【表現の豊かさが生き方を変える。生き方が変われば、時代が変わっていく。】表現の技術 高崎卓馬(🎵 Suchmos/YOU’VE GOT THE WORLD)

Q

突然ですが、クイズです。

面白く話をする人は、共通して結論から話を始めると言います。

なぜ面白い人は結論から話をするのでしょうか。
「起承転結」をヒントにお考えください。

 

 

 

 

 

 

答えは・・・・

のまえに一旦CMです。

『表現の技術』

これは高崎卓馬著の『表現の技術』に述べられている問題である。

広告クリエイティブの第一人者が、豊富な事例を挙げながら、映像や脚本づくりのテクニックを伝授する。

誰かに何かを伝えたい人へ読んで欲しい一冊だ。クリエイターのみならずSNSをやっている人にとって役立つ参考書のような文庫本になっている。

著者の紹介

著者の高崎卓馬は日本のクリエイティブディレクター・CMプランナー・コピーライター。

JR東日本「行くぜ、東北。」のCMや、榮倉奈々がバカボン風の渦巻きをつけて出演していたサントリーオールフリーのCM、「これでいいのだ」などを手掛けた。

またチャラン・ポ・ランタン(逃げ恥のOPを歌っていたアーティスト)『戦う女』の作詞、岡田将生が初めて主演を務めた映画『ホノカアボーイ』の脚本を務めるなど、多方面で活躍している。

ここでは著者が教える表現の基本をチラ見せする。

人は笑う前に必ず驚いている

『表現の技術』には笑いを作ることがいかに大切かが書かれている。

笑いはすべての表現の基本となる感情だ。大きな感情に至る前には必ず驚きがある。

笑いは唐突には起きない。心は振り子のようなもので、不意を突かれたオドロキによって心の振り子が揺れ始める。

それが波紋となり、泣いたり笑ったりに繋がっていくのだ。

auのCMの三太郎シリーズ「家族を話そう。」編で「いいのよ。名前に色々込めなくても。」
という台詞がある。

桃から生まれたから桃太郎。強くなってほしいから強太郎。優しく育ててほしいから優太郎。

母親が放つ台詞に、私はじんわりと心が温かくなる感触があって、なんか良いなと感じた。

人は意味を付けたがる。その気持ちも分かるけれど、それはなんか、押し付けがましいというか未来を絞ってしまうような気がする。

結果として選ばれた”太郎”というシンプルな名前は、押し付けがましくなく、それでいてちゃんと意味が込められている気がしてしまうのだ。その構想は文章には載ってないけれど行間に書かれている言葉に似ている。

あのCMを見たときの、なんかいいなという感覚の正体はオドロキだったんだろうとこの本を読んで分かった。

空間で考える

平面的に考えているだけだと、物語は陳腐なものになってしまう。世界には奥行きがある。

物語を立体的に、空間的に考えられるようになるとできることが増える。

例の1つに『8時だヨ!全員集合』の志村けんのコントがある。本人が知らないだけで、志村けんの背後にはいたずらなお化け。志村けんがお化けに振り回される様子に観客は見入ってしまう。

本人は知らないということが物語に立体感を与える。観客のみが知ってる未来をつくりだすことが、面白い物語の作り方の基本なのだ。

私たちは変化のなかにいる

この本を読んで気が付いたことがある。
それは、私たちは変化のなかにいるということだ。

地デジ化あたりをキッカケに、テレビ欄がテレビで見られるようになった。
これによりシワ寄せがきたのが新聞だ。新聞は家のなかでの定位置を失ってしまった。

地球の自転はずっと昔から変わらないはずのに通信速度が上がると共に、世界のスピードは早くなっていく。

新聞はそのスピードに乗れなかった。情報開示の遅さに加え、テレビ欄の必要性が無くなったことが新聞の衰退に拍車をかけている。新聞は再び定位置を奪還することは出来るのだろうか。

偶然か必然か、それと同様に広告の読まれ方も変わった。

早い段階でなんの広告か分からないと見てさえもらえなくなった。YouTubeの広告なんて5秒で勝負しなければならない。各々の時間の使い方が少しずつ時代を変えていく。時代は今日も絶えず変化し続けている。

“今流行ってる考え方のほとんどは数年のうちに古くなり、間違いなく代謝されていくでしょう。”

と筆者は述べている。

テレビドラマの流行も、ファッションも、言葉の意味だって変わっていく。常識だった世界の情勢が、ブラウン管ではなくなったテレビが『速報』と伝える。

私たちは移り変わっていく時代のなかに立っている。

そのなかで「いいね!」が集まりそうなものではなく、本当に良いものが何か、自ら選びとっていかなければならない。
筆者はそのことをこう述べた。

“僕たちはそろそろ本質を見つめていくべきではないでしょうか。面白いものにしか意味なんかないということに。外側の新しさを面白さと呼ぶ虚しさに。”

A

答えは『ハードルを下げるため』。

人はオチを予想する生き物だ。オチが分かると、途端に冷めてしまう。話を聞きながら、映画を見ながら、本を読みながら、この話がどこに落ちるのか考えだしてしまうのだ。

結論から話しだすことで話に劇性がうまれる。さらに結論から話しているので新たに面白いオチを用意する必要もなくなる。

それが物語にも共通するのだ。簡単に予想が出来てしまうものは面白くない。だから起承転結という完璧そうに見える構造はワナだと筆者は述べている。

最後にこれは質問です。

物語を進められるのは、作者ではなく登場人物だけです。
さて、あなたの物語を進めているのは誰でしょう?
あなたがSNSを通じて、表現したいものはなんでしょう?

音を鳴らす

YOU’VE GOT THE WORLD/Suchmos

今年紅白にも出場することも決定し、活躍の場を益々広げているSuchmos。
彼らは自分たちのやりたいように、自分たちが見ている世界を変えていく。
〈簡単そうに見えるかい?そう簡単じゃないんだぜ〉
音楽活動も、何かを表現することも同じだ。簡単そうに見えて、全くそうじゃない。

〈のるか おりるか 君が選べよ〉
選択肢が多くなったこの時代では、自分で決めていくことが想像以上に大切なのかもしれない。

こちらもよろしくお願いいたします。

◯この他の『表現の技術』の主題歌はこちら

◯本の主題歌を決める読書会「BGMeeting」

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