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恩田陸おすすめ小説ランキング【読書好き71人に聞いた!】

こんにちは、ReaJoy運営のにしざわです!

ReaJoyの【読書好き〜人に聞いた!】企画、今回は恩田陸さんの人気作品ランキングです。

Twitterと読書メーターを中心に読書好きの方71人に最大5つまでおすすめ作品を投票してもらった結果をランキング形式で紹介していきます!

MEMO
ピンクの枠内のあらすじはAmazon、BOOKデータベースなどからの引用です。

それでは、本編お楽しみください!!

恩田陸おすすめ小説ランキング

1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を、2017年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と2度目の本屋大賞をそれぞれ受賞した。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『木曜組曲』『ネバーランド』『ライオンハート』『私と踊って』『夜の底は柔らかな幻』などがある。

1位:夜のピクニック 22票

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するためにー。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

夜のピクニックの感想

yurika

ひたすら80kmを1日かけて歩く歩行祭。ただ歩いているだけで、ドラマチックな場面があるわけではありません。しかし、みんな普段話さないことを話し出します。それが何だかドラマチックに感じるのです。

にしざわ

登場人物は歩いているだけなのに私たちの心を大きく動かしてくれます。青春時代を懐かしく思い出せる作品です。

主題歌つき書評はこちら

『夜のピクニック』恩田陸【第2回本屋大賞受賞作。歩くことが特別な日になる】

本の主題歌を決める読書会

BGMeeting開催レポート

恩田陸『夜のピクニック』、主題歌1位はMr.Children 『足音 ~Be Strong』

2位:蜜蜂と遠雷 17票

近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。

蜜蜂と遠雷の感想

yurika

文字から音が聞こえてくる!?と勘違いしてしまうほど、美しい文章だと思いました。 また、コンクール出場者たちのコンクールに臨むときの感情や審査員達が演奏聞いた感情がなんとも鮮やかで何度も読みたいと思いました。

うぐはら

恩田さんは、目と耳が優れた作家です。 本書は、音をひとつひとつ丁寧にかき集め、宝石に変化させ、 一ページずつ散りばめた作品と言った方が正しいでしょうか。 音楽をここまで美しく描写した作品は、ほかにありません。 内容についてはこれ以上、何を語っても陳腐になりそうなので語りません。 ぜひともあなたの目と耳で、 宝石を味わってみてください!

主題歌つき書評はこちら

『蜜蜂と遠雷』恩田陸【才能のぶつかるピアノコンクールの世界へ】

3位:チョコレートコスモス 10票

芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかをー。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。

チョコレートコスモスの感想

ふっかー復活委員長

【舞台の獣は、甘い宇宙の夢を見る】

女優オーディションの小説、と聞けば、どうしても「足の引っ張り合い」「スキャンダル」を連想する。 ところが、今作はそんなドロドロとは無縁! たった一つの椅子を巡る演技バトルは、嫉妬も欲も渦巻くけれど、間違いなくフェアな戦い! なんといっても、文字だけで脳内を劇場にしてしまう、描写の凄味を感じます。

4位: 六番目の小夜子 8票

津村沙世子ーとある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

六番目の小夜子の感想

紅葉@読書垢

サヨコという不思議な言い伝えがある高校に、津村小夜子という転校生がやってくることから始まります。校庭にある津村小夜子の碑と転校生は関係あるのか?偶然?もしや幽霊?少し怖いのに、同時に高校生たちの懐かしく輝く青春を感じられる小説です。

5位:ネバーランド 6票

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

ネバーランドの感想

ふっかー復活委員長

【楽園を去ろう、胸を張って】

碧野圭さんの『書店ガール7』で、この本がビブリオバトルで紹介されるシーンがあり、興味を惹かれて読みました。 過去の傷を隠し、寮生活を続ける男子学生たち。その秘密が明らかになっていくにつれ、次第に彼らの友情は深まっていきます。しかし、同時に「別れ」も近付き… 青春系が苦手、という方にこそ読んでほしい、切なく前向きな名作です。

