読書感想文を書きやすい本3選
吉本ばなな『ムーンライト・シャドウ』
天才女流作家・吉本ばなな氏の作品です。
内容自体は比較的容易なため、年齢問わず読みやすい小説になっています。
なぜこの本が読書感想文に向いているかというと、登場人物の心情描写が緻密で繊細だからです。
嬉しい、悲しいのような単純な感情もあれば、一言で表現できない感情も随所に見受けられます。
登場人物は、さつきと等、ゆみこと柊という2組のカップル。
等と柊は兄弟だが、等とゆみこは交通事故で死んでしまいます。
恋人と兄をいっぺんに亡くした柊が、同じく恋人をなくしたさつきに対して元気づけようとするシーンにおけるさつきの感情を、敢えて言語化するとしたら何になるのでしょうか。
こういう複雑な感情をひも解いて、自分の言葉で述べることができれば、高評価をもらえること間違いなしです。
片山恭一『世界の中心で、愛を叫ぶ』
次は、一世を風靡した「セカチュー」です。
朝目が覚めると泣いていた。いつものことだ。
という美しい書き出しと、瑞々しい青春、そして恋人の死という重たいテーマを扱った青春ラブストーリーです。
初めての恋と、恋人を望まぬ形で喪ってしまう朔太郎に誰もが感情移入してしまうのではないでしょうか。
「もし恋人が死んでしまったら、人はどんな行動に出るか」というテーマで調査をしてみるのもいいかもしれません。
東野圭吾『真夏の方程式』
こちらも映画化された作品。
福山雅治演じる、かの有名なガリレオシリーズです。
本作品のテーマは「永遠の愛」だと思っています。
無邪気な少年の夏休みがえがかれている一方、実の父と、血のつながらない父が、娘を守るために人生を賭けるという要素もあります。
どの登場人物に感情移入するか、テーマは重いですが心情描写が豊富であり、読書感想文向きの本と言えるでしょう。
おわりに
読書感想文にもルールや手順があること、わかっていただけましたでしょうか。
本記事を読み、少しでも読書感想文に抵抗感がなくなってくれれば幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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