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『マチネの終わりに』平野啓一郎【2019年秋に映画化決定!】

 

今回紹介する本は、平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』だ。

オードリーの若林さんピースの又吉さんにアメトークの読書芸人でオススメされた作品で、2019年秋に映画化されることも決定している。:

主演は福山雅治さん石田ゆり子さんのお二人。小説を読んでいるとこのキャストに納得するだろう。

二人の主人公

ギタリスト。高校在学中にパリ国際ギター・コンクールに出場し優勝し、鳴り物入りでデビューした。その後、38歳まで安定して演奏を続けられていたが、スランプに陥り始めていく。映画では福山雅治さんが演じる。
フランスREP通信の記者。アメリカ人のフィアンセを持つが、蒔野との出会いをきっかけに、その想いは揺らいでいく。映画では石田ゆり子さんが演じる。

あらすじ

天才ギタリストの蒔野と記者の洋子は、出会った瞬間から惹かれあっていく。

洋子には婚約者がいたが、それでも、愛を深めていく二人。

しかし、あることをきっかけに二人はすれ違ってしまう。

大人の恋愛

若い男女の青春恋愛劇ではなく、この小説では、大人の落ち着いた恋愛が描かれている。

自立した大人として、依存ではなく、尊敬しあうことで愛情を深めていく。

そんな二人をみて素敵な恋愛だと思う一方、二人の「あきらめ」を感じるときがあった。

もう40歳までいきて、どうしようもないこともたくさんあると悟っている。

ここは大人の恋愛の寂しいところだとも感じた。

この小説は、大人の恋愛の素敵な面と寂しい面が描かれている作品だといえるかもしれない。

過去は変えられる

洋子が蒔野に惹かれたきっかけになった、蒔野の言葉を紹介したい。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてきているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

この言葉は物語が進んでいっても、洋子の頭にずっと残り、たびたび脳裏を掠めることになる。

私もこの言葉は、何度も読み直した。

どれだけ悲しい思い出も、もしかしたら、いい思い出にできるかもしれない。

でも、その逆に、どれだけ楽しかった思い出も、悲しい思い出になってしまうかもしれない。

私たちは過去をよりよいものにするために、現在、未来を精一杯生きていくべきなのかもしれないと感じた。

タイアップCD

この作品では、蒔野がクラシックギターを演奏するシーンが印象的である。

しかし、私はクラシックの知識がまったくといっていいほど無かったので、どんな曲かわからなかった。

そこで、どんな曲か調べてみたら、こんなものを見つけた。

このCDは作中で演奏されている曲が収録されている。その中には、作中で登場した架空の楽曲、「幸福の硬貨」も収録されている。

本を読み終えて、このCDを聴けば、よりこの物語が好きになるかもしれない。

現在、このCDは売切れてしまっているようだが、ダウンロードサブスクでは手に入るようなので、興味を持った方はぜひ聴いてもらいたい。

主題歌:スガシカオ/夜空ノムコウ

この曲はSMAPの楽曲だというイメージをお持ちの方も多いと思うが、作詞作曲をしたスガシカオさんがセルフカバーしている「夜空ノムコウ」を今回は紹介する。

スガシカオさんの落ち着いた声が、すこしビターな大人の恋愛にぴったりだと思った。

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