紅葉@読書垢

冬休みに帰省せず寮に残って生活する男の子たちの物語です。どこにでもいるような男の子たちだけど、実は色んなものを抱えて、そしてそれを吐露して、聞いた子達は受け入れる。ザ・青春小説だと思います。

5位:光の帝国 常野物語 6票

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちからー「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。

7位:ライオンハート 5票

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合ってー。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

ライオンハートの感想

yurika

輪廻転生小説という言葉がぴったりです。恩田陸さん作品には珍しい恋愛小説に分類できるかもしれないですが、エドワードとエリザベスには必ず別れがあるので、むなしさや寂しさが溢れる作品です。

7位:三月は深き紅の淵を 5票

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

三月は深き紅の淵をの感想

ザレ

その第1部は、デューク・エリントンの名曲からとって名付けられる『黒と茶の幻想』と。 旅のテーマは「非日常」、人生で起きた美しい謎を持ち寄り過去の森をさまよい、答えを探し求める。大人版『夜のピクニック』。旅のテーマは「非日常」、人生で起きた美しい謎を持ち寄り過去の森をさまよい、答えを探し求める。大人版夜のピクニック。 恩田さん得意の独白形式。『ネバーランド』『夜のピクニック』が好きな人はきっと気に入るはずです!

原田龍一 - Ryuichi Harada

4つの短編はどれもおもしろいが、この本のおもしろさは仕掛け。何を言ってもネタバレになるので言えないが、読後に感じる感覚は、もう一度最初から読み直したくなる。

7位:蒲公英草紙 常野物語 5票

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから…、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。

10位:木曜組曲 4票

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げて四年。時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。重松時子の死は、はたして自殺か、他殺かー?傑作心理ミステリー。

11位:麦の海に沈む果実 3票

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。

麦の海に沈む果実の感想

原田龍一 - Ryuichi Harada

単独で読んでもおもしろいが『三月は深き紅の淵を』を読むと「ああ、あれね」となるので続けて読むことをおすすめ。

11位:ユージニア 3票

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だー。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。

ユージニアの感想

りお

ある一つの「事件」を核にした物語。既に「解決」した事件についての本と、事件に関わる当事者達の「当時と今」が対比して描かれる中で、事件の真相があぶり出されていきます。 それぞれの立場から見る、事件。 当時は見えなかった物事が、少しずつ見えていく、その過程が気になってつい読み進めてしまいます。

【2分書評】ほそみち@CRECLACS

一つの事件に関するお話を、登場人物の視点を章ごとに変えて謎を解き明かしている構成が興味深いです。また、映画にもあるような最初に犯人と思しき人物を提示するシーンの使い方が不気味さを演出しているミステリ好きなら必読の一冊だと思います。

11位:Q&A 3票

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できずー多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か?異臭は?ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は?そもそも、本当に事故なのか?Q&Aだけで進行する著者の真骨頂。

Q&Aの感想

晴れ女のMoeco

Q.この本の醍醐味は?
A.人々へのQ&Aのみで、物語が完結しているところ。
Q.なぜいろんな人に質問をしているの?
A.ショッピングモールで大きな事故が起きて、証言を聞いていくんだけど、みんな答えが食い違うんだよね。
Q.どんなふうに?
A.読めばわかる
Q.その答え、書評の禁じ手では?
A.だよね

11位:黒と茶の幻想 3票

太古の森をいだく島へー学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。

黒と茶の幻想の感想

このタイトルの音というか響きが好きです。内容も「幻想」とあるだけに幻想的で神秘的な印象の話でした。4人の男女が卒業してから十年後に島を旅行し、ある謎に迫っていきます。4人の会話や島の雰囲気やゆったりする中にもピンと張り詰めたものがあり好きです。

11位:エンド・ゲーム 常野物語 3票

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

エンド・ゲームの感想

たっきー

常野物語シリーズの第三作目 (光の帝国→蒲公英草紙→エンドゲームの順) 独特な世界観と表現方法で“描”かれた一作。 正体不明の存在と「裏返す」力を繰り返しながら戦っていく物語。 超能力を扱う主人公や家族のドラマに、迫力ある展開。 読み進めていくたびに、奥深くなっていく作品です。

11位:MAZE 3票

アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか?めくるめく幻想と恐怖に包まれる長編ミステリー。人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しで女言葉を繰り出す、魅惑のウイルスハンター・神原恵弥を生み出した、シリーズ第一作!

