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【ベクトルは過去→既知のしみじみ+追体験】高校生と、かつて高校生だった人のための読書案内

 

はじめに・・・
こんにちは。読書大好き☆ReaJoyライターの望月アキオです。

この記事では最近とくにお気に入りの読書系WEBサイトを紹介いたします!

スーパー大辞林にもある通り、書評といえば新刊の評価(レビュー)というイメージが強いが、読書感想文といえば新刊に限らず読んだ本の感想とその記録というイメージが強い。

なので〝絶版を含めた全ての本〟が対象であるかのような〝読書感想〟という言い方が好きである。

そんな個人的な嗜好と、読書好きゆえに求める情報や読み物としての楽しみことごとく満たしてくれるWebサイトを見つけると、僕は飛び上がるくらいに嬉しくなります。

その中で、最近みつけて特に気に入っているサイトが、
ALL REVIEWSと、
高校生と、かつて高校生だった人のための読書案内』の二つ。

今回は、似ているようで異なるこの二つの既刊紹介サイトのうちの一つについて、私的見解を交えつつ紹介させてもらおうと思う。

どちらもとても素敵なサイトなので、読んでいいただけると嬉しい。

しかし百聞は一見にしかずという言葉もある通り、僕の文章が少しでも退屈だと思ったらまず紹介するこれらのサイトに飛んでいって見て欲しい。

読書好きなアナタなら、虜になること間違いなし!

ぜひ上述のリンクからぽちっとアクセスして堪能してみてください。

そして、素晴らしいサイトとの出会いに免じて・・・
「しょうがないなぁ、読んでやるか」
と、またここに戻って来てくれたら個人的には嬉しい(笑)

ちなみに、もう一方のWEBサイト紹介記事はこちらです!
【ベクトルは未来→未知のわくわく+新発見】ALL REVIEWS(好きな書評家、読ませる書評。オール・レビューズ)

まず表題がいい!

サイトのトップページ

スペシャルな一冊
特別な1冊のことを、特別だった理由とその周辺にあった体験とともに伝えます。
読んでくださるあなたに特別な1冊が見つかるきっかけになれますように。

なんと素敵なタイトルだろうか・・・

僕がこのサイトを一目で好きになったのは、ヘッダーにあったこの青いフレーズ《高校生と、かつて高校生だった人のための読書案内》がきっかけだった。

そして特別な一冊にまつわる〝特別だった理由〟という案内文のストーリーを読んで、サイトの運営方針や他のページを読んで、ますます虜になっていった。

多くの人に共感あるいは回想させることができる《高校生と、かつて高校生だった人》というキーワード。

これは実に幅広い世代に響くものだと思う。というか、高校生以上のほぼ全ての人が持つ〝思春期の思い出〟という10代の記憶や経験をターゲットにしていると思う。すごいキャッチフレーズだ。

対象が10代〜20代の若者だとか、30代〜40代の社会人だとか、そういった利用者層というターゲットを絞って的確に響かせようとするのが販促ルールの鉄板として多い中で・・・
それをあえて逆手に取るような、不意打ちを狙うような切り口に感じた。

高校生以上の全ての年代が持っている〝10代の思い出〟という特別感にスポットを当ててくるなんて。

そしてそれがまたシックリと馴染んでいる内容ばかりなのだから、感心せずにはいられなかった。

案内人によって語られる特別な感想文

画面右上にあるListという丸いアイコンから、書籍一覧ページに行ける


〝スペシャルな一冊〟の持つ意味・魅力・人の心を動かす力は計り知れない
ものがある。

案内文

案内人だけが持つ実体験に基づいた〝特別なエピソード〟。それを通して紹介される書籍は、一般的な書評とはまた違ったフィルタリングで眺めることになるのではないだろうか。

