「いつも同じジャンルの小説ばかり・・・新しい小説を読みたい」
「次に何を読んだらいいか迷っている」
「同年代に人気のジャンルはなんだろう?」
そんな風に思ったことはないだろうか。
同じ作家やジャンルを読むのも楽しいが、新しい世界を覗き見ることで大きな感動や刺激を受けることができるのも小説の魅力だ。
そこで、今回は各年代に人気のジャンルを紹介しよう。
小説とはいっても、どんなジャンルがあるのか思った以上に幅広いことをぜひ知ってほしい。
きっと新しい世界への扉が開くこと請け合いだ。
人気の小説ジャンルは7個。それぞれのジャンルを良く読む世代は?
それでは、さっそく人気のジャンルを1つずつ見ていこう。
恋愛もの(20代・30代に人気)
恋愛ものと言えば片思いに、純愛・等身大の恋だけでなく、時には切ない別れの物語に道ならぬ恋・・・と決してハッピーエンドだけではない。
そして、相手も同世代の場合もあれば年下や年上、好きになってはいけない立場の人、外国人、時には同性・・・と、これまた物語によって変わるのだ。
どの恋愛ものにも欠かせない要素が「胸キュン」「ドキドキ」「不安」「嫉妬」「切なさ」などの感情。
これらの要素をたっぷり含んだ極上の恋愛ものは本当にたくさんあり、時代や作家によっても描き方は千差万別。
その中で、自分の気分や好みに合ったものを見つけていく楽しみは何物にも代えがたいものだ。

ミステリー・サスペンス(20代・30代・40代に人気)
ミステリーは、殺人・盗難・誘拐・詐欺などの事件・犯罪の発生と、その合理的な解決へ向けての経過を描く話だ。
そしてサスペンスは、ある状況に対して不安や緊張を抱いた不安定な心理状態を描いたもの。
似ているようで少し違うこの2つ。
どちらかというとミステリーは事件などