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ACTORS【この秋アニメ化の音楽プロジェクトレビュー(選書つき)】

この秋、ボカロ界にて長年続いてきたある作品のアニメ化が決定した。

その名も『ACTORS(アクターズ)』

人気男性声優がボカロ曲を歌唱するという、声優×ボカロの音楽/ドラマCDシリーズだ。

ボカロ好きとしては非常に心をくすぐられる、このコラボ。

そのアニメ化ともなれば、ボカロ好きな読書家としては注目せざるを得ない!

というわけで今回は、ぜひとも読書家な皆様にも『ACTORS』の存在を知ってもらいたく、その魅力を語らせて貰おうと思う。

もっともホットな話題であること、間違いなしである。

ACTORSとは

【あらすじ】
巨大学園都市群スライヴセントラルに建つ『私立天翔学園』を舞台に、 そこに通う生徒たちの日常と学園で巻き起こる青春+歌唱ドラマストーリー!!

『私立天翔学園』の生徒・先生たちがSNSシーンで人気のボーカロイド曲を歌唱する 新たな歌ってみたジャンルをドラマと共にお楽しみください――
(公式サイトから引用)

参考 ACTORS PORTAL アクターズ ポータルACTORS PORTAL アクターズ ポータル

ACTORSの魅力

ACTORSの魅力をただ語るというのも芸がない。

ということで、その魅力を語ると同時に、一緒に楽曲の紹介もさせて頂こうと思う。
公式MVも共にはらせて頂くので、ぜひともその魅力を直に感じながら記事を読んで頂けたら光栄だ。

ドイツ生まれの声優が歌う、海外のボカロPが生んだあの名曲

WHEN I’M UP AGAINST THE ECHO IN THE MIRROR
ECHO
(作詞:Crusher-P)

震えるような恐怖 私には大きすぎる
あの残響は―
(和訳:初音ミク Wiki引用)

まず、なによりこのプロジェクト、曲と声優の組み合わせが上手い!

この動画の楽曲タイトルは『ECHO』
2015年、英語ライブラリのみを使用したボカロ楽曲で初めてニコニコ動画にてミリオンを取った伝説的ボカロソングだ。

英語の歌詞からもわかるように、制作者であるCrusher-P、そして共にこの楽曲を制作したCircus-P海外のボカロPである。

そのダークでリズミカルなメロディーは、一度聴いたものの耳を決して離さない、文字通り、忘れられない『ECHO(残響)』を残し続けるとして、今も熱い人気を得ている楽曲だ。

そんな楽曲を歌うのは、舞台である『私立天翔学園』三年生の『丸目千熊(まるめちぐま)』だ。

運動神経抜群で音楽の才覚も素晴らしい、天性の才の塊なキャラクターだ。
見た目も非情にクールなイメージのあるキャラで、部活も考古学部に合気道部に所属と、どこかお堅く真面目な空気がある。

しかし、その中身は真性のオタク
好きなものはアニメ・ゲーム、苦手なものは同世代の女の子と、そのギャップに落とされるファンは多いのではないだろうか。

声優は『木村昴』。
国民的人気アニメ『ドラえもん』のジャイアンから、昨今大人気のラップソングプロジェクト『ヒプノシスマイク』の山田一郎まで。
海外ドラマ/映画の吹き替えなどにも多く名をつらねており、様々なジャンルで現在活躍中の声優だ。

そんな彼は、なんとドイツ生まれの声優だ。
しかもドイツ人の父はオペラ歌手、日本人の母は音声家と、家族全員で音に富んでいる。

これほどまでに、海外ボカロソングを歌うに徹した声優はいるだろうか。いや、きっといない。

さらにこの丸目千熊ver『ECHO』、なんとラップアレンジも行われている。
木村昴自身が大のラップ好きであると同時に、現在ラッパーとしても活動している歌手でもあるのだ。このアレンジは、その彼の良さを最大級にいかしたアレンジであろう。

このような大胆なアレンジを行えるのも、ひとえに曲と声優の組みあわせの良さが為せた技ではないだろうか。

声優演技フル活用! 中国人なあの子に伝われ、このラブソング

ハイハイチャイナ ちょちょ夢心地 いーあるふぁんくらぶ
だんだん 君と同じ言葉が使えるね
(作詞:みきとP)

