前回86話では、ハンバーガー店員に転職していたコベニとのデート(?)を楽しんだチェンソーマン。
コベニにダンスゲームを躍らせている最中に姿を消したチェンソーマンは、とあるビルの屋上でマキマさんと遭遇する。
マキマさんの周囲には、彼女を慕っているように見える7人の公安職員。
その中には、ヤクザの孫ことサムライソード、レゼ、クァンシと死んだはずの面々もいた!
ついに幕を開けるチェンソーマンとマキマさんの死闘。
戦いの最中に飛び出した、マキマさんの「正直すぎる」コメントとは!?
『チェンソーマン』87話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
7人の公安職員はかつてチェンソーマンに食べられていた?
ビルの屋上でチェンソーマンを完全に包囲したマキマさんと7人の公安職員。
刑務所にいるはずのサムライソード、間違いなく死亡したレゼやクァンシまでいるのは支配の悪魔の能力に違いない。
マキマさんは静かに、7人の公安職員の正体をチェンソーマンに語り出す。
彼らは人でも悪魔でも魔人でもない者達。
彼らを呼称した名前は貴方に食べられ消えてしまいました
チェンソーマンに食べられた悪魔は存在そのものが「なかったこと」になるはずだが、なぜか彼らの存在は消えなかった。
マキマさんも理由はわからないらしいが、この7人の公安職員こと7人の武器人間は、チェンソーマンに食べられた数々の名の中でも、存在を許された唯一の者達だという。
いわれてみればレゼはビームに「あいつボムだ!」と言われていたが、「ボムの悪魔」とか「ボムの魔人」だとは名乗っていなかった。
それは隠していたのではなく、名前がなくて名乗れなかったのだろうか?
マキマさんはさらに語る。
彼らの中にいる武器の悪魔達と4人の騎士が貴方と戦い、その最中、貴方は私達の前から消えてしまった
姿を消したチェンソーマンをマキマさんが見つけた頃には、瀕死の変わり果てた姿になっていた、とマキマさんは言う。
「変わり果てた姿」とはデンジと共に生き、デンジをチェンソーの魔人として生かしてくれたポチタのことだろう。
マキマさんはチェンソーマンのファンを自称していたが、どうやら事情はそれだけではないようだ。
何も覚えていないのか、はたまた興味がないだけか、マキマさんの語りを退屈そうに聞き流すチェンソーマン。
そしてマキマさんがついに、開戦を宣言する。
公安退魔特異5課。
作戦開始
見開きで一斉に変身する7人の武器人間。
チェンソーマンとマキマさんの正面衝突、その序章「チェンソーマンVS恐怖の武器人間」が幕を開ける!
チェンソーマンVS7人の武器人間が開幕!チェンソーマン無双が始まる
7人の武器人間はそれぞれ魔人に似た姿に変身し、チェンソーマンを包囲する。
名前がないため外見からの想像になるが、武器の名前は「火炎放射器」「槍」「剣」「ムチ」そして過去に登場した「刀(サムライソード)」「ボム(レゼ)」「弓矢(クァンシ)」のようだ。
武器人間たちは完璧なコンビネーションでチェンソーマンに波状攻撃を仕掛ける!
一方で、マキマさんは戦いに参加していない。
ひとまず様子見なのか、あるいはすでに支配の悪魔の力を行使して7人の武器人間を操っているのかもしれない
隙のない武器人間達の猛攻だが、チェンソーマンはモノともしない。
バコォ
轟音と共に吹き飛ばされる武器人間達。
高層ビルから高層ビルを渡り、破壊しながらチェンソーマンと武器人間達は激闘をくり広げる。
やがてチェンソーマンはクァンシこと「弓矢」にターゲットを絞り、自身の体ごと「弓矢」をビルの一室へ叩きこんだ!
瞬く間に崩壊する哀れなビル。
その室内では、首をもぎとられチェンソーで胴体を貫かれた「弓矢」が横たわっていた…。
しかし武器人間達もあなどれない。
チェンソーマンの背後からサムライソードこと「刀」が奇襲を試みる!
キィン
鳴り響く金属音。
すれ違うように両者が交差した直後、真っ二つになったのは「刀」のほうだった。
首を刎ねられ、胴体からスプリンクラーのように噴き出す「刀」の血。
皮肉にも、いつかの電車内の決闘によく似たすれ違いざまの決着だった。
デンジだった頃は苦戦したクァンシとサムライソードを全く寄せつけない、まさに「チェンソーマン無双」としか言いようがない展開である。
マキマさんが真顔で本音「勝てる気がしない」
傷ひとつ負わず「弓矢」と「刀」を惨殺したチェンソーマン。
チェンソーマンに食べられてなお存在できていた彼らは、マキマさんにとって切り札に近い「とっておき」のはずだ。
しかし戦いを静観していたマキマさんは動揺の素振りすら見せず、いつもの真顔でただひと言だけつぶやく。
うん。
勝てる気がしない
え!?
ええ!?
それ自分で言っちゃうんだマキマさん!?
たしかに読者の大半は、いまのチェンソーマンに武器人間達が勝てると思っていなかったかもしれない。
とはいえ、そんな正直すぎる感想をよりにもよって自分で言っちゃうのマキマさん!?
マキマさんは84話で、
チェンソーマンに勝てればそれでいいけど、いっそ殺されてもいい
とあまりにも衝撃的な告白をしていた。
勝っても負けてもいいと思っているからこそ、この一方的な展開ですら満足なのか?
いや、あるいはまだ奥の手を隠しているのかもしれない。
わからない…ここまで来てもまだまだマキマさんの底が見えないとは…。
はたしてマキマさんの真意を読者が理解できる日はやってくるのか?
それとも理解できないままチェンソーマンがマキマさんを倒してしまうのか!?
現時点でわかることはただ1つ。
2人の戦いはまだ始まったばかりだということ、それだけだ。
87話の見所は息もつかせぬド迫力の戦闘シーンだった。
そんな『チェンソーマン』を読みたい方は週刊少年ジャンプを購入して、文字だけでなく絵でもチェンソーマン無双を楽しんでほしい。
それは『チェンソーマン』の人気を支えるだけでなく、まことしやかに噂される『チェンソーマン』アニメ化を後押しする最高の応援になる。
では次回88話の感想記事もお楽しみに!
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