前回660話では、什虎の秘密を語った寿胡王が、「この世に未練はない」と言わんがばかりにその首を差し出し終わった。
彼が語った満羽の過去は、「背負っていたものに裏切られる」という、あまりに悲しく、救いの無いものだった。
そして寿胡王自身・千斗雲・玄右もまた同じような境遇を経て、什虎城に集っていた。
ただ他の3人と違い寿胡王はあまりに歳をとり過ぎ、老い過ぎている。
まだ若い3人の将来を案じ、悲劇を乗り越えて欲しいという、父親のような感情が芽生えているのかもしれない。
寿胡王が唯一興味を示した出来事が、蒙武と戦うことで芽生えた満羽の変化だったことから、その心境を察することができそうだ。
しかし現状に目を移すと、満羽・千斗雲・玄右の3人は城もなく敗走中で、これからどうなってしまうのだろうか?
そして秦軍に囚われている寿胡王の運命は?
『キングダム』661話のネタバレありの感想をお送りする。
目次
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- 呂不韋の最期!
- 昌平君の新たな策、秦魏同盟とは?
- 圧倒的な強さ!什虎カルテットとは何者?
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『キングダム』661話の感想・あらすじ(ネタバレ)
寿胡王の首をはねなかった騰
首をはねろという寿胡王に対し、騰は冷静に言葉を返す。
騰「手前勝手なことを言うな、寿胡王。お前をここで殺しはせぬ」
寿胡王はうつむき、騰の話をじっと聴いている。
騰はこれから激化していく対楚戦のために、情報をできるだけ多く寿胡王から聞き出しておくためだと説明した。
そして最後にこう付け加える。
騰「そして何より満羽の結末は、お前のその目で見届けろ」
恐らくこれが、寿胡王を生かしておく本当の理由だろう。
寿胡王「・・・・・・騰・・・」
生気の感じられない眼で、騰を見つめる寿胡王。
満羽たちは媧燐の待つ楚都・郢(えい)へ
その頃、敗れた満羽をはじめとする什虎軍一行は、城に戻ろうとしていた。
しかしその道中で、什虎城がすでに陥落しているという知らせが入る。
その時満羽は城を取り戻そうとするわけでもなく、楚の首都である「郢」へ進路を変えただけだった。
この進路変更に大きな意味はない。
他に行くところもなく、ただ思いついただけ。
そして千斗運・玄右の両名も何も言わずついて行くだけだった。
初めて敗れた3人には、これまで戦で勝利することで紛らわしていた虚無が、一気に押し寄せてきたのだろうか?
什虎軍の援軍として参戦した項翼と白麗は、彼らの行動を理解できずに愚痴りながらついて来ていた。
項翼「何なんだよ、あの什虎軍って!」
白麗「少し声が大きいぞ」
一方、楚の都・郢では、不敗の什虎軍が敗れた一報に慌てていた。
宰相である女傑・媧燐も苛立っている。
媧燐「この今に秦・魏がよもや同盟とはなァ」
いつも通りバミュウが殴られている。
しかし戦の天才である媧燐は、この同盟の先をすでに読んでいた。
媧燐「この2国同盟は双方にとって裏目に出るんだよ、大馬鹿共が」
この媧燐の言葉の真意とは?
そう言うと、同じく宰相である李園に什虎周辺の国境守備を任せ、席を立った。
李園「そなたはどこへ行く」
媧燐「満羽と話してくる」
実は媧燐自身、彼ら什虎カルテットのことをよくわかっていないようだ。
確かに寿胡王の説明だと、前宰相の春申君が彼らを取り込んで以来、アンタッチャブルで什虎城を任せ切りだったのだから。
媧燐は満羽という男の品定めをするため、彼らを出迎えに動いたのだ。
趙都・邯鄲攻略へ舵を切る昌平君
秦都・咸陽にも什虎戦の結果の報がもたらされ、歓喜の声で満ちていた。
最大の功労者はもちろん、秦魏同盟を立案した昌平君である。
嬴政「よくやった、昌平君」
政も労いの声を掛ける。
しかし昌平君は、現場で戦っていた者たちの大変さを褒め称える。
それはここ数年、魏とは蛇甘平原・山陽・函谷関・奢雍 と、趙国を上回るほど大きな戦いを繰り広げてきた。
その魏が今回同盟を結んで戦った理由は、やはり魏にも大きな“利”があったからだ。
そして秦国の“利”とはもちろん、『趙王都・邯鄲攻略へ全力を注げる』ことに他ならない。
