自由はどうやったら手に入るだろう?
自分の制限を取っ払うことか、はたまた他人の言いなりにならないという決意か。
否、この2人の自由の源は「強さ」である。
西谷はその生き方で、日向は武器の多さでそれを見せてくれた。
あらすじ
東峰が西谷の現在の仕事を報告する。
その驚くべき職業とは?
試合では各プレーヤーがその強さを発揮。
木兎の勢い、宮のクレバーさ、牛島のパワーは依然輝きを放っている。
日向も負けず、ブラジルで身に着けた新しい技を次々と披露する。
ビーチバレーならではの特徴が強みに活かされ、”囮”としてのさらなる進化を遂げた日向を見て自然とつぶやいた山口の一言とは?
西谷の自由過ぎる現在の職業とは?
試合観戦中に、東峰が大地と菅原の2人に西谷の現状を報告した。
西谷は今イタリアでカジキを獲ってるって
大地の理解が追いつかず思わず聴き返したが、東峰がカジキマグロ1頭を抱えた西谷の画像を見せると納得。
菅原「俺達はちっぽけな存在だし世界は広い」
大地「全くです」
身体は小さいけど、誰よりもスケールの大きい男はなんと、イタリアに飛び立っていた!
しかも、カジキマグロって(笑)
この展開は想像できない。
見たことも聞いたこともない事、いっぱいやってみたいです!
という彼の言葉を東峰は思い出す。
このフットワークの軽さというか、やりたいことはなんでもやってみるスタイル、ぜひ人生の参考にしたい。
木兎、宮、牛島の強みも大爆発!
コート上では歴戦の大物たちが、その強みを存分に発揮する。
木兎は至近距離から放たれたロメロのスパイクへの対応が間に合わず、「顔面直撃か!?」と思われたその瞬間なんと胸トラップ!
一瞬の怯みも見せず真顔でとっさの対処をしてみせた。
ウン゛ッ
本人曰く技の名前は、「元気レシーブ」。
ふざけてなどいない。
本人はいたって大真面目なのだ。
ちなみにこれはバレー経験者からするととんでもないことのよう。
元烏野高校マネージャーの清水さんも
1mmも避けようとしないのすごい
と静かに感心。
普通顔面にボールが高速で飛んで来たら、人間は避けようとするはず。
彼のメンタルはもはや常人を超えていることが証明された。
しかし、そこから自分でスパイクを打とうとした木兎に宮侑はボールを上げず、自らツーアタックを決めてしまう。
この驚きのレシーブで盛り上がり、木兎にバコン!と決めてもらい華を持たせるのが常識人の想像するところだが、彼はニンマリとクールに決めてしまう。
さすが「高校NO.1セッター」と称されたことはある!
そして、牛島のスパイクが炸裂。
ブラジルでレシーブ力を上げた日向がスパイクのコース上で待ち構えていても吹き飛ばされてしまうほどの威力。
プロがコースでしっかりと構えていて、弾き飛ばされるって一体どれほどの破壊力なのか。
日常生活でくらったらケガじゃすまない。
そんなプレーの後でも彼は礼儀正しく目とボディランゲージで日向に謝る。
「強くぶつけてすまない」
決して嫌味ではない。
彼は彼で大真面目なのだ。
そういうところがバレーエリートという感じで相手をいらだたせるが、相手のメンタルを崩せるならこれはこれで才能と言えるだろう。
日向のさらなる武器が炸裂!強さとは?
最後は日向のプレーを紹介する。
ブラジルで鍛えた新しい技や能力がさらに発揮された!
まず、相手の放つクイッと落ちるサーブにもなんなく対応する変化球への対応力アップだ。
絵で見るとかなりの角度で落ちているように見えるが、彼のオーバーでのレシーブはとても安定している。
チームメートにそのプレーを称えられると、
’風’よりマシ!
と笑顔で答える。
木兎に
なにそれ、俺も言いたい!
と言わしめるほどかっこいいセリフだ。
ビーチバレーは天然の風にボールの軌道が常に左右される。
それに比べればコート上の軌道の変化は大したことないということか。
高校時代に「レシーブが課題」と言われていたのがまるで嘘のようだ。
日向の成長の証はまだまだ繰り出される。
相手の放ったサーブはネットイン、なんとかセッターの宮がレシーブをして、そこからバックアタックを決める体勢に入っていた。
もちろんそこでスパイクを相手コートにぶち込むかと思いきや、なんとそのままセッターに転じ木兎にスパイクさせて点を獲る。
これは…なんという「最強の囮」になったことか。
ネットインからなんとか上がったボールにすぐさまダイレクトアタックしようとすることで、コート上の全員の目が日向に集まる。
確実に彼が「打つ」と思ってしまう。
それ以外の可能性を考えている時間すらない。
そんな中、彼は「みんなが自分のことをそういう風に見るだろう」としっかりと認識した上で、それを裏切る一手をとったのだ。
自分で自分を最強の囮できるようになった日向。
山口がかつての日向の言葉を思い出し、つぶやく。
強いって、自由だ。
ブラジルでの修行で技術を伸ばし、新しい技を増やし、そのどれも高い精度で実践できるようになった。
できることの選択肢が格段に増えたことで、高校時代には考えられないほどの多彩なプレーができるようになったのだ。
今の日向は何にもとらわれずコート上を自由に飛び、駆け回っている。
最後に映るのは、その生き方と行動で「自由」を体現している西谷の背中だった。
まとめ
今週の『ハイキュー!!』の見どころは、次の3つ。
- 西谷の現在の職業が「カジキマグロの一本釣り漁師」であることが判明する。
- 木兎、宮侑、牛島のプレーも爆発!
- 日向が「強さ=自由」であることを体現する。
今までの鍛錬があるからこそ、強さが身につき、できることが増えて自由になれる。
強くなることで、自由は得られる。
バレー以外にも通じて言える真理を彼らは教えてくれた。
次回以降も『ハイキュー!!』から目が離せない!
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