前話985話では、オロチの首が斬られたり、新鬼ヶ島計画が明らかになったことで、カイドウの狙いが明確になったりと、怒涛の急展開だった。
ワンピースの本格的な奪い合いが、海賊の世界で起きようとしている。
ここから物語はクライマックスへ向けて動き出す、そんな予感さえ感じさせる内容だった。
今回、カイドウに「お前は何者か」と尋ねられたモモの助が、命をかけて答えを叫ぶ!
戦闘開始目前、盛り上がりを見せる『ワンピース』986話のネタバレありの感想とあらすじをお送りする。
目次
赤鞘九人男、ついに集結!いざカイドウ討伐へ
錦えもん、傳ジローが赤鞘の侍たちと合流するところからスタート。
合流した場所には、血を流して倒れているカン十郎の姿があった。
涙を流す侍たちに対し、
辛かったな……お前たち……!!
と声をかける錦えもん。
1コマのみだが、過去の思い出の回想が入る。
そこには、おでんと共に金が無いことを笑い合う家臣たちの姿が。
もちろんそこにはカン十郎もいる。
裏切られたとはいえ、仲間だった過去が消えるわけではない。
カン十郎と戦った菊之丞は身を切るような思いで刀を振るったに違いない。
イゾウの合流に驚きつつも、
ここでいいのか?死に場所は
と問う錦えもんに対して、
もう死に損なうのはたくさんだ
と返すイゾウ。
イゾウのこの言葉には、色んな意味が含まれていると感じた。
「おでんの処刑」の時にはその場にいる事さえ叶わず。
「頂上戦争」ではオヤジである白ひげも、仲間であるエースも救うことができなかった。
それでも命が残ってしまったイゾウは赤鞘の誰よりも死に場所に飢えているのかも。
さあ、家臣が全員集結して、カイドウの元へ向かう!
オロチの部下達、カイドウに寝返る。10000名の戦力確保!
場面変わって、ライブフロア。
オロチがカイドウによって首を切られ、新鬼ヶ島計画が発表された後のシーンから。
前回の話で、オロチの部下たちに、自分の部下となって海賊となるか、オロチの部下として死ぬかを迫ったカイドウ。
それに対しての、侍たちの答えは…。
ワノ国忍者軍お庭番衆5千人!!あなたにお仕えいたす!!!
同じくワノ国侍衆5千人!!今よりあんたに仕える!!!
オロチを裏切りワノ国を捨てることをいとも簡単に決意したのだ!
なんだよ!侍としての誇りはないのか!と言いたくもなるけれど、命をかけるまでの覚悟はなかったのだろう。
この件でハッキリしたことは、オロチを殺したところでワノ国は何も変わらなかった。
20年前から、討つべきはカイドウただ1人。
おでんの選択は何も間違えていなかったということだ。
この時、オロチの顔が一瞬映るのだけど、もしかしてオロチは死んでいないのだろうか?
尾田先生が意味もなく死んだキャラクターの顔を描くこともないだろうし。
戦力が増えたことには、ビッグ・マムもご満悦の様子。
ナミたちはすぐには殺されず、捕まえておかれることになるようだ。
カイドウ、モモの助に対して非道の尋問開始。「お前の名は?」
カイドウはモモの助に話しかける。
思い返せば20年前……燃える城でお前はおれの質問に答えなかった……
これは、モモの助の胸ぐらを掴み、城の屋根の上で名前を聞いた時のことだ。
この時モモの助は、名前は答えず、「落ちる……高いこわい」としか言わなかった。
カイドウはさらにこう続ける。
お前がもし「光月おでん」と「トキ」の息子じゃねェんならすぐに処刑を取りやめよう!!面目ねェそれはとんだ濡れ衣だ もう一度質問するぞ……小僧 お前の名は?
極悪!!なんてやつだ!!!ひどすぎる。
名前を名乗れば処刑は決行。
名前を偽っても、モモの助の誇りは失われるだろう。
ヤマトの手錠解除!その他の役者達も続々とライブフロアへ
場面は一旦変わり、ルフィとヤマトへ。
ヤマトは、モモの助と赤鞘の侍達が生きていることに驚きを隠せない様子。
航海日誌で名前と存在は知っていて、死んだものと思っていたのだから当然だ。
ルフィは走りながら、
じゃコレ外すぞ!!約束だ 外すだけでいいんだな!?
