある生活が描かれているのだ。そのことがこの行き場のない感情を生み出すのだろう。


「家族」の在り方は様々である

例え血縁関係が無くても、過ごした時間、共有出来る思い出、笑いあった記憶など幸せな思い出があれば「家族」になれるのだと思う。

登場人物達は「家族」に憧れ「家族」になるために集まった人達だと感じる。例え血縁関係無くても繋がりが犯罪でも「家族」だったのだ。

きっとそれはマスコミがどんだけ報道をしても、周りから不審がられても消えない関係なのだと感じた。

まとめ

この小説を読み「家族」について考える機会ができた。普段は当たり前すぎて考えることの無い関係がどれほど素敵で尊いものか学ぶ機会になったと思う。

映画でも第71回カンヌ国際映画祭コンベンション部門に出品されパルムドール賞も受賞。他にも賞を受賞している。

また樹木希林が「初枝」を演じたことも話題となった。

舞台展開なども分かりやすく描かれており読みやすい。ぜひ手に取ってもらいたい1冊である。

この作品の感想は人それぞれであり、それぞれ違う思いを抱くのではと思う。様々な人のこの作品の感想を知りたい。

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