読者の一人ひとりが抱える〝特別なエピソード〟がそうであるように、案内人の持つ〝特別なエピソード〟も、本来なら本人しか知りえない秘されるままだったはずの物語だ。

それをこっそりと教えてもらえるような親密さ……
親しみやすさ・共感のしやすさが、このサイトの持ち味で、味わい深いところだと思う。

高校生という思春期だけにもたらされる独特の感性や、その時の視覚映像……大人になったから解る、当時には上手く呑み込めなかった感情の事実など。

この年頃に読んだ本というのは、その人物を構成する主成分の〝特別的な象徴〟にすらなりえるのだ。それがまた、特別感の価値を高めているように思われた。

4つの案内文

しかも、このサイトでは一冊の本について最低三人の案内人がつく形で紹介されていく。多いと四人以上の案内人がつくこともあるようだ。

選書者の「特別な一冊」を、別の人間がそれぞれの視点から同じ本を紹介する……
つまり、読書という非常に個人的で偏向性のあるものを多角的に見られるような工夫がなされているのだ。


キラキラした心の栄養剤のような〝思い出〟にフォーカスした言葉で語られる書評
現役の高校生はもちろんのこと、かつて高校生だった人々にはより一層心に染みるものではないだろうか。

たとえ、そこに書かれたエピソードが〝自分には全く縁のない経験〟だったとしても、物語の世界に入っていくように、案内人の視点から別の世界を覗くことになる。

そして、嫌でも思い出すことになるだろう。

高校生だった〝あの頃〟や〝今〟が特別だからこそ、戻れるものならあの時の自分に戻って教えてあげたいと思う〝特別な日々〟への〝格別な思い〟を・・・

数十年前の記憶でも、数年前の記憶でも。
それぞれの〝特別なエピソード〟が呼び水となって、画面の前の読者を思考の旅に連れ出してくれるのだ。

 

そんな記憶旅行を、案内人に導かれて楽しむことができる。優しい雰囲気のあるサイトがこちらである。

 

一冊の本が画面に浮かんで、魅せる

紹介文のページでは、ワイドなスライドが最上部に大きく配置されていて、真っ先に本の写真が目に飛び込んでくるよう工夫されている。

そこでは一つ一つ丁寧に写真を切り抜いたのだと思われる、装丁の全面画像(背表紙・表紙・裏表紙のすべて)を眺めることができる

全て、選書者が持ち込んだ私物の本であるらしい。
今では発売されていない、懐かしいデザインの表紙である場合も多い。
そして、その本が日焼けしていたり綻びがあったり、シミがあったり、カバーが外されていたりする。
長年 大切に保管されながら、何度も読み込んだ様子が窺える。思い入れたっぷりの古書の魅力が詰まっているのだ。

 

<選書者私物の本>
出典:案内文01「悲しみに届く想像力」編集者・鈴木朝子 選定『ムーンライト・シャドウ』吉本ばなな

見るだけでその本の特別感が伝わってくる。
まるで思い出の写真をフレームに入れ、WEBギャラリーに飾ってあるかのような、美しい演出ではないか。とても素敵だと思う。

サイト全体が白いシンプルな背景だからこそ引き立つ〝特別な一冊〟が、当時の表紙や時間の経過をリアルに伝えてくれる。古本が好きな人などは、写真を眺めることでも十分に楽しめそうである。

一つの本に、読んだ人の数だけ特別なストーリーが加わっている……
読書の持つチカラが計り知れないものであること、無限の可能性を間近に感じられるだろう。


このサイトで、古いがとても好きだった懐かしい一冊に出会えた時はものすごく嬉しかった。

〝同じ時期に発売された本を大事にしている人〟というのを身近に感じられる機会はなかなか無い。
そういった意味でも、ここは面白いサイトだと思った。

昔ながらの紙製の〝貸出カード〟を使っている図書館で、同じ本を借りた人の筆跡を見て、先客に思いをはせるような――

「この人たちも自分と同じ歳で読んだのだろうか」
「この文字は年配の方っぽいな……」

そんなことを思案してみたり、何を思うでもなく仲間の存在に〝安心感〟を覚えたり

別の自分がもう一人そこにいるような、不思議な広がりが感じられる。
例えるなら、古い被写体ばかりを映すポラロイドカメラのようなサイトだと思った。

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