とヤマトに手錠を外して良いかと聞く。
それに対してヤマトは、「爆発しないと思うけれど、念の為外したら遠くへ投げてくれ」と。
うーん。登場当初から思っていたけれど、ヤマトはなんだかんだ言いながらカイドウを親として見ているような気がする。
この親子としての関係が後の戦闘にどう影響するのかが気になるところだ。
ふー、と息を吐いて集中し、手錠を潰すルフィ。
シャボンディでケイミーの首輪を外した時と全く同じ「ぐしゃっ」という音。
そうして手錠が外され遠くへ……とここでシーンがまた切り替わる。
フーズ・フー、うるティがヤマトを追ってライブフロアへ。
ウソップとチョッパーもフランキー将軍に乗り、モモの助救出へ。
赤鞘の侍たち、ゾロ、キッド、ローもライブフロアへ向かっている。
役者がライブフロアへ集まってきている!
ということはライブフロアで戦争の開始になるのだろうか?
ちなみにウソップとチョッパーの周りには巨人に見紛うほど巨大な何かがいる模様。
ナンバーズかもしれない。
モモの助、武士の誇りを胸に覚悟の返答!
場面は戻り、カイドウからの質問を受けてモモの助は考える。
父おでん、母トキ、そしてルフィの言葉が脳裏をよぎる。
トキ「あなたはいつかこの国を背負って立つ男……」
ルフィ「おれはいつか海賊王になる男だ!!」
おでん「……ん?お前の名の由来か?」
それぞれの言葉を胸に、モモの助の出した答えは……
「モモ」は”天下無敵“をあらわすことば!! ……!!拙者の名は!!!光月モモの助!!!ワノ国の”将軍“になる男でござる!!!
よく言ったモモの助!感動した。
命を天秤にかけられても、自分の気持ちや父と母の願い、そして友であるルフィを裏切ることは無かった。
この答えに、カイドウの部下たちは大笑いをしているが、当の本人カイドウは“……”と何かを考えているのか、何も話さない。
時々カイドウはモモの助に対して、微妙な反応を示しているような時がある。
この辺りの心情についても、きっとそのうち明らかになってくるはず!
決戦の火蓋は切って落とされた。赤鞘九人男の急襲!
ここでルフィが外したヤマトの手錠が大爆発する。
驚くカイドウの部下たち。
ヤマトは、本当に自分を殺す気だったカイドウに対して「畜生あの牛ゴリラめ〜!!」と怒り心頭。
牛ゴリラ(笑)この表現は面白い。
カイドウへ向かっていこうとするヤマトをルフィが“待てヤマ男!!”と止める。
ルフィいわく、
この決戦を始めるのは!!おれ達じゃねェ!!!
とのこと。
そう、この戦はルフィ達のものではない、あくまで彼らは外部から来たよそ者であって当事者ではないのだ。
決戦の火蓋を切って落とすのに相応しい者達は、誰なのか。
その答えはすぐに分かった。
カイドウの背後から、驚くキング、クイーン、ジャックを横目に現れたのは赤鞘の侍達。
迎え撃とうと刀を握ったキングを、イゾウが銃を発砲し牽制する。
イゾウの戦闘スタイル、やっぱりかっこいい!!
この急襲には、さすがに虚を突かれた様子のカイドウは、ネコマムシの攻撃で金棒を地面に落としてしまう。
無防備の怪物カイドウに対して、
名を捨てろ 知恵を捨てろ
この一撃に命を乗せろ!!
と胸に言い聞かせながら、全員が「スナ〜〜〜〜ッチ!!!!」の掛け声とともに渾身の力を込めて斬りかかるシーンで次号へ!!
面白すぎる!!
命をかけて自分のプライドを守ったモモの助にも感動したし、おでんの遺志を刀に乗せて斬りかかる最後の見開きは圧巻の一言!
次週以降、ついに本格的な戦闘がスタートしそうだ。
誰と誰がマッチアップすることになるのかも、めちゃくちゃ気になる。
感動の場面や躍動感のある漫画は、ぜひ「週刊少年ジャンプ」で読んで欲しい!
それでは、また来週の『ワンピース』最新話感想記事もお楽しみに!!
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