ヒロアカ ネタバレ302話感想【荼毘が操る「憎しみの業火」そのオリジンが明らかに】

前回301話では、荼毘(燈矢)と轟家の過去がついに描かれた。

エンデヴァーは残酷にも燈矢を否定してしまうが、ただしそれは、あくまで我が子を大切にしているが故の発言であった。

ヒーローである前に、父であるからこそ、彼の人生を思っての言葉だったのだが、燈矢からしてみれば、存在そのものを否定するあまりにも残酷な言葉だった。

燈矢が死んだとされていた山火事はなぜ起こったのか?

なぜ轟家は崩壊し、現在のような歪な形になってしまったのか?

今回、その真相がもう少し踏み込んで描かれる。

『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』302話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。

燻り続ける火が少しずつ燈矢の心を蝕んでいく

今後は焦凍を他の子らと一切近付けないことにする 俺は仕事でずっと面倒を見るわけにはいかん その為に使用人を雇った おまえも燈矢から目を離すな

そう話すエンデヴァーは、徐々に優しい父親からこれまで描かれてきた、冷たく厳格な父親へ変わっていっているように感じた。

自分は「ヒーローの世界」しか見せることができない。

燈矢をさらに追い込んでしまうだけだと、エンデヴァーは判断したのだろうが、距離を取った彼の選択は正しかったのだろうか…。

そして、5年後。

燈矢や夏雄が遊んでいる様子を見ていた焦凍だったが、エンデヴァーから見るなと諭される。

まだまだ遊びたい年頃なのだから仕方がないだろう。

しかし「兄さん(アレ)らはおまえとは違う世界の人間だ」そう一蹴されてしまう。

一方の燈矢は、まだ燻り続けており、弟である夏雄に対して、エンデヴァーや冷への不満を夜な夜な爆発させていた。

どうしても「火が消えない…」。

エンデヴァーに止められた後も、山でトレーニングを続けていた燈矢だったが、あるとき冷に止められる。

お母さんには…お父さんに縛られて苦しんでる様に見える…

お父さんだけじゃない もっと外を見て…!

しかし、その言葉は燈矢にとってはこれ以上ないほどの侮辱の言葉。

おばあちゃん達が貧乏してたから お母さんを売ったんだろ お母さんはそうするしかなかったんだろ だから俺が生まれたんだろ…!?お母さんも加担してんだよ

その言葉は、母である冷の心を折るには十分すぎるほどの重みがあった…。

冷はこれ以上、燈矢を止めることはできなくなった。

感情を炎に変えて。「憎しみの炎」その原点

そして−−−燈矢13歳の冬、その身体にとある変化が起き始めた。

それは、早生まれの小さな身体に漸く訪れ始めた二次性徴。

そうか…身体機能だもんな!感情の昂ぶりが火力に直結するんだ! すごいぞ俺…これなら父さんもきっとびっくりするぞ!

彼はたった一人でまだトレーニングを続けていた。

それは父であるエンデヴァーに認められたい、その一心だった。

お父さん今度の休み瀬古杜岳に来てよ

焦凍にだって到達できるかどうか…!オールマイトにも負けないかもね!お父さんもきっと認めざるをえなくなるからさ…

俺をつくって良かったって思うから!

そう話す燈矢に向き合うことのできないエンデヴァー。

自分の犯した罪と過去を叩きつけられている様な感情なのか、その表情は息子に嫌悪感を抱いている様にさえ見える。

そして、その気持ちを妻である冷にぶつける。

何故止めなかった冷!!!頼んだはずだ!!!

怒り狂う父の姿を見て、小さいながらに母を守ろうとする焦凍。

お母さんいじめないで!!やめて!いじめないでよ!

