【日日是好日の続編!四季の移ろいに思いをはせる】森下典子「好日日記」

はじめに

みなさんは最近思い出深い体験をしただろうか?

人間だれしも生きていれば嫌なこともあるし、逃げ出したくなることもあろう。

私も彼女いない歴が長すぎて正直自分が憎たらしく思うこともある。

この劣等感だけは何事にも代えがたい……

そんな時に、ふと部屋の窓から外を眺めていると、知らないうちに冬の景色に変わっていたことに気が付く。

「そうか、季節が変化したんだな」

そう思うだけで日常のいやなことも吹っ切れた感じがしないだろうか?(少なくとも私はそう思いたい笑)

あらすじ

本書は以前紹介した森下典子作「日日是好日」の続編である。

【道に迷ったらとりあえずお茶を飲んでみよう】日日是好日/森下典子

茶道を始めて40年、筆者が茶道を通じて感じる季節の移ろいに焦点を当てたエッセイ本である。

章自体は二十四節季ごとに分かれており、その季節ごとに異なる茶室の様子であったりとか季節に合った道具から筆者が感じ取った感情が描かれている。

二十四節季とは

二十四節季とは太陰太陽暦で1年を24等分し、それぞれの季節に名称を与えたものである。

は立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨

は立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑

は立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降

は立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒

に分けられる。二十四気とも呼ばれる。

感想

全体として丁寧な文章で書かれている印象を受けた。

一語一語おそらく選びながら無駄を省いて洗練された文章が完成されたのだろう。文字数が少ないだけにより言葉の持つ力が存分に発揮されている。

本の途中で茶碗やお菓子のイラストが描かれており、茶道がよくわからない人でも想像がつきやすいのではないだろうか?

そのイラストも優しいデザインをしており心が和むような感じがある。

前作の「日日是好日」は主人公の成長に物語の中心があったが、この作品では1年間の季節の移ろいにより焦点が当てられている感じがする。

詩のような文章から放たれる雰囲気は何事にもいがたいものがある。

著者紹介

森下典子

1956年、神奈川県生まれ。横浜市在住。日本女子大学文学部国文学科卒。就活に失敗し、『週刊朝日』の名物コラム「デキゴトロジー」の記事を書くアルバイトをしていたのが、この世界に入ったきっかけ。1987年にその体験を描いた『典奴どすえ』(朝日新聞社)でデビュー(同年、賀来千香子主演でテレビドラマ化された)。以後、雑誌などにエッセイを執筆している。

2002年、茶道の稽古を通じて得た気づきを書いた著書『日日是好日 お茶が教えてくれた15のしあわせ』(飛鳥新社)を出版。2008年に新潮文庫化され、現在もロングセラーを続けている。この本は、台湾、中国などでも翻訳され、版を重ねている。

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