【幸せの形とは】また、同じ夢を見ていた【住野よる】

この本との出会い

映画「君の膵臓を食べたい」が流行っていた時期に住野よる先生を知って、先生の作品を読もうと思っていたところ、表紙に一目ぼれしたので購入した。

ぶっちゃけ表紙買い。

買ってすぐに読み始めて半分くらい読んでたけど、なんだかんだ途中でやめちゃってそのまま放置してしまってた。

それから半年くらいたってこのライターのお仕事をもらったのを機会にまた読み始めた。

表紙を見た時の印象は、淡い色使いのイラストだったので「青春、生き方について書いてあるのかな」という印象だった。

表紙イラストを描かれているイラストレーターさんはloundrawさんという方なので、ぜひこの方のイラストも見てほしい。

あらすじ

この物語の主人公は、小柳奈ノ花ちゃんという小学生の女の子で、自分と同じように読書が好きな女の子だ。

彼女は「人生とは、〇〇なものよ」が口癖で、この口癖からわかる通り少しませている。

物語の目的としては、奈ノ花ちゃんが国語の授業で出された「幸せとは何か?」について答えを見つけること。

この「幸せとは何か?」について、奈ノ花ちゃんが3人の登場人物にアドバイスをもらいながら探していく物語だ。

登場人物は南さん、アバズレさん、おばあちゃんの3人の女性で各々特徴的かつ魅力的な女性だ。

3人はなぜか奈ノ花ちゃんの名前を知っていたり、あることがきっかけになって3人とも姿を消してしまう。

3人はいったい何者なのか推理するところもこの本のもう一つの目的になっている。

感想

この先はネタバレを含んでいるので注意してください。

 

 

自分は普段実用書ばかりを読んでいるけど、小説もいいなと思えた本でした。

小説を読んだのが久しぶりということもあって、要所要所泣いてしまった。

たぶん南さん、アバズレさん、おばあちゃんは、奈ノ花ちゃんのあったかもしれない未来の姿だったんだろうなと思った。

南さんは奈ノ花ちゃんのご両親が死んでしまった未来の姿、アバズレさんは奈ノ花ちゃんの一人でも大丈夫という思いのまま成長した姿、おばあちゃんは作中の男の子と結ばれなかった未来の姿だったんだろうなと思った。

また、特にいいなと思ったところは、アバズレさんとのお別れシーン。

別れ際にアバズレさんは奈ノ花ちゃん(過去の自分)に対して、「ごめんな、ごめんな、幸せじゃないなんて言って」「私も、本当は苦いコーヒーやお酒より、甘いお菓子が大好きだった。もう忘れない」と言っていた。

このシーンで一番泣いてしまった。

自分も奈ノ花ちゃんと同じくアバズレさんみたいな大人になりたいと思った。

生きる意味が分からない、自分にとっての幸せってなんだろうと悩んでいる人にぜひ読んでほしい。


おわりに

奈ノ花ちゃんは最後に自分の幸せを定義づけていたけど、ぶっちゃけ自分の考える幸せもにたようなものだった。

自分にとっての幸せは自己決定と自己肯定で、「自分が」というところが大事だと思っている。

というのは、死ぬときには自分の人生に満足していたいし、「いい人生だった」と言って笑って死にたい。

それを実現するためには、他人に選んでもらった選択肢ではなく、自分で選んだ選択肢であること。

他人に認めてもらえるような自分ではなく、自分が自分の事を認めてあげられるような自分になること。

この2つが重要だと思っている。

他人に決断してもらうこと、他人に認めてもらうことが悪いことではないけれど、それは目的ではないしそれを得て自分を満たせたとしても一時的なものでしかない。

人生で一番長く付き合っていくのは自分自身なんだから、自分のことは自分で満たしてあげるとずっと満たされる。

そういう人生を送っていきたい。

最後まで読んでいただき大変嬉しく思います。こちらもよろしくお願いいたします。

◯本の主題歌の図書館「Book Ground Music」

 

◯本の主題歌を決める読書会「BGMeeting」