その傍らでは、耳を塞ぎ怯える冬美と夏雄の姿も。

背景を知らず、この様子を近くでずっと見ていれば、確かにエンデヴァーのことを嫌いになっても仕方がないだろうと思う。

ついにその時は来た。自らの炎とともに「轟燈矢」はここで死んだ

冷はこの頃から少しずつ精神を病んでいった。

限られた選択肢の中から自分で選んだ結婚という道。

その選択に後悔はなく、きっとそのさきは笑っていようと心に決めていた。

しかし、どうしてもそれができない。

私じゃ止められない

燈矢から言われた言葉を思い出しながら、そうボソリと呟く。

−−−−結果として、エンデヴァーは瀬古杜岳へ行かなかった。

薪をくべてしまうだけだと判断したようだが、本音は「何と声をかけたらいいのかわからなかった」から。

そして事件は、起きた。

山で一人泣きながら、下を向いている燈矢。

感情が最高潮に昂ぶったその時、彼の身体から炎が噴出する。

あつ…!止まらない!炎が−−−!!

その業火は勢いを増し続け、彼自身の身体だけでなく、瀬古杜岳全てを焼き払ってしまったのだ。

エンデヴァーはその事実を目の当たりにし、嘆き、そして後悔した。

一人じゃない、家族がいる。立ち上がれエンデヴァー!

場面は病院内。

轟家全員が当時のことを、そして燈矢のことを思い出し話し出す。

燈矢を殺してしまったことで後に引けなくなっていた…焦凍に傾倒する他…なくなっていた

燈矢が消えて…エスカレートしていくあなたが悍しくて…こどもたちにまで面影を見るようになってしまった

壊れてるのを知りながら…怖くて踏み込めなかった…上っ面で繕うことしか…してこなかった

全部あんたが始めた事であんたが原因だ−−−でも 俺がぶん殴って燈矢兄と向かい合わせてやれてたら…荼毘は生まれてなくて焦凍に盛り蕎麦をご馳走してやれてたかもしれない

家族の気持ちを聞き、そして冷はエンデヴァーに話しかける。

それはNo.1ヒーローの妻として、そして子供たちの母として。

心が砕けても私たちが立たせます あなたは荼毘と戦うしかないの

その言葉にはエンデヴァーも驚き、「本当に冷か…?」と言っている。

冷が立ち直ることができた理由は、焦凍の存在だった。

雄英高校でお友だちをつくって 私たちをつなぎとめてくれた 焦凍が轟家(ウチ)のヒーローになってくれたのよ

焦凍は、父に対し手を差し伸べ声をかける。

泣き終わったら立てよ 皆で燈矢兄を止めに行こう

病室の外では、ジーニストとホークスの姿が。

病室内から聞こえてくる「ショオオオオトオオオオオ」というエンデヴァー叫び声を聞き、顔はマスクで見えないが安心したような目線を向けている。

ホークスが手助けをするまでもなかった、杞憂だったようだ。

なぜならもう、エンデヴァーは一人で戦う孤独なヒーローではないのだから。

世間が敵であろうと、誰よりも心強い「家族」という味方が存在する。

父親にとって、これほど心の支えになることはないだろう。

立ち上がれエンデヴァー、そして荼毘を止めてくれ!

【考察】なぜ焦凍は家族と向き合えたのか?

知っての通り、「炎」は父親エンデヴァーから、「氷」は母親である冷から受け継いでいる。

エンデヴァーは、彼を『最高傑作』と呼び厳しい鍛錬を強いた。

結果エンデヴァーを忌み嫌い、雄英入学時は彼の象徴である炎の個性を使わず、氷の能力のみを使っていた。

そんな焦凍に変化が起きたのは体育祭でのデクとの一戦。

戦闘中、デクから言われた「君の力じゃないか!!」という言葉で吹っ切れた彼は、正面からぶつかってくるデクの姿に心を動かされた。

血に囚われることなんかない なりたい自分になっていいんだよ

そんな母の言葉を思い出し、ついに炎の個性を解放した。

一歩を踏み出した彼は、少しずつ前進していく。

父を理解するため努力し、そしてNo.1ヒーローとしてのエンデヴァーを凄い奴だと思えるようになった。

高校生活やヒーローとしての活動を通じて成長していく彼が、今後どのような成長を遂げていくのか、本当に楽しみだ!

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