前回92話では、岸辺隊長の手引きでデンジとコベニが地下室に避難した。
自分の夢だった「普通」に本当になりたいのかとコベニに聞かれ、激しく動揺するデンジ。
チェンソーマンへのラブコールがテレビから絶えず聞こえてくる地下室で、デンジは何を思うのか?
デンジが新たな夢を見つけた時、マキマさんとの「血戦」が再び幕を開ける!
『チェンソーマン』93話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
目次
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見どころは次の3つです!
- あの魔人が満を持して復活!熱い展開のはずが、まさかの裏切り?
- デンジが見つけた新たな夢。そして始まるマキマさんとの一大血戦!
- 愛の物語『チェンソーマン』第一部、堂々完結!
集中して漫画を楽しむには単行本がうってつけです。
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『チェンソーマン』93話の感想・あらすじ(ネタバレ)
「ホントはダメだけど!」新しい夢を叫ぶデンジ
テレビでは相も変わらずチェンソーマンを報道するニュースが流れていた。
悪魔を倒し、無辜の市民を守るヒーローとして、チェンソーマンは世界中から祝福されている。
みんながチェンソーマンを、デンジを褒めている。
その光景を目の当たりにしたデンジが抱いた感情は、感激だった。
「すげえモテてるうう~…!」
「チェンソーマン!!つきあって!!!」のプラカードを掲げる女子高生を見て、感極まり泣き出すデンジ。
思えばデンジがこれまでの人生で他人に褒められたことなんて、どれぐらいあっただろう。
マキマさんのような打算もなく、岸辺隊長みたいに素気なくもない。
ストレートな好意で「大好き」だと言ってもらえた経験なんて、デンジにはロクになかった。
悪党やクセモノとばかり接してきたデンジにとって、市民から受ける好意はとても新鮮な喜びだったに違いない。
はしゃぐデンジを岸辺隊長がたしなめるも、涙は止まらない。
そして「普通」ではない自分の夢に気づいてしまったデンジは、思いの丈を語りだした。
第1話の頃はあんなに憧れていたジャムを塗った食パンなんかもう飽きた。
本当は毎日ステーキとか食べたい。
「ホントはダメだけど!ひでえ事だけど…!」
彼女が5人も10人も欲しい。
とにかくいっぱい彼女を作って、セックスだってたくさんしたい!
それが「ホントはダメなこと」だと理解できるほど成長した今のデンジは、それでも叶えたい夢を告白する。
「だから俺…!チェンソーマンになりたい…!」
自分の欲望を叶えるためにヒーローになりたい。
もっともっといい暮らしをするために、テレビの向こうで称賛されているチェンソーマンになりたい。
それがデンジの新しい夢だった。
週刊少年ジャンプの主人公が抱く夢としてはあまりにも下品で、俗で、メチャクチャなデンジの夢。
だけどこれが『チェンソーマン』だ。
ジャンプらしくないダークヒーロー・デンジがハチャメチャに暴れるその姿に、僕たち読者は魅了されてきた。
夢バトルや最強の大会を開いていたあの頃の『チェンソーマン』が、また帰ってきたのだ。
マキマさん殺害を決意するデンジ
デンジの夢を聞いた岸辺隊長は、静かに事実を告げる。
「次にチェンソーマンになる時はマキマに殺される時だ」
チェンソーマンとして目立てばすぐマキマさんに気づかれるのは間違いない。
そして次は必ず殺される、と岸辺隊長はデンジに話す。
デンジは覚えていないが、確かにチェンソーマンは一度マキマさんに完敗を喫している。
普段のデンジをはるかに超えていたあのチェンソーマンが負けた以上、デンジが勝てる見込みはないに等しいだろう。
しかしデンジは諦められない。
岸辺隊長とコベニが寝入った後も、テレビをじっと見つめながらマキマさんをどうすれば殺せるかを考えていた。
チェンソーマンになりたいなら、殺しに来るマキマさんを殺さなければならない。
突破口を見いだすため、これまで自分が見てきたマキマさんを思い出していく。
その中で、ふと気づくことがあった。
「あんな目にあっておいて
まだマキマさんの事が好きだ」
最悪だな、とひとり呟くデンジ。
公安に入ってからのすべてを操られ、大切な人をことごとく奪われてきた。
憎むべき宿敵のはずなのに、それでもマキマさんを好きだと思ってしまう。
だけどその気持ちは、いつも倫理や常識より欲望を優先してきたデンジらしい。
だから、好きでも殺す。
夢の邪魔をするマキマさんは、好きでも殺す!
ついにデンジは自らの意思でマキマさんとの対決を決意するのであった。
対峙するデンジとマキマさん。血戦の火ぶたが切って落とされた!
夜が明け、場面はとある墓地に移る。
そこにはチェンソーマンになって佇むデンジの姿があった。
マキマさんと対決した真っ黒なチェンソーマンではなく、白いシャツを身にまとう、いつものチェンソーマンだ。
そして、墓地には支配した軍団を引き連れるマキマさんの姿もある。
軍団の中には撃退したはずの7人の武器人間もいるようだ。
あの時は間違いなく倒したはずだが、血を与えれば復活する能力のせいだろうか。
レゼ、サムライソード、クァンシといった因縁の相手と今度はデンジ本人として戦うのかと思うと正直ワクワクが止まらない。
マキマさんの接近を認めたデンジは、彼女にひとつの質問を投げかける。
「マキマさん
アンタの作る最高の超良い世界にゃあ糞映画はあるかい?」
要領がつかめない質問。
そして目の前のチェンソーマンがデンジに戻っている事実。
訝しげに、面白くない映画はなくなった方がいい、と答えるマキマさん。
デンジ「うーん…じゃ
やっぱ殺すしかねーな」
マキマさんが作ろうとする世界は、人間を苦しめるすべてをチェンソーマンに食べさせた世界だ。
そこには楽しいものや幸せなもの、綺麗なものしかないのだろう。
ならば、その世界には最低な欲望のまま暴れまわるデンジの居場所はきっとない。
糞映画のような人生を送ってきたデンジにとって、マキマさんの世界は許容できないのだ。
こんな知的な軽口をデンジが叩くようになったとは…。
いつかの映画デートもこのシーンのための前フリだったのだろうか、と邪推してしまうほどいいシーンだ。
だが、この軽口を受けたマキマさんは怒りを顕わにする。
「不愉快です」
地獄で恐れられたあのチェンソーマンではなく、デンジとして存在するチェンソーマンが許せない。
マキマさんは支配の悪魔の力を行使し、背後の武器人間たちを一斉に変身させる!
同時に鳴り響くチェンソーの駆動音。
デンジとマキマさんの血戦がついに始まる。
はたしてデンジは新しい夢を、そして「糞映画」を守り抜けるのか!?
『チェンソーマン』の今後からますます目が離せない。
『チェンソーマン』93話の見所はキャラクターの表情だ。
夢を語るデンジの顔や不快感を顕わにするマキマさんの顔など、キャラクターの感情を言葉ではなく描きこみの迫力で表現していた。
気になる人はぜひ今週の週刊少年ジャンプを買って実際に読んでみてほしい。
では次回94話の感想記事もお楽しみに!
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