人気ボカロPの一人、みきとP
その彼の代表曲であり、自身初のミリオン達成曲『いーあるふぁんくらぶ』

有名な中華街を舞台に歌われるこの楽曲は、好きな子のために中国語を必死に学ぶ姿を歌っている、中国語講座風味恋愛楽曲だ。
可愛いポージングつきで歌われるサビは、思わず真似したくなるものがある。
ちょっとひねくれみのある歌詞が生みだすシビアな空気も、可愛すぎず甘すぎずなよい塩梅となっており、惹かれる要素の一つだろう。

歌うは一年生『秋月甲斐(あきづきかい)』と二年生『円城寺三毛(えんじょうじみけ)』
声優は、秋月を『江口拓也(『あんさんぶるスターズ』日々樹渉など)』、円城を『小野友樹(『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』東方仗助など)』が担当。

幼馴染同士だというこの二人。
かたや人懐っこいのんびり系男子、かたやドSわがまま系男子(でもなんだか生真面目?)と、真反対の二人だが、こうして二人で一緒に中華街へ出向く楽曲を歌うのだから、仲の良さ具合は言うまでもないことだろう。

そんな幼馴染設定をいかして、この楽曲にもまたアレンジが加わっている。
それが、イントロ、間奏部分に入る寸劇だ。

なぜ二人が中華街にやってきたのか、ということが判明する会話なのだが、一分にも満たない時間の中に詰め込まれた演技は、聞くだけで二人がどんな間柄なのかを察する事ができるようになっている。初めて聴いた方でも、一目瞭然だろう。

さらには元のキャラがどのように喋るかを聞いてから歌を聞く為、よりいっそうキャラが歌っているということを直に感じることができる
歌声が本当にキャラの素の声と同じため、声優という職の凄さを耳に染みさせられる一曲だ。

ちなみにこの楽曲、もう一つ別パターンがあり、そちらは別のキャラクター達による全く違った寸劇が繰り広げられたものとなっている。
当然歌い方もこの二人とは違う歌い方しているため、もし興味がわいたならば聴き比べをしてもらいたい。

まとめ

ACTORSのご紹介、いかがだっただろうか。

今回はACTORSの音楽面の魅力について盛大に語らせて頂いたが、冒頭でも語ったようにACTORSには『ドラマCD』というストーリー面も存在している。
そちらでは声だけでの物語が展開されており、音楽面だけでは得られないキャラクター達の魅力が詰め込まれたものとなっている。

そして、今回のアニメ化

その詳細はまだ深くは語られてないが、映像化ともあれば、今までは別々で行われてきたストーリー面と音楽面が一緒くたに行われることは確実だろう。

はたしてどのようなストーリー/音楽展開が繰り広げられるのか。

今から楽しみで仕方がない。

選書:川端祐人『声のお仕事』

声優という職業を題材に描かれる、お仕事小説
濃厚な取材をもとに、声優界の酸いも甘いも全て描かれ、さらには主人公はすでに夢半ばで打ちのめされるか否かのギリギリの立ち位置にいたりと、非情にリアルな描写が胸につきささる一作だ。
犬一匹の役を演じるのも、楽ではない。たかが犬、されど犬。人が、しかも声のみで演じるには、驚くほどの努力が必要なのである事をこの本は教えてくれる。声優という職業の凄さとその技術の深みがこちらの心に刻まれるのだ。

収録現場という、狭い室内で作られる広大な声の世界と、そこから生まれるストーリー。
ぜひ、この声優×ボカロという、今が一番ホットなこのプロジェクトと共に読んで頂きたい一冊である。

【あらすじ】
二十代後半、目立った実績もなく崖っぷち声優だった結城勇樹に大きなチャンスが訪れる。人気野球マンガ『センターライン』アニメ化のオーディションに参加できたのだ。だが射止めたのは犬の役。収録では毎回リテイクで苦労しながら、カフェでバイトもしつつ、自らの信念「声で世界を変える」べく奮闘する。
(BOOKデータベース引用)

 

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