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瀬尾まいこおすすめ小説5選!【人との繋がりを描いた温かな作品群】

こんにちは! ReaJoyライターの一蔵とけいです。

今回、厳選に厳選を重ねた瀬尾まいこさんのおすすめ小説5作を紹介します!

瀬尾まいこさんといえば『そして、バトンは渡された』で2019年本屋大賞を受賞し、今最も注目を集めている作家の一人です。

著作は読むと前向きになれるような作品ばかり。

苦しいことやうまくいかないことがあっても背中をポンっと押してくれるような読書の世界に包まれてみませんか。

『幸福な食卓』瀬尾まいこ【昨日がどんな日であっても、朝は来るし生活は続く。】 『強運の持ち主』瀬尾まいこ【背中をポンっと押してくれる心に響く物語】 『傑作はまだ』瀬尾まいこ【本屋大賞ノミネート作家の最新作。引きこもり作家の想像力を変えていく新しい家族物語】

瀬尾まいこおすすめ小説5選

瀬尾まいこ『卵の緒』

「僕は捨て子だ。」

自分は捨て子なのではないかという疑いを持っている小学5年生・育生の語りによる物語です。

元気で少し変わったところのある母さんや母さんのボーイフレンドである朝ちゃん、不登校になっている池内くんとの日常の中で「親子」の強く確かな絆が描かれています。(「卵の緒」)

家庭の事情で二人きりで暮らすことになった異母兄弟の話です。

初めて会う二人はぎくしゃくしていましたが、一緒に過ごす時間の中で心を触れ合わせていきます。(「7’s blood」)

「坊っちゃん文学賞」を受賞した瀬尾さんのデビュー作です。

「卵の緒」には母子家庭である育生と母さんの他にも不登校の池内君やお母さんのボーイフレンドの朝ちゃんと言った人物が登場します。

どの人物も前向きな明るさを持っていてとても微笑ましい!

色んな出来事の中で育生が感じることが瑞々しくて素敵な物語でした。

また一緒に収録されている「7’s blood」は漫画化もされている短編で七子と七生の微妙な関係が少しずつ動いていく様が感動の作品です。

瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』

中学最後の駅伝大会を描いた物語です。

陸上部の名物顧問が転勤となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師です。

部長の桝井は中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り県大会出場を目指して動き始めます。

個性のある寄せ集めの6人が県大会出場という目標に向けて襷をつなぐ傑作青春小説です。

部長の桝井、元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。

各区間を走るそれぞれのメンバーの視点で章立てされていて、不安や葛藤など6人の心情が本当に丁寧に描かれています。

そして襷を渡す側、受け取る側の気持ちが熱く真っすぐで胸が熱くなること必至です!

顧問の上原先生もいい味を出していて登場人物の魅力の力が際立っている、傑作青春小説です。

MEMO
不良の大田君のスピンオフ作品(『君が夏を走らせる』)も出ています。こちらは高校生になった大田君が先輩の子どもの面倒を見ることになりひと夏、奮闘する物語。

瀬尾まいこ『春、戻る』

結婚を控えたさくらの元に兄だと名乗る青年が現れます。

その青年は明らかに年下で、年齢を聞くと12歳年下です。

でも堂々と「お兄ちゃんだよ、お兄ちゃん」と名乗り、さくらの結婚にも口出し始めてさくらを妹として気にかけます。

「お兄さん」の正体と目的は?

明かされる理由と共に過去と未来を優しく繋げるウェディングストーリーです。

皆さん、今までを振り返って蓋をしたくなるような過去はありませんか。

そのような過去は乗り越えるという言葉で安易に片付けられない時もあります。

ただ苦しく胸の中にありますが、ふとしたきっかけで少しだけ前向きに捉えられる時があったりします。

この作品はさくらのけして軽くはない過去の経験がお兄さんの正体と目的と共に明かされます。

そして感動のラストシーン。

瀬尾さんが描く救いのような物語が温かくて嬉しくなる一冊です。

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

森宮優子、17歳。

義母継母が変われば苗字も変わります。

優子には3人の父親、2人の母親がいて、家族の形態は17年間で7回も変わりました。

でもいつも優子は両親を愛し、愛されて過ごしています。

身近な人が愛おしくなる感動作です。

2019年本屋大賞受賞作品。

父親と母親の多さは重苦しい話を想像してしまうかもしれませんがすべての家族が優子に温かくて愛情で溢れています。

シリアスな設定の物語が読み進めていく内に感動へと変わっていくのです。

先が想像できない設定と展開ですが、バトンのように繋がる人との出会いの中で生きる優子の日々は読んでいて心地よいです。

読後、身近な人を大事にしようと思える素敵な物語です。

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ【2019本屋大賞受賞!血の繋がりだけが家族じゃない!】

瀬尾まいこ『傑作はまだ』

そこそこ売れている引きこもり作家・加賀野の元へ生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が訪ねてきます。

戸惑う加賀野ですが、「しばらく住ませて」という智に押し切られる形で初対面の息子と同居生活を送ることになります。

孤独で世間知らずの父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子が織りなす笑って泣ける父と子の再生の物語です。

本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』と同時期に書かれていたという作品です。

『そして、バトンは渡された』は血の繋がらない父と娘を中心に描かれる、ゆるぎない家族の物語。対して『傑作はまだ』の親子は血が繋がっているというだけで智も加賀野を「おっさん」と呼ぶなど、家族としての実感が薄いところから始まる物語です。

今作品には心を溶かしてくれるような日常生活に潜んだユーモアがちりばめられています。とことんダメ人間である加賀野が智や地域の人たちとの出会いをきっかけに少しずつ変わっていく過程を笑いながら楽しめる温かい物語です。

新しい家族の繋がりを感じさせてくれるこの作品は『そして、バトンは渡された』が本屋大賞受賞した今こそ大注目でありおすすめの一冊です。

『傑作はまだ』瀬尾まいこ【本屋大賞ノミネート作家の最新作。引きこもり作家の想像力を変えていく新しい家族物語】

まとめ

瀬尾まいこさんは中学校国語教師として働きながら執筆活動を始めたという経歴の作家さんです。また今までのインタビューで教員退職後も子育ての生活を送りながら執筆活動をしていることを明かしています。

だからか私達が過ごしてきた学生時代や家族とのつながりを思い出して、設定は自分とは違うのに身近に感じてしまうような物語や登場人物の心情ばかりです。

今回紹介した5作品も読後感よく、前向きになれるような作品なのでぜひ素敵な読書効果を感じてみてください。

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