前回304話で明らかになったワン・フォー・オールの個性の謎。
まだまだ全てが明かされたわけではないが、この物語の根幹を担う個性なだけに、今後の展開にも注目したい。
さて、前話で歴代の継承者達の分析により、デクが最後の継承者となる可能性があると示唆され、7代目継承者から「死柄木を殺せるか?」と問われたデク。
救けて勝つヒーローを目指す、デクの返答とは−−−?
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』305話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
ワン・フォー・オールが奪われる可能性について
物語は前話の続き、志村奈々がデクに対して質問をするシーンから始まる。
君… 死柄木弔を殺せるか?
そして、なぜこんな質問をしたのか、その背景を話し始める。
…頼んでいるんじゃあない 覚悟の話だ
そう続ける志村。
デクの想いや気持ちは彼の中にいる継承者達にも伝わってしまうため、デクが死柄木の顔を見て救けを求めているように見えたことも知っていた。
しかし大きな問題は、他の継承者達から見て死柄木は「そうは見えなかった」ことだ。
苦しんでいるのは分かったが、救けは求めていなかったと。
死柄木の眼には「憎しみ」しか宿っていなかったと話すのは、5代目継承者「万縄」。
彼はワン・フォー・オールの原則(保有者が譲渡したいと思わなければ能力は移動しない)をねじ伏せるには、強い思いや強い感情でワン・フォー・オールを上回るしか方法はない事をデクへ伝える。
初代は兄の考えを予測しており、オール・フォー・ワンは死柄木の憎しみの力を使いワン・フォー・オールを手に入れようとしていると話す。
ワン・フォー・オールその原点は オール・フォー・ワンに屈しないという強い意志だからな
つまり、その意志が弱まってしまったり、死柄木の憎しみに負けてしまった場合、デクの意志に関係なく「個性が奪われる」可能性があるということを示唆している。
歴代継承者の想いとデクの意志が交錯する
死柄木弔は私の孫だ オール・フォー・ワンと戦う為に息子と離れて…その結果がコレだ 失敗し続けた大人が16の子どもに負債を押しつけるのはみっともない事だとわかってる…!けれど アレ(死柄木)が巨悪となり果てたらもう誰にも止められない
歴代の継承者達は自分の失敗を理解し、悔やみ、それでもなおデクに託すことしかできないのだ。
赦すことも わかりあう事も叶わない 救いようの無い人間はいるんだよ
これは、敵でさえ救けたいと思うデクにとっては、あまりにショックな言葉だろう。
そして、改めて志村から、死柄木を殺してでも止める覚悟はあるか?と問われる。
少し考えてから、慎重に口を開くデク。
ワン・フォー・オールの中で死柄木の意識と対峙した時や死柄木が自身の夢を強く思った時、デクには感じた事があった。
憎しみのその奥に…泣いている子どもを−−−−感じたんです
そして、これまで戦ってきた敵(マスキュラー、治崎、ステイン、そしてジェントルクリミナル)の事を思い返すデク。
彼らは折れなかった 戦って止めるしかなかった でも…彼らがどうしてそうなってしまったのか僕は知らなかった 知っていたら何か違っていたのかもしれない
それでもなお、デクは救ける事を選んだ!
確かに、死柄木は沢山の人を殺し、自分の大好きな人を傷つけた。
それでも自分はオールマイトから、ワン・フォー・オールは「救ける為の力」なんだと教えてもらったから。
オールマイトを始め、これまでの継承者達が命を懸けて紡いできたこの力は、多くの人の心を支えてきたと話すデク。
そして、志村からの「死柄木を殺せるか?」という質問に胸を張って答えるデク。
僕はあの子を 救けたい
その返答に、優しく微笑む初代。
うん …だから君について行くんだ 君たちに渡って本当によかった
志村も、「試すような事をしてごめんな」と謝りながら涙を流し、心の中でグラントリノに話しかけながら「私たちは弟子に恵まれた…」と感じている。
ここでの弟子とは、志村の弟子=オールマイト、グラントリノの弟子=デクという事だろう。
初代はデクの言葉に安心したのか、背を向けている継承者(2代目と3代目)に対して「君たちもいい加減に…彼に協力してあげてくれ」と話しかける。
力を全開放する為の協力を
ヒロアカ 305話はここまで!
いやー、さすがデク!ここまでの事があってもまだ「救ける」という意志がブレないのは流石としか言いようがない!
そして、ついに来週2代目、3代目の謎が明かされるのか!
かっちゃんに激似のキャラクターの素性も気になるところだ!
【考察】そろそろ学生らしいイベントも描かれるのでは?
ここ最近のヒロアカは面白いけど、面白すぎて急展開が続くあまり息継ぎができない!
読者としては正直、ちょっとだけ小休止のストーリーをねじ込んでくれないかな、と思っている自分がいる。
忘れてはいけないが、デクはまだ高校一年生でプロのヒーローではない。
そこで考えてみたのが「学校行事」だ。
時間軸で考えてみるとこれまで「入試」「体育祭」「テスト」「文化祭」などが描かれてきているので、時期的には「あのイベント」かなと思っている。
そう、卒業式だ。(現実世界の時間軸的にも一致してるしね)
デク達1年A組は、少なからず3年生のBIG3と交流があるし、ミリオの卒業は描かれることになるんじゃないかな〜と思っている。
あとは、新入生の入学!つまり新キャラの登場!
この辺がメインストーリーの小休止を兼ねて展開されたら良いのにと考えている。
死柄木との全面戦争以降、ヘビーな内容が続いてきたからこの辺で少しだけ休憩しよう、いや、ちょっとだけ「ほんわか」させてくれ…(笑)
とはいえ、雄英生徒達やヒーローの現状を考えると普段通り生活するのは難しいか。
まあ、どんな展開となったとしても面白いことは間違いないから結局楽しんで読んでしまうんだろうけどね!
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