『キングダム』60巻ネタバレ感想!無料で読む方法【昌平君の新たな策、秦魏同盟とは?】

前巻『キングダム』59巻では、西端の国・斉より食糧の補給を受けることで、長きに渡って繰りひろげられてきた秦趙大戦に終止符が打たれた。(ヤンジャン連載期間は実に約3年!)

この戦いで秦は趙王都・邯鄲へ迫る、最重要拠点・鄴の奪取に成功した。

それは中華統一へ向けて、大きな一歩を踏み出したことを意味する。

そして主人公・信も宿敵・龐煖を討ち、遂に将軍の地位へと上り詰めた。

幼き頃、漂と夢見た「天下の大将軍」を、はっきりと視界に捉えられる所まで来たのだ。

勝利に沸き立つ秦都・咸陽に対し、趙の都は王が暗殺され混迷を極める。

反逆者扱いとなった李牧を虚無感と失意が襲う中、前巻59巻はエンディングとなった。

最後の三大天・李牧はこのまま終わってしまうのか?

『キングダム』60巻のネタバレありの感想をお送りする。

『キングダム60巻』の収録話は?

キングダム60巻は、第647話「河南の動き」~第657話「解放の意味」まで、計11話収録。

李牧、司馬尚のいる青歌へ

前夜疲れきっていた李牧だったが、カイネの励ましのおかげだろうか。

合流した馬南慈・舜水樹・項翼の前では、いつもの生気に満ちた姿に戻っていた。

現・趙王族を見限り李牧自らが新王朝を築く、という舜水樹の進言を一蹴し、軽く叱る李牧。

人の道に外れることをしても、民はついてこないことを李牧は熟知しているのだ。

そして彼は、このままでは趙国は秦軍によって窮地に追い込まれる。

そのとき必ず頼ってくると予想し、司馬尚のいる「青歌(せいか)」へ身を隠すことを仲間へ告げる。

こうして李牧はしばし復活のときのため、力を蓄えることとなった。

呂不韋の最期

一方、順風満帆に見えた秦都・咸陽では、予想外の事態が起こっていた。

3年前のクーデターから、河南の地に追いやられていた呂不韋の周辺がなにやら騒がしい。

現王族への不満分子たちが集まり、不穏な動きをしているのいうのだ。

呂不韋の殺害を進言する側近・肆氏(しし)に対し、嬴政(えいせい)は自ら直接会いに行く。

3年ぶりに相対する2人。

しかし呂不韋に敵対する意思はなく、氾濫分子たちを押さえ込むことに苦労していると告げる。

さらに自らを処刑しなかった政に対し、その優しさが後々弱点となり得ると助言すらするのだった。

そして最後にこう尋ねた。

呂不韋「今も人の正体は“光”だと信じていますか?」

嬴政「もちろんだ」

呂不韋「では心からご武運を祈っております」

そう言うと、まるでわが子にそうするかのように、そっと優しく政を抱きしめるのだった。

咸陽へ戻った後日、政に届いた知らせは呂不韋が毒を飲み自ら命を絶ったというものだった。

知らせを聞いた政は肩を落とす。

が、しかし当の呂不韋は替え玉を使い、二度と帰ることのない流浪の路へと旅立っていたのだった。

昌平君の新たな策、秦魏同盟とは?

鄴を攻略した秦軍だったが、翌年になっても邯鄲に迫るどころか趙軍の大防衛線を抜くことができずにいた。

膠着状態が続く中、咸陽では昌平君が戦局打開のため、隣国・魏との同盟を提案する。

数日後、魏の都では呉鳳明らが魏王と共に秦からの同盟案を吟味していた。

条件は、

  • 同盟期間は3年間
  • 楚の最重要拠点・什虎を共同で攻め落とす
  • 奪った什虎は魏に明け渡される

というものだった。

その頃什虎へは、すでに蒙武軍3万が進軍をはじめていた。

他国の侵略をことごとく返り討ちにしてきた、難攻不落の什虎城。

城主・満羽、将軍の千斗運と玄右、軍師・寿胡王と4人の猛者が仕切る城だ。

かつて楚の大将軍・汗明を破った蒙武が迫ってきたと知っても、恐れるどころか喜んでいる。

そして、蒙武軍と満羽率いる什虎軍は、戦場である月知平原で対峙することとなった。

同盟の返事が無い中、援軍の見通しが立たない状況で開戦に踏み切ろうとする蒙武に、息子であり軍師である蒙毅は必死で反対する。

が、蒙武は聞く耳持たず、出陣してしまうのだった。

相次ぐ援軍の到着!出揃う役者たち

蒙武、満羽がお互いの武力を発揮する中、お互いの存在に気付いた2人は徐々にその距離を縮めて行く。

寿胡王の合図が待ちきれず、千斗雲が勝手に出陣し、個々の戦場が動き出したそのとき、大きな地響きと共に大軍が到着した。

騰軍2万の兵がギリギリ間に合った。

しかしこれで什虎軍8万vs蒙武・騰軍5万。

明らかに兵が足りない。

録嗚未「2万じゃあの片翼分しかねーぞ」

騰「ココココ、怖くなったのなら戻って干央さんと代わってきなさい」

録嗚未「バカ言え、さっきから楽しくなってきたって話してんだよ」

2人の掛け合いはいつでも楽しませてくれる。

騰軍2万が前進する中、更なる援軍が今度は什虎側に!

宰相・媧燐が送り込んだ、楚の若き将軍・項翼と白麗が到着。

これで11万対5万、絶望的な戦力差となった。

ピンチを察した録嗚未軍は一旦離脱を図るも、敵軍に包囲された蒙武軍は動くことができない。

救出へ向かう騰軍の前に、玄右が立ちふさがり万事休す。

つまらなそうに勝利を確信した寿胡王が目にしたものは・・・

地鳴りと共に三度現れた援軍!

ついにやってきた、呉鳳明率いる魏軍7万!

これで秦・魏連合軍12万vs什虎・楚軍11万、互角となった。

魏は昌平君の提案を受け入れ、3年間の同盟を結ぶと共に、什虎を取りに来たのだった。

入り乱れていた両軍は、一旦配置換えを行い再び開戦となる。

圧倒的な強さ!什虎カルテットとは何者?

挟み撃ちを狙う秦・魏両軍。

呉鳳明が父親譲りのキメ台詞を叫ぶ。

呉鳳明「楚軍をすりつぶす!」

飛び出した千斗雲軍は録嗚未軍と激突。

大将2人の一騎打ちとなるが、そこへ魏の狂戦士・乱美迫が割ってはいり三つ巴へ。

初めての共闘で戸惑う秦・魏両軍だったが、録嗚未の檄で正気に返る。

録嗚未「混乱するな馬鹿ども!秦・魏は味方だ。力を合わせて楚軍を討て!!」

いぶし銀・録嗚未、いい仕事をする。

 

呉鳳明の速く、的確な策略の前に、什虎・楚軍は押し込まれている。

一方、秦軍は蒙武・騰の圧倒的武力でそのスピードについて行く。

魏の策略と秦の武力。

この追い詰められたかに思える状況でも、軍師・寿胡王は動かない。

寿胡王「そもそもまだこの戦局では、この什虎軍に特別な指示など必要ない」

さらに、秦・魏軍が押し込んだ先には、什虎軍の第2陣が出現。

質・数ともに、とてつもないスケールの精鋭部隊だった。

彼ら什虎カルテット(4人衆)の正体とは・・・

滅びはしたものの、かつて汗明らが率いた楚軍を返り討ちにし続けた“怪物”たちだった。

 

千斗雲は録嗚未・乱美迫と1人で互角の勝負をしている。

蒙武は満羽と対峙し、騰は項翼につかまった。

戦況は秦・魏連合軍の優勢から一転、硬直状態へと陥る。

天才・呉鳳明の新たな戦術

戦術と武力を合わせても、什虎カルテットには通じないのだろうか?

ここで戦術の天才・呉鳳明が動く。

それは、

  • 魏最強の軍・乱美迫を、現戦場から離脱させ他軍を助ける
  • その行き先は魏軍ではなく、秦軍の蒙武・騰軍
  • これにより秦の両軍が敵本陣を狙う

「つまり主攻を秦軍、助攻を魏軍とする」というのだ。

すぐに同レベルの天才・騰が反応し、項翼を離しにかかる。

乱美迫軍は蒙武軍も混戦から解き放つが、蒙武本人は満羽との一騎打ちを選んだ。

そして満羽も、蒙武との戦いに心を奪われる。

満羽「珍しいことに、蒙武に興味があるようだ」

ついに、蒙武の大錘と満羽の大矛が激突する!

が、なんと蒙武が一撃で馬上から地面へ叩きつけられた。

満羽は蒙武が、かつての自分たちに似ていると感じていた。

“虚無”を悟る前の自分たちに。

一方、録嗚未に飽きた千斗雲は、魏本陣の呉鳳明を目指し爆進中。

しかし魏の精鋭部隊に足止めを食らうと、追ってきた録嗚未軍とで挟み撃ちとなった。

窮地となったにも関わらず、千斗雲は笑っている。

千斗雲「いいじゃん、ヒヒ」

戦バカなのか、ちょっと壊れているのか。

満羽は蒙武のとどめを刺さず、馬上に戻るのを待っていた。

周囲の兵たちも、いつもの満羽ではないことを察している。

そして、再び血しぶきが舞う激しい打ち合いに突入する。

満羽は蒙武にかつての自分を見ていた。

背負うものが力を与えることで、強くなれていた頃の自分を。

そして蒙武に言い放った。

満羽「今の俺の楽しみは、お前を背負うものごと打ち砕くことだ」

この言葉を聞いた瞬間、蒙武は昌平君の姿を脳裏に浮かべていた。

蒙武渾身の一撃が、満羽を襲う。

その様子を遠くで注視していた寿胡王は、迫りくる騰軍の報など興味ないようだ。

寿胡王「満羽・・・・・・」

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