string(10) "is_single "
bool(true)
string(7) "is__mc "
string(149) "a:4:{s:3:"top";s:4:"7500";s:4:"path";s:21:"2022/12/magazine3.jpg";s:4:"href";s:23:"https://amzn.to/3FO5GqE";s:10:"categories";s:14:"1909|1911|1910";}"
string(15) "is__categories "
array(3) {
  [0]=>
  string(4) "1909"
  [1]=>
  string(4) "1911"
  [2]=>
  string(4) "1910"
}
string(17) "is__has_category "
bool(false)
string(13) "get_category "
object(WP_Term)#7110 (17) {
  ["term_id"]=>
  int(437)
  ["name"]=>
  string(30) "選書つき音楽レビュー"
  ["slug"]=>
  string(11) "song-review"
  ["term_group"]=>
  int(0)
  ["term_taxonomy_id"]=>
  int(437)
  ["taxonomy"]=>
  string(8) "category"
  ["description"]=>
  string(348) "■おすすめ記事
『百日紅』YUKI【YUKI×尾崎世界観のタッグによる”嗚呼、良い”曲】
"
  ["parent"]=>
  int(9)
  ["count"]=>
  int(9)
  ["filter"]=>
  string(3) "raw"
  ["term_order"]=>
  float(10)
  ["cat_ID"]=>
  int(437)
  ["category_count"]=>
  int(9)
  ["category_description"]=>
  string(348) "■おすすめ記事
『百日紅』YUKI【YUKI×尾崎世界観のタッグによる”嗚呼、良い”曲】
"
  ["cat_name"]=>
  string(30) "選書つき音楽レビュー"
  ["category_nicename"]=>
  string(11) "song-review"
  ["category_parent"]=>
  int(9)
}
string(7) "is__mc "
string(0) ""
string(7) "is__mc "
string(0) ""
string(12) "is__mcbride "
NULL
string(13) "is__url_path "
bool(false)
bool(false)
bool(false)
string(13) "is__url_path "
bool(true)
bool(false)
bool(true)
string(12) "is__toppage "
NULL
bool(true)

Track No.1『Pray』([Alexandros])

ーTrack No.1 『Pray』([Alexandros])ー

Pray』。

祈るという意味だが、同時に『懇願する』という意味を持つ。

暴力的なまでの哀切さを秘めた楽曲だ。孤独であるがゆえの悲しみ、崇高であるがゆえの孤立。

この曲を解き明かすために、少し触れておかなければならないことがある。

2018年の11月に発売された、『Sleepless in Brooklyn』についてだ。

注意
あくまでも一人のライターの『考察』であり、事実ではないことをここに記します。ご了承ください。

Sleepless in Brooklyn』について

このアルバムには、過剰なまでの暴力性(負の部分)と、世界の美しさ(正の部分)が交互に出現する。それらがシーソーのように傾くことによって、曲の表情を豊かにしているのだ。

収録されている楽曲はどれも、自己犠牲による献身愛か、相反する攻撃性が宿っている。

いわば一見さんお断りの「おもちゃ箱」、あるいは「箱庭」のような作品であるととらえた方が話が早い。心の叫びをそのまま作品に仕上げているため、どの曲も非常に刺激的だ。

孤独であることを望みながらも、どこかで注目してほしいと願う。命を絶ちたいと思いつつも、生かしてほしいと望む。人間の心が持つ性質ならではの矛盾を併せ持っていたのだ。

Prayとアルペジオの共通点

話をPrayに戻そう。
この曲は『Sleepless in Brooklyn』に繋がるものととらえて、差支えがないだろう。

」の視点から楽曲がはじまるアルペジオに対して、Prayでは、男性が主人公だ。

このことからも、私はPrayがアルペジオ』のスピンオフ作品ではないかと見ている。その証拠に、Prayとアルペジオ、二つの歌詞には共通点がある。

『胸の奥でどんな本音 揺らぎ せめぎ合っているか 知る由もない 云う必要もない 君だけのものだから』-(Pray)

『あなたの哀しみはあなたの物』-(アルペジオ)

(どちらも作詞:川上洋平)

あるいは、同一人物の中に存在する「男性」と「女性」、二つの視点がせめぎ合っていると考えてもいい。

アルペジオは「私」が苦悩した末に決心する物語であり、根の深い闇がそばにあった。私たちは彼女に干渉することができなかったし、その逆もあり得なかった。結局、彼女は自身の孤独を、他人に頼ることなく処理していかなければならなかったのだ。

しかしPrayでは、闇に白い光が差し込み、誰かの前で祈ろうとする「救い」の存在が出現する。「私」に救いをもたらした人物こそが、Prayで出現する「」だ。

まとめ

作者(ここでは川上洋平)は、どうしてもアルペジオの主人公に、餞別としての救いを渡したかったのだろうと推測している。

Prayは、作者の優しさによる救い、残酷な世界に唯一与えられた希望の光(蜘蛛の糸)であると言えるだろう。


この歌に本を合わせるなら

夭折した天才作家、伊藤計劃の三部作のうちのひとつ、hermony(ハーモニー)だ。

カリスマ的な女性、御冷ミァハ(『ミヒエミアハ』と読む)を中心に、主人公の霧慧トァン(キリエトアン)と零下堂キアン(レイカドウ-)、三人の少女の運命が複雑に交差するSFの金字塔。

今回は、主人公目線で選ばせてもらった。

なぜ、彼女(トァン)がミァハのために祈らなければならないのか。一人称が私ではなく「」であるのか。ぜひ、読んでから考えてみてほしい。

祈りたいよ 君のために 迷わないよう 光差すよう』

(作詞:川上洋平)

この記事を読んだあなたにおすすめ!

『ボカロの歌詞と音楽が頭の中で鳴り出すライトノベル10選【動画あり】』ボカロとラノベの融合。名作・隠れた傑作を中心にセレクトされ、書き手の情熱と、新たな可能性を感じる記事に仕上がっている。

ボカロの歌詞と音楽が頭の中で鳴り出すライトノベル10選【動画あり】

書き手にコメントを届ける

記事の感想や追加してもらいたい情報のリクエスト、修正点の報告などをお待ちしています。
あなたの言葉が次の記事執筆の力になります。