前回88話では、マキマさんと武器人間の連携攻撃がチェンソーマンを攻めたてた。
ついには銃の悪魔の力で宇宙追放の大ピンチに陥るチェンソーマン。
しかし、心臓を地球へ投げるという奇想天外な打開策で見事ピンチを脱出する。
そしてチェンソーマン渾身の一撃が武器人間達とマキマさんを一刀両断せしめた。
チェンソーマンVSマキマさんの死闘はいったいはどこ行き着くのか?
悪魔を倒すヒーローの名を民衆が叫ぶ時、2人の戦いに大きな変化が訪れる!
『チェンソーマン』89話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
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目次
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- 束の間の平穏。早川家は北海道へ!
- マキマさんの正体が判明!ついに動き出す銃の悪魔!
- 最悪の未来。早川アキvsデンジ開幕!
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『チェンソーマン』89話の感想・あらすじ(ネタバレ)
まだ踊っていたコベニ。マキマさん、とうとう本領発揮か?
場面は変わって地上に戻る。
そこにはなんとチェンソーマンに無理やりデートに連れ出され、ダンスゲームを遊ばされていたコベニの姿が。
運動神経に定評があるコベニだからか、ダンスゲームは見事パーフェクトを達成したようだ。
まだ踊っていたんだ、コベニ。
むしろこれまでの戦いは、コベニがダンスゲームをクリアするまでのわずかな時間で始まり、そして終わったのかもしれない。
我に返ったコベニが振り返ると、そこには体育座りでコベニを眺めるチェンソーマンの姿。
そして近くのビルの屋上では、やはり生きていたマキマさんがチェンソーマンに語りかけていた。
「先ほどのを含めると私は今まで貴方に26回殺されてきました
それなのになぜ私を食べないのですか?」
チェンソーマンとマキマさんの因縁は読者が思っているより根深く、マキマさんがチェンソーマンに向ける想いもまた尋常ではない。
食べられてもいい、むしろチェンソーマンに食べられたいという気持ちなのに、当の本人は決して自分を食べてくれない。
薄い笑顔が張りついた鉄仮面の下に、マキマさんはどれほどの愛憎を抱えているのだろうか?
言いたいことを言い終えたマキマさんは再び戦闘態勢に入る。
宙に浮かんだマキマさんの足元には、支配の悪魔の鎖でつながれた無数の人間たち。
異様な雰囲気にとうとう現実逃避を始めたコベニに対して、マキマさんが予想外の言葉を告げる。
「コベニちゃんも大いに関係ありますよ?
貴女のチェンソーマンへの恐怖が薄くなってきているでしょう?」
恐怖が薄くなっている?
恐怖といえば悪魔の力の源だ。
自分を恐れる心が強く、多ければそれだけ悪魔は強くなる。
チェンソーマン「ヴァ…?」
その法則はチェンソーマンも例外ではない。
いきなり体中から血液を噴き出し、路地に座りこんだまま動けないチェンソーマン。
いったい何が起こったというのか?
その頃、テレビではあるヒーローのニュースが流れていた…。
世界中で巻き起こるチェンソーマンコール
ニュースキャスター「ここで速報です」
テレビから聞こえてきたニュースは、なんとチェンソーマンが銃の悪魔を倒したという予想外のものだった。
もちろんチェンソーマンは銃の悪魔を倒していない、どころか会ってすらいない。
銃の悪魔と対決したのは他でもないマキマさんであり、彼女がこうして生きている以上、銃の悪魔はマキマさんに倒された可能性が非常に高い。
しかしニュースでは実際にチェンソーマンが銃の悪魔と戦う映像が流れている。
その映像はよく見ると、デンジが銃の魔人と化したアキを手にかけたあの殺し合いのものだった。
ニュースはそのまま、チェンソーマンを目撃したという人々のインタビューを映す。
「彼はヒーローです…!」
「チェンソーマンがサメに乗って台風の悪魔を倒してるとこ見ました~!」
「電車で私を助けてくれたの!」
インタビューを受けているのは、これまでデンジが悪魔と戦って助けてきた名もなき民衆だった。
彼らが語るのは、銃の魔人と化したアキとの激闘、シャークネードで立ち向かったレゼ&台風の悪魔、サムライソードとの一騎打ち…。
いずれも『チェンソーマン』でも屈指の名勝負ばかりだ。
まともな生活を送りたい、というささやかな夢のために戦ってきたデンジ。
そんな彼の雄姿はヒーローとして多くの人々に認められ、称賛されていた。
世界中の人々は、銃の悪魔を倒したヒーローに感謝するチェンソーマンコールに大熱狂だ。
「チェンソーマン!チェンソーマン!チェンソーマン!チェンソーマン!」
最低の生活を送っていた頃のデンジを知っている読者としては、彼が名も知らぬ誰かから愛されるようなヒーローになれたことを喜びたい。
しかし、これはマキマさんによって仕組まれた狡猾な罠だった。
「チェンソーマン
悪魔達の恐怖が貴方に力を与えました
今それを人間達に食べてもらっています」
恐怖が悪魔の力なら、それを奪ってしまえばいい。
マキマさんは人類にチェンソーマンはヒーローだと理解させることで、チェンソーマンが持つ恐怖を奪い尽くしたのである。
そのためにデンジを公安に迎え入れ、多くの悪魔と戦わせたのだろう。
デンジが命がけで戦ってきたこれまでのすべては、チェンソーマンとの対決に備えたマキマさんの壮大な計画でしかなかったのだ。
お、恐ろしい…。
今までの『チェンソーマン』の物語そのものがマキマさんの掌の上だった。
デンジの戦いとは、デンジの人生とはなんだったのか?
あまりの衝撃に、そんな哀しい疑問が胸に去来してしまう。
コベニをかばって倒れるチェンソーマン。ヒーローよ、万事休すか!?
満身創痍のチェンソーマンに向け、マキマさんはトドメの一撃を用意する。
天使の悪魔の力を使い、寿命千年分の槍を作成する。
「貴方はまだ避ける力くらいは残っているでしょう
でもその子には?」
マキマさんの視線の先はコベニ。
次の瞬間、コベニに向けて撃ちだされる寿命千年分の槍。
直撃すれば間違いなく即死の一撃を、チェンソーマンはコベニをかばうように受け止めた!
思い返せばコベニの助けを呼ぶ声に反応してここまでやってきたチェンソーマンだ。
死ぬことになろうとも、コベニのピンチは見逃せなかったのだろう。
マキマさん「さすがヒーロー」
「そう」思われることが自分自身を追いつめるとしても、「そのように」行動してしまう。
やはりチェンソーマンはヒーローだ。
槍に貫かれ、臓物をブチ撒けながら倒れ伏すチェンソーマンを見て、そんな感慨を抱かずにはいられない。
マキマさん「あーあ…」
動かなくなったチェンソーマンを見つめるマキマさん。
その表情はこれまで見せたことがないような、失望と落胆が入り混じったものだった。
最後のコマでは、2人の戦いを知る由もない誰かがチェンソーマンを讃えている…。
ヒーローになってしまったせいで絶体絶命のピンチに陥ったチェンソーマン。
なんとも皮肉な展開だが、ここからの挽回はあるのか?
今はただ、チェンソーマンの無事を願うしかない。
恐怖から程遠いその願いが、彼の力を奪うことになるとしてもだ。
『チェンソーマン』という漫画そのものをひっくり返すような衝撃的な展開を迎えた89話。絵やコマ割りなどの演出も気になる人は、ぜひ今週の週刊少年ジャンプを買って読んでみてほしい。
では次回90話の感想記事もお楽しみに!
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