前話976話では、待ちに待ったジンベエがみんなの元に駆けつける。
海賊同盟の士気が高まり歓迎ムード冷めやらぬ中、早速作戦会議が開始されたが、未だ登場せぬ新たな敵の影も。
『ワンピース』最新話977話、ネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
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『ワンピース』最新話977話の感想・あらすじ(ネタバレ)
「操舵手ジンベエ」麦わらの一味に正式加入
ジンベエがビッグマムの追っ手を抑え込み、ワノ国までたどり着いて仲間に合流し麦わらの一味は大喜びだ。
ジンベエ~~~~~~~~~~~~!!!
ルフィが「心配した」と嬉しそうに言うと彼は答える。
すまん「タイヨウの海賊団」の負傷者の手当てと送別会が盛り上がり……!!
ジンベエがここまで駆けつけられたのも「タイヨウの海賊団」の魚人たちが共に戦ってくれたからだ。
長く在籍し思い入れの強い仲間たちとの別れの時間を奪うことはできない。
今回の合流で麦わらの一味に元七武海、「海峡のジンベエ」が仲間として正式に加わった。
今後世界政府は彼らをさらなる脅威として認識するだろう。
船の上でのジンベエの担当は「操舵手」。
これまではナミが、船の行き先や操縦などを指示し、仲間たちがそれに従い船を動かしてきた。
しかし、今思えば彼らの専門は船の操縦ではない。
今ようやく「船の操作の専門家」を得ることができた。
そもそも私たち読者は、「操舵手」というポジションに考えが至らなかったように思える。
これまで敵船やかつての偉大な海賊たちの船員紹介にも「操舵手」という肩書きは見られなかった。
2年前、ルフィがココヤシ村から船出したときに、集めたい仲間を歌いながらリストアップしたときも「操舵手」の語は出てこなかった。
ジンベエが仲間に加わることは決定事項であったが、彼のポジションは長らく不明で、読者に様々な解釈の余地をもたらしていた。
それは作者尾田栄一郎による仕掛けの1つのようにも思われる。
「ジンベエの操舵技術、ホンッットにすごいのよ!!フランキー!!」
航海士ナミもお墨付きだ。
「やっと”夢の船”の本領を引き出す男が現れたか」
サウザンドサニー号の製作者フランキーも期待に胸を膨らませる。
彼とガレーラカンパニーの大工たちが心血注いで作った船は、これまでの旅でも十分真価を発揮しているように思えたが、さらなる可能性を予感させる。
鬼ヶ島討ち入りの「二重囮作戦」詳細定まる
強力な仲間を加え、いよいよ鬼ヶ島に侵入する段となる。
ミンク族の指揮はイヌアラシ銃士隊隊長「全力のシシリアン」が、ワノ国の侍達の指揮は元ワノ国裏の大親分「花のヒョウ五郎」が買って出る。
鬼ヶ島へは正面から島内へ入り、中心地を取り囲む山を迂回し裏口から侵入、という作戦を錦えもんが皆に伝えると、キレ者である傳ジローが言う。
成程それがカン十郎にも聞かせた奴を欺く作戦か…。
――で、本当の作戦は?
裏口の警備が薄いとは考えにくく、シンプルな錦えもんの作戦は敵に気づかれるリスクが高い。
それに加え、一箇所に全員が集中することで、作戦がうまくいかなかった場合の全滅する確率も高まってしまう。
そのような単純な作戦は、錦えもんがカン十郎に聞かせた「嘘の作戦」なのだろうと傳ジローは思っている。
だが、それは思い違いのようだ。
錦えもん(心の声)「えっ」
雷蔵(心の声)「出たぞかいかぶり!!」
麦わらの一味がルフィに対して「お前はバカだ」と、堂々言ってのける様はある種の気持ちよさがあるし、本人も大して苦には思っていない。
でも、錦えもんのように味方に買い被られるのは精神的に追い詰められやすい。
仮に現実の職場において「お前はバカだ」と言われ続けることがパワハラに当たるとはいえど、本人がそれを冗談として受け取り周囲も笑っていれば問題にはならない。
しかし、今回のケースのように、誤ったことを言った際「頭の良い君がそんなことを言うということは、何か裏があるんだよね?」と過度の期待を受け続ける方がキツくはないか。
精神的な逃げ場がなく、離職率やメンタルリスクが高いのは、どちらかといえば後者かと思われる。
傳ジローはいち早く錦えもんの素質を正しく見極めるべきだ。
ローは新たな作戦を提示する。
まず、どのような指示を出そうとも正面口から内部へ突破しようと試みる「バカ」が2人現れると言う。
おそらくルフィ(麦わらの一味)とキッド(キッド海賊団)のことだろう。
彼らを囮として、先ほどの錦えもんの作戦のように他の兵は裏口まで山沿いに周り込み侵入。
ただし、それすらも囮だ。
正面と裏口は警備が硬いはずなので、本当の討ち入りは海から行う。
ローの潜水艇で海中から周り込み、彼の持つ空間移動技「ルーム」で、赤鞘らを送り込む。
二重囮作戦だ。
人間は1つ囮を見破ったと思うとそこで満足してしまい、さらなるトラップに気がつきにくい傾向がある。
そこを上手く突いた内容に、期待のハードルが高い傳ジローも納得する。
さすがは錦さん、周到だ!!
錦えもんの作戦をローが代弁したと思ったのだろう。
過ぎたる智者は愚か者にもなりうるのだ。
討ち入り順調な滑り出し。”飛び六胞”なる新たな敵の影
作戦会議完了と共に、鬼ヶ島の前に構えられている鳥居から砲撃を受ける。
早速麦わらの一味による戦闘が開始された。
強者たちの活躍を船の影からウソップ、ナミ、チョッパーが見守り、雑魚敵が片付けられると感想を述べる。
ウソップ「よーしお前ら上出来だ!!」
ナミ「まずまずね」
チョッパー「ボチボチだ!!」
チョッパーが可愛い。
酒盛り中だった相手の飲み物でジンベエ加入の宴を開始しようとするも、幹事ルフィが中断する。
やめだ!!(中略)
この戦いに勝って!!今までで一番でっけェ宴をやろう!!!
見たことの無い新しい景色見ることを彼は選択したのだ。
一味の士気が上がったところで、「もう1人のバカ」が乱入する。
キッド「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!!」
奇しくも人造悪魔の実「SMILE(スマイル)」を食べてしまったキラーの「ファッファッファ」という笑い声が、彼らを加勢するようにも見える。
「鬼ヶ島討ち入り作戦」の幕が上がった。
その頃鬼ヶ島では宴の最中。
優雅に奏でられる三味線の音色の中、オロチは酒に酔い女と戯れる。
ビッグ・マムの姿は見えず、着物に着替えているようだ。
”飛び六胞”お着きに!!!
十分に強力なカイドウとビッグ・マムの連合に、さらに新たな敵が招かれた。
細身の足に長いマントの裾が映り込む。
果たして彼らは何者なのか。
今回も息もつかせず目が離せない激しい展開だった。
ワンピースは、色々なタイプ仲間たちと共闘して大きな敵に立ち向かっていくところが本当に面白い。
次回の感想記事もお楽しみに。
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