昌文君「勝利した蒙武軍と騰軍は?」
文官「ハッ、両軍はひとまず什虎城へ入城したそうです」
騰と呉鳳明、什虎城にて相まみえる
什虎城では同盟後初めて、両軍の将たちが勢ぞろいしていた。
魏軍は呉鳳明・龍范・荀詠・乱美迫、秦軍は蒙武・騰・録嗚未・蒙毅らだ。
蒙武「敵と馴れ合う気はない、帰るぞ」
蒙毅「えっ、父上!」
魏将たちをひと目みて、早々に蒙武は立ち去ってしまった。
蒙武らしい・・・
ここからは大人である騰が対応する。
騰「まずは上に代わり礼を言おう。よく同盟を受け、共に戦ってくれた」
呉鳳明「よもや奢雍の因縁のある貴様と共闘する破目になるとはな」
因縁とは、奢雍では恩師・霊凰を殺され、自らも命を失いかけたことだ。
騰の賛辞はさらに続く。
騰「秦軍“主攻”の上策が効いた。その礼も言っておく」
まさかの褒め殺しに、呉鳳明も切り返す。
呉鳳明「たかが、3年だ。こっちもなれ合う気などないぞ」
言葉を交わす2人をはじめ、ここにいる全員が3年後には再び戦い合うことは重々承知していた。
その上で呉鳳明は今回の同盟は魏国に利があり、秦国にとっては大失敗と言い放つ。
その理由とは、
- 秦・魏・楚・韓の4国境界である重要地・什虎を魏国が得ること
- これからの3年間で韓を攻め、西へ領土を拡大できる
- そこから南下、この什虎を拠点とし南部一体を楚国から奪う
- 東へ進もうとする秦国にとって、什虎はまさに懐に抱えた爆弾のような存在となり、最悪の脅威である
呉鳳明の主張に、騰は真っ向から反論する。
騰「呉鳳明、3年間の間にお前たちが得るのは、せいぜいこの“什虎”一体。我々は“趙”全てを取ると言っておるのだ」
しかし呉鳳明も、絶対の自信を持って言い返す。
呉鳳明「趙は落ちぬ。お前たちは結局、李牧に勝てない」
録嗚未「は!?何言ってんだ、お前。李牧には去年、 鄴攻略で完勝したぞ、秦は」
めずらしく 録嗚未が正しい。
騰「・・・・・・復活してくると?」
騰でさえ、失脚した李牧の復活を疑っている。
呉鳳明「当然だ、しかもあの男は絶対にただでは起き上がらぬ」
合従軍で共に戦いその恐ろしさと眼に焼き付けた呉鳳明は、“李牧復活”に微塵の疑いも無いようだ。
荀詠「今、李牧が身を寄せているのは、“司馬尚”のいる「青歌」だ」
龍范「あのオルドの侵略を止めた男だよ」
ついに司馬尚の名が語られはじめた!
騰はその名が出ても、臆するところはない。
騰「関係ない。李牧が戻ろうと3年で趙を取る。その次は魏(お前達)だ。覚悟しておけ、呉鳳明」
しかし呉鳳明の読みでは3年後、全勢力を費やしたにもかかわらず、趙攻略に失敗した秦は
もはや死に体。
そのとどめを刺すのが魏であり、自身だと言い放つ。
呉鳳明「それまでくたばらぬことだな、騰」
両雄が火花を散らす舌戦。
3年後、声高らかに笑うのは秦か?魏か?
什虎軍が楚王都へ退却する中、什虎城では呉鳳明と騰が舌戦を繰り広げる展開となった『キングダム』661話。
次回では満羽と媧燐が対面することとなるだろう。
満羽をはじめとする什虎の3将に、再び戦う意志を蘇らせることが媧燐にできるだろうか?
できるとしたら、蒙武や満羽自身を凌駕するような超大物ではないだろうか?
楚国には2人超大物が居る。
ひとりは亡命中の廉頗、言わずと知れた旧趙国三大天だ。
もうひとりはまだ登場していない、大将軍・項燕。
その姿に期待したいところだ。
次に騰と呉鳳明の舌戦。
ネタバレにならないと思うので史実から考察すると、3年後の未来は呉鳳明の方が正しいことになる。
誰もが知っている始皇帝による中華統一。
この大偉業の最大の障壁は、李牧であることは史実が物語っている。
李牧の失脚の様があまりに不憫だったことを思い返すと、彼の復活は我々の想像を上回るものとなるだろう。
そして、ついにその名が出はじめた幻の三大天・司馬尚。
恐らく武と知を兼ね備えた、廉頗級の怪物が登場するだろう。
次回を見逃してはいけない。
漫画ではより緊迫感が味わえるので、もし買っていなければ今週のヤングジャンプを買って読もう!
では次回662話もお楽しみに!
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