MAZEの感想

りお

人が消える場所、という、怪談めいた不思議な話から始まる物語。もうこの設定だけでぐいぐい引き込まれます。 何より主人公 神原恵弥の格好良さと言ったら!強くてかっこいい、けど女性的な言葉で話す、独特のキャラクターがかなり魅力的。周囲の登場人物も謎があり、丁々発止のやり取りあり、読んでいて本当に楽しい作品です。

17位:ネクロポリス 2票

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。ジュンは文化人類学の研究のために来たが、多くの人々の目的は死者から「血塗れジャック」事件の犯人を聞きだすことだった。ところがジュンの目の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。これは何かの警告か。ジュンは犯人捜しに巻き込まれていくー。

ネクロポリスの感想

りお

亡き人に会える土地で繰り広げられる物語。日本の習俗(お彼岸など)をベースにした世界で、ファンタジーかな…と思いながら読んでいるとミステリーでもあり。独特の行事が描かれていたり、日本ぽいけど日本でないような?世界観にぐいぐいと飲み込まれます。何年も前に読んだ作品ですが、未だに印象深いです。

17位:ドミノ 2票

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

ドミノの感想

空津 歩

初めて読んだ恩田先生の作品でしたが、キャラクター数が多いにもかかわらず全キャラクターが魅力的でそれぞれのストーリーが気持ちよく絡み合い、タイトル通りドミノのようにラストまで連鎖していく作品!グランドホテル形式の王道です!まさか!の連続

17位:月の裏側 2票

人類学者の眼差しが捉えた日本、日本人、日本文化。20世紀後半の思想界をリードした知の巨人は、かくも深く日本を理解し、そして愛した。

月の裏側の感想

【2分書評】ほそみち@CRECLACS

恩田陸さんは「水」の描写が誰よりも優れていると感じた作品です。というのも、この小説において水というものが「不完全なモノ」「常に形を変えるモノ」の象徴として表現されています。常に不穏な雰囲気を抱える、この物語の結末はいかに…何度も再読した作品です

17位:象と耳鳴り 2票

雪月花黙示録

ミヤコの最高学府、光舎の生徒会長選挙。それはミヤコ全体の権力者を決定する伝統と狂騒のイベント。美形剣術士で春日家の御曹司、紫風は三期目の当選を目指していた。ある日、紫風は立会演説会中に選挙活動を妨害される。それは反体制勢力、「伝道者」の宣戦布告だった。彼といとこの女子高生剣士、蘇芳は次第に巨大な力に巻き込まれていきー。アクション満載、近未来の日本を舞台に繰り広げられる、絢爛豪華な玉手箱!

雪月花黙示録の感想

櫂/佐伯黒百合

実を言うとこれが初めて読んだ恩田陸作品で、題名のインパクトに惹かれて読み始めました。
最初は舞台背景や設定に驚きましたが、段々と世界観に魅了され、読み終わったあとは「こういう近未来物もありなんだ!」と感じました。ポップでいながらも少し不穏な空気を漂わせ、少し特殊な「近未来」を描いた最高のSFです。

ねじの回転

過去を変えることはできるのか。
人類を悲惨な運命から救うため、時間遡行装置による歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。歴史を修正すべき安藤大尉には別の思惑が…。渾身の歴史SF長編!

ねじの回転の感想

冬野花火

2.26事件を題材に、時間溯行がテーマのSF小説です。国連職員たちが歴史の修正という大仕事に立ち向かいます。時々挟まれる、登場人物も時代も関係ない不思議な話も挿絵のようで印象的。ミステリーでもあり、ほんの少しだけホラー要素もあるかも? また同じ2.26事件で時間溯行という題材を元に、宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」もあるので、読み比べるのも楽しいです。

いのちのパレード

あちこちから指や手の形をした巨岩が飛び出す奇妙な村に、妻と私はやって来た(『観光旅行』)。主人公フレッドくんが起き抜けから歌うのは、ミュージカルだから(『エンドマークまでご一緒に』)。「上が」ってこの町を出るために、今日も少女たちはお告げを受ける(『SUGOROKU』)。小説のあらゆるジャンルに越境し、クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する恩田マジック15編。

いのちのパレードの感想

りお

『蝶遣いと春、そして夏』

「蝶遣い」を生業とする主人公の物語。春から夏へ移り変わる様子や、季節の風景が描かれた美しくも儚い小説。 風景や蝶、山々の空気、まるでその場にいるかのように五感で感じられます。 そして、良い蝶遣いになるための条件とは… 切なくも美しい短編です。

私の家では何も起こらない

小さな丘に佇む古い洋館。この家でひっそりと暮らす女主人の許に、本物の幽霊屋敷を探しているという男が訪れた。男は館に残された、かつての住人たちの痕跡を辿り始める。キッチンで殺し合った姉妹、子どもを攫って主人に食べさせた料理女、動かない少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年ー。家に刻印された記憶が重なりあい、新たな物語が動き出す。驚愕のラストまで読む者を翻弄する、恐怖と叙情のクロニクル。

きのうの世界

上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。一年後の寒い朝、彼は遠く離れた町で死体となって発見された。そこは塔と水路のある、小さな町。失踪後にここへやってきた彼は、町の外れの「水無月橋」で死んでいた。この町の人間に犯人はいるのか。不安が町に広がっていく。恩田陸がすべてを詰め込んだ集大成。

クレオパトラの夢

北国のH市を訪れた神原恵弥。不倫相手を追いかけていった双子の妹を連れ戻すという名目の裏に、外資製薬会社の名ウイルスハンターとして重大な目的があった。H市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。人々の欲望を掻きたててきたそれは、存在自体が絶対の禁忌であったー。謎をめぐり、虚実交錯する世界が心をとらえて離さない、シリーズ第二作!

禁じられた楽園

平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない“恐怖”に満ちていた。現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。

錆びた太陽

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。三日間の予定で、制限区域の実態調査を行うという。だが、彼らには、人間の訪問が事前に知らされていなかった!戸惑いながらも、人間である徳子の司令に従うことにするのだが…。彼女の目的は一体何なのか?直木賞受賞後長編第一作。

ロミオとロミオは永遠に

日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。エリートへの道は唯一、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。やがて最下級の「新宿」クラスと接触したアキラは、学園の驚くべき秘密を目にするが…。

蛇行する川のほとり

演劇祭の舞台装置を描くため、高校美術部の先輩、香澄の家での夏合宿に誘われた毬子。憧れの香澄と芳野からの申し出に有頂天になるが、それもつかの間だった。その家ではかつて不幸な事件があった。何か秘密を共有しているようなふたりに、毬子はだんだんと疑心暗鬼になっていく。そして忘れたはずの、あの夏の記憶がよみがえる。少女時代の残酷なほどのはかなさ、美しさを克明に描き出す。

夢違

夢の映像を記録した「夢札」、それを解析する「夢判断」を職業とする浩章のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する、集団白昼夢。浩章はパニックに陥った子供たちの面談に向かうが、一方で亡くなったはずの女の影に悩まされていた。日本で初めて予知夢を見ていると認められた、結衣子。災厄の夢を見た彼女はー。悪夢が現実に起こるのを、止めることはできるのか?戦慄と驚愕の新感覚サスペンス!

球形の季節

四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた…。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した!新鋭の学園モダンホラー。

ブラック・ベルべット

東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だったー

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

本屋大賞の『夜のピクニック』『蜜蜂と遠雷』が多くの票を集め1位、2位という結果になりました!

自分の大好きな一冊、懐かしい一冊、再読してみたくなった一冊、気になってはいたが読めていない一冊など、ランクインしていましたでしょうか?

この記事を読んで新たな作品との出会いのきっかけになればと願っております。

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