【「綺麗な本」を持ち寄った女子たちの本好きトークは止まらない】ReaJoyライターtsukasa主催・読書会「いろは」参加レポート(東京・平井)

読書会「いろは」

平井の本棚にて開催された読書会に行って参りました。

1.日 時 2018年12月16日(日) 13:00~15:00
2.場 所 平井の本棚 2階多目的スペース
3.参加費 当日精算
珈琲ひりゅうずのハンドドリップコーヒー&焼き芋付き)
4.持ち物 「綺麗」だと思う1冊をご持参ください
※1階書店で選んでもOK

読書会開催のきっかけ

読書好きの人がワクワクできる情報を発信するWebメディア「ReaJoy」のライターとして活動しているtsukasaと織(筆者)。

Twitter上で「やってみたい読書会の企画がいくつかある」というtsukasaのつぶやきに、「平井でやってみませんか?」と織が声をかけました。

平井の本棚の主宰に確認を取ったところ、二つ返事で許可が出たため、開催が決定しました。

ちなみに
織は月に1度、平井の本棚のお手伝いをしているレア書店員

主催紹介

tsukasa(つかさ)
ReaJoyライター

実は読書が嫌いだったそうです。本を読むことの楽しさを知ったのは数年前からで、「もっと早く気付けていたら」という思いから読書の楽しさを広める活動を開始。

(「冷めている人間」だと自称していますが、記事の更新率の高さ、挑戦する気持ち等から、実はとても熱い人なのではないかと、織はこっそりおもっています。)

今回が初めての読書会主催。

Twitter:@tsukasa_honyomi
Instagram:@tsukasa_honyomi

Instagramでは、イメージする食べ物・飲み物とともに小説を紹介しています。

平井の本棚とは?

東京都江戸川区、総武線平井駅からすぐの古本屋。新刊もあります。
駅のホームから見える距離。

〒132-0035 東京都江戸川区平井5-15-10 平井駅北口駅前ビル1F

※営業時間やイベント等の最新情報は、公式Twitterでチェックしてください。


読書会が行われた2018年12月16日(日)は、たなかかなめさんの展示会最終日でした。

たなかさんの作品に囲まれて読書会ができるというのは、もしかしたら、最初で最後の機会だったのかもしれません。

第1部「綺麗な1冊」

参加者と持ち寄った本紹介

今回の参加者はなんと、全員女性でした!
女子会となった「いろは」。下の名前、もしくは活動名で呼び合うことになりました。


tsukasa
『オズの魔法使い』
ライマン・フランク・ボーム(著)
柴田元幸(訳)

カンザスの大平原のまんなかから大竜巻で家ごと見知らぬ土地に飛ばされたドロシー。ヘンリーおじさんとエムおばさんが待つ故郷へ戻りたい一心で、どんな願いも叶えてくれるという偉大なる魔法使いオズに逢いにエメラルドの街を目指す。
頭にわらの入ったかかし、心臓がないブリキの木こり、勇気がほしいライオン。
仲間とともに困難を乗り越える一行の願いは叶えられるのか?

 


織(しき)
『ライオンと魔女』
C.S.ルイス(作)
瀬田 貞二(訳)

地方の古い屋敷にやってきた4人きょうだいが、ある日大きな衣裳だんすに入ると、そこは雪の降りつもる別世界、ナルニア国だった。
ナルニア国ものがたりシリーズ第1作。

新潮文庫2冊(『こころ』『銀河鉄道の夜』)
※2冊でひとつとしたので、あらすじは割愛します。

Mさん
『あるかしら書店』
ヨシタケシンスケ(著)

その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。このお店は「本にまつわる本」の専門店。
店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。
今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。

 


Eさん
『現代日本文學大系 現代詩集 93』
1968年から73年にかけて、筑摩書房から発行された明治維新以降の日本文学作品の全集。
そのうちの1冊、「現代詩集」。富永太郎、安西冬衛、逸見猶吉等が収められている。

ひりゅうずさん
『日の名残り』
カズオ・イシグロ(著)
土屋 政雄(訳)

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。
美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。
長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い……。

※時間の都合で先に帰ってしまったため、ひりゅうずさんに関する写真はありません。申し訳ありません。

その本に決めた理由

tsukasa
『オズの魔法使い』
「表紙のデザインがかわいいです。お話の中で、緑一帯の「エメラルドの街」が出てくるのですが、そこが綺麗です。サングラスをかけないと直視できないくらい。そこまで凄いのか、と驚きました。」


「1冊、という話だったのですけれど……迷ってしまって、2種類で参加します。」

『ライオンと魔女』
「ナルニア国物語シリーズの第1作目。雪景色が綺麗なイメージが強くて、いまの冬の時期に読み返したくなる物語です。」

新潮文庫2冊(『こころ』『銀河鉄道の夜』)
「有名な作品なので装丁が複数ありますが、これはたぶん一番シンプルなもの。本そのものって内容はもちろん、表紙や帯にも情報が詰まっているものが多いです。そんな中、ここまでシンプルにできるって凄いと感じました。後ろの文字もきらきらしているのが綺麗です。」

Mさん
『あるかしら書店』
「ヨシタケシンスケさんが親子で大好きで、特に好きなので選びました。『水中図書館』という話が綺麗です。ちなみにこれ、カバーが二枚あって、クリスマスバージョンと、その下には普通のバージョンがあるんです。」

Eさん
『現代日本文學大系 現代詩集 93』
「詩集が大好きなので選びました。こういう表紙の本が昔から凄く好きなんです。箱に入っているというのがまた、いいですよね。中身が3段で入っているというのも珍しくて、詰まっている感じがいいです。」

ひりゅうずさん
『日の名残り』
「翻訳ってものによってはちょっと読みづらいんですけど、これはすぐ読めました。イギリスの老執事が主人公で、どういう執事がいいか、品格があるか、というテーマで悩む話です。執事というものの綺麗さ、田園風景の描写も綺麗でした。」


ひりゅうずさんが淹れたコーヒーと、焼き芋とともに進む読書会。

文字の凹凸

「古い本って触るとでこぼこしていません?」というEさんの発言に首をかしげる、ほかの参加者たち。

昔の印刷技術では裏移りしやすく、それを防ぐため紙が厚いので、インクの乗り具合によってでこぼこするそうです。同じ出版社・年数・刷りでも、本によって凹凸が違うのは、インクの補充をしたのではないか……と想像したり。

平井の本棚の在庫から古そうな本を持ってきて、ページを撫でる時間が生まれました。

「左のほうがざらざらしません? でも右のほうが文字数おおいんですよ」
「インクが乗ってる~!」

本好きでなければ盛り上がらないマニアックな話題で、きゃっきゃと喜ぶ女子たち。

本の状態を気にすることはあっても、文字そのものに着目したことがなかったので、初めて知った楽しみ方でした。
次回古本屋さんに行ったら、古い本を撫でてみよう、とおもいました。

執事=犬

『日の名残り』では、「ぐっと我慢することの美学」についても描かれていると紹介してくださいました。

それを聞いてわたしが連想したのは「秘書」でした。上司を優先し、常に気を遣い、機密を守る。
けれど執事はさらに大変なのだと、話を聞いているうちに感じました。

別の人は「盲導犬」を連想しました。24時間お仕事で、ずっと感情を押し殺して、飼い主さんを優先する。
『ベルナのしっぽ』という本を紹介してくださいました。

執事」は、人に見られていないときも執事であるべきだと考えたり、主人を正しいとして盲目的に信じる。

犬です、まさに。心理的には。」
とひりゅうずさんは頷いていました。



読書会終了後、「綺麗な本」を並べてみました。

どれが「綺麗」だとおもいましたか?

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