目次
Mr.Children
『Hallelujah』× エーリッヒ・フロム『愛するということ』
愛とは、覚悟だ!
「だけどこれだけは承知していてくれ 僕は君を不幸にはしない」
「太陽が一日中雲に覆われてたって 代わって君に光を射す」
「愛され」を説く本は数あれど、意外と「愛する」を説く本は見当たらないような。
「愛する」とは、自分の意思で、覚悟を決めること。自分のレベルアップをしつつ笑、相手に「与える」行為なんだろうなぁ…
同じアルバムで、「どこまでいけばたどり着けるのだろう」なんて歌いながら、着地すべきところに着地した感がある。
晴れ女のMoeco
『足音〜Be Strong』 × 恩田陸『夜のピクニック』
「足音」と、タイトルからして「歩行祭」にぴったりかなと。
「舗装された道を~」
貴子が、歩行祭で賭けを決意する描写とかぶる。
「疲れて歩けないんなら~」
個人的にはこの物語のキモってシーンと重なった。
一歩一歩ふみしめて、
ひとりじゃないよ、まわりにも一緒に歩んでくれるひとがいるよーという優しい感じで。
晴れ女のMoeco
『しるし』 × 七月隆文『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
映画ではbacknumberの『ハッピーエンド』が使用されました。
清水依与吏さんがつづった話し言葉のような歌詞は、小説とは違って愛美の目線から語られています。
平気よ 大丈夫だよ 優しくなれたと思って 願いに変わって 最後は嘘になって
エンドロールで流れたとき、愛美の心情の変化がぎゅっと詰まっているこの一節に胸がしめつけられたものです。
これ以上ぴったりの主題歌はないと思っていましたが、まるで高寿の気持ちを代弁しているかのような曲がありました。
それはMr.childrenの『しるし』。
泣いたり 笑ったり 不安定な想いだけど それが君と僕のしるし
誰も経験したことのない恋をした二人の「しるし」は、涙が笑顔に、笑顔が涙に変わる記憶。
ふしぎなふしぎな物語は、恋人との時間が当たり前に続いていく幸せと、いつかくる別れのために一日一日を思い出にすることの大切さを教えてくれました。
しょうご
『HERO』 × 辻村深月『ぼくのメジャースプーン』
たーち
『シーソーゲーム』 × 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
『シーソーモンスター』で書かれていた対立しても相手のことを知ろうとすることが大切って、うまくいかない恋愛みたいと思ったことも選んだ理由の一つです。
一蔵とけい
Mrs. GREEN APPLE
『ミスカサズ』 × 三浦しをん『月魚』
真志喜と瀬名垣の関係性そのままの曲
gino
『VIP』 × 朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』
曲を聴いてそれに合う本が思い付いた珍しいパターンでした。
watjevv
『Simple』 × 香月日輪『僕とおじいちゃんと魔法の塔』
この世は終わっちゃなんかいけない
(作詞:大森元貴)
ベースとドラムだけのイントロに、ギターが加わった瞬間のハッとするメロディーの変わり目。
それが主人公である龍神の日々が変わった瞬間と被り、思わずハッとしました。
くり返されるサビで『この世』という言葉が使われているのも、酷くこの作品と被る面があり選曲致しました。
勝哉
『Oz』 × ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』
この曲はお話の内容とリンクしています。
オズの魔法使いをテーマにした曲なんです!
tsukasa
『アウフヘーベン』 × 知念実希人『リアルフェイス』
柊貴之の本当の「顔」が暴れるとき、この曲がスリルさを演出して盛り上げてくれます!
tsukasa
YUKI
『サイダー』 × 梶井基次郎『檸檬』
気怠い曲調。ツインボーカルの低音の男性パートが檸檬の主人公なら、YUKIの愛嬌が弾ける高音パートは檸檬そのものだと思う。
檸檬とサイダー。どうしようもない倦怠にスパークをもたらす2つのモチーフの描き方に近いものを感じました。
古典文学に現代の曲をつけると、また違った側面が顔を出すのが面白い。
ひかる
『さよならバイスタンダー』 × 米澤穂信『本と鍵の季節』
曲調についてもアップテンポの曲で学生時代の力強さと勢いが高校生活にぴったりです。
一蔵とけい
『ハローグッバイ』 × 恩田陸『夜のピクニック』
歌詞がまるで主人公貴子のようだからです!
yurika
『うれしくって抱きあうよ』× 酒井若菜『酒井若菜と8人の男たち』
酒井若菜さんが、敬愛する男性共演者の方々と、心を開いて嬉しそうに対談しているから。
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ぼくはぼくのためにした行動だった言うけど、ふみちゃんにとってはぼくの存在がHEROだったに違いないと思います