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【手ぶらでOK! 3週連続読書会】彗星読書倶楽部×ドク書房「文鳥文庫読書会」第1回目に参加してきました(東京・平井)

 

「読書会」ってよく聞くけれど、どういうものかいまいちわからない。
人前で話すことが苦手だし、人見知りだし……。立派な感想なんて言えない。

そんなわたしが初めて参加したのは、文鳥文庫読書会

その日に文鳥文庫を買って、その日に読んで、そのまま読書会に参加できるというもの。
なにも用意しなくていいのです。行くだけでいいのです。

これなら、わたしにも参加できるかもしれない。

その気楽さに勇気をもらい、行って参りました。

文鳥文庫読書会

平井の本棚にて開催された読書会です。

2018年12月6日(木)
19:00~20:30(18:45~19:15 事前読書タイム)
彗星読書倶楽部×ドク書房
「檸檬」梶井基次郎
ハンドドリップ珈琲+焼き芋付き

平井の本棚とは?

東京都江戸川区、総武線平井駅からすぐの本屋さん。駅のホームから見えます。

古本を中心に、新刊も扱っています。2階はイベントスペース。

〒132-0035 東京都江戸川区平井5-15-10 平井駅北口駅前ビル1F
※営業時間やイベント等の最新情報は、公式Twitterでチェックしてください。

主催紹介

彗星読書倶楽部(すいせいどくしょくらぶ)
人文学を味方につけるためのポータルサイト

管理人:森大那(もり・だいな)
小説家・読書会プロデューサー

方針
「ゼロの立場」、つまり、事前知識を持っていない丸腰の状態で読書を始めても、充分に収穫を得られるのだ、という立場から語り、解説することです。
(中略)
知へのアクセスへの入り口として、使えるサイトでありたいと考えています。
今回の読書会は、「平井の本棚」のオーナーの依頼だったそうです。

ちなみに、同じく森さんが運営しているTwitterアカウント、新奇蹟さんの同人誌を平井の本棚にて販売中です。

ドク書房(どくしょぼう)
ブックカバー講師・イラストレーター
毎週水曜・木曜、平井の本棚のお店番をしています。

Twitter:@DokuShobo
Instagram:@dokushobo


主催のお二方。
左:ドク書房 右:彗星読書倶楽部、森さん
(ドクさんは本名・顔出しともにNGなので、気になる方はぜひ読書会に参加してください。)

文鳥文庫とは?

文鳥社が販売している文庫です。

文鳥文庫は、
長くても十六ページしかありません。
十分くらいで読めてしまうものばかりです。
慌ただしい社会で、忙しない毎日を、
過ごしているみなさまへ。
ちょっと一息つきながら、
文学にでも触れてみませんか。

太宰治、芥川龍之介などの文豪と呼ばれる方々の作品から、村上春樹や乙一などの現代の作家さんまで扱っています。

平井の本棚でご購入いただけます。
平井まで行けない方はネットからどうぞ。

「檸檬」を読む

会場へ向かう

平井駅の改札を出て、2回左に曲がると、右手に見えてくるのが「平井の本棚」です。1階の本屋さんで文鳥文庫を購入。参加費もここでお支払い。
お店の外に出て、横の階段を上ります。

2階のイベントスペースは、ソファや椅子が円形に並んでいました。
19時についてしまったので、ほとんど席が埋まっていました。

珈琲ひりゅうずさんがコーヒーを用意する音と、電車の音。静かな居心地のいい空気が本好きたちを包んでいました。

読書時間から始まる読書会

19時15分までそれぞれ読書。

15分でもひととおり読むことができましたが、2回目3回目の読書会に参加予定の方はぜひ、余裕を持って向かってください。

そうして、森さんの司会により、読書会はスタートしました。

参加者は筆者(織)を含め、7名。全員普段から読書をする人が集まりました。

「檸檬」を初めて読んだ人、前から好きだった人。
新書をよく読む人、近代文学が好きな人。
学生も社会人もいました。

ネガティブな印象

「この作品ってネガティブな方向で色付けされている気がするのですが、なにが原因なんでしょう?」
一番印象に残った問いかけです。

えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。

森さんは、最初の一文の影響力がおおきいのではないか、と指摘しました。

仮にこれが全然違う文章だったら
あるいはこの一文が全然なかったら
その後を塗り替えることは可能なのか?

「幸福な文章から始まるほうが好き」だと言う人もいるなか、わたしは別のことに心をとらわれていました。

そもそも、「檸檬」って暗い物語だったっけ?

当日再読して、記憶していたよりも主人公がしんどそうだ、とは感じました。
けれど初めて読んだ高校生のころ、この話はさわやかなイメージでした。それはたぶん、檸檬の香りに引っ張られてのこと。

“えたいの知れない不吉な塊”に襲われることはしょっちゅうだし、“裏通りが好き”なのも、“現実の私自身を見失うのを楽し”むのも、共通点。

わたしは明るい人間ではないので、主人公の暗さに違和感がありませんでした。


暗いとも、さわやかだとも、おもわなかった方もいました。

「だって、カルフォルニアですよ」

病気を患っていて、借金をしていて、友達の下宿を転々としている生活。
それなのに、檸檬を買って、“それの産地だというカリフォルニアが想像に上がって来る”と述べている。

「知ったかぶりで想像しているかんじが、この人結構元気だとおもいます」

おもわず笑ってしまいました。

なんでレモンなの?

森さん曰く、手りゅう弾の隠語は「パイナップル」。刻み目が入っているところが似ているからだそうです。
けれどたもとに入れるには大きすぎる……。

「形の均一さを重視していたのでは?」という意見が出ました。
ほかの柑橘類では形が歪んでいたり、しみがあったりするけれど、檸檬はきれいなものが多い。特に当時の八百屋では形がきれいなものだけが店頭に並んでいたわけではなかったでしょう。

美しいものに惹かれる主人公にとって、「美しい」の基準に当てはまったものが、レモンだったのかもしれません。


後日織が調べたところによると、「マークII手榴弾(まーくつーしゅりゅうだん)」というものが「パイナップル」と呼ばれるそうです。

そして、その後継として開発された「M26手榴弾 (えむにじゅうろくしゅりゅうだん)」というものが、「レモン」と呼ばれるそうです。

本当にあったのですね、「レモン」の手りゅう弾。

感想

このレポートを書くことは決まっていたので、たくさんメモをするべきだったのですが、それをつい忘れてほかの方の意見に聞き入ってしまいました。

文学の研究者ではないから、知識はばらばら。

「正解」なんてわかりません。けれど、それでいいのだとわかりました。

同じ作品を読み、「ここがいいね」「これってどういうこと?」と話していくことは、だれであってもできるのです。

立派なことは言わなくていいのです。

自分にとっては大したことではない、とおもっている意見でも、他人にとっては大発見だったりするのです。

それは、読書会の最初に森さんがおっしゃっていたこと。

本当に、そうでした。

この読書会は、読書会に参加したことがない人にこそ、参加していただきたいと感じました。

今後の読書会

12月の文鳥文庫読書会はあと2回、あります!
是非皆さまも参加してみてください。

❖12/13「藪の中」芥川龍之介
お題:ことの真相~私だけが知っていること

❖12/20「賢者の贈り物」O・ヘンリー
お題:すれ違いにモヤモヤするとき

開催概要

場所:『平井の本棚』
時間:各回19:00~20:30
費用:ひとり¥1,000(ハンドドリップ珈琲+焼き芋付き)
定員:10名です。
◆お申込方法 上記各回のGoogleフォームより、必要事項を記入・ご確認のうえ、送信してください。


ReaJoyの裏話を、個人ブログ「しきおりつづり」にて綴っています。

よろしければこちらも是非、ご覧ください。

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2 Comments

ひかる

文鳥文庫のコンセプト素敵ですよね。「文学」というと難しいことが書かれた分厚い本を読む、というイメージをお持ちの方もいらっしゃる中、薄くて品のある細やかな冊子でパッケージされていると文学はもともともっと身近な存在だったのだという思い出せます。

今のスマホアプリやYoutubeのような感覚で文学に触れられるシーンが増えればと思うと読書好きとしてワクワクしてしまいます。

『檸檬』は未読ですが内容が気になったので、文鳥文庫見かけたら手にとってみたいと思います。

返信する

ひかるさん、コメントありがとうございます。

初めて文鳥文庫を見たとき、やはりその物の魅力にとても惹かれました。これも「文庫」なのか、なるほど! と。

教科書に載っているような作家さん、いわゆる文豪と呼ばれる方々の作品は、普段本を読まない方はあまり手に取らないみたいですけれど……文鳥文庫ならとりあえず読んでみよう、となるようです。平井ではよく選んでいただける作品です。
そこからさらに小説を好きになっていただけたらいいなぁとおもいます。

是非!
よろしければ平井の本棚でお迎えしていただけますと、とても嬉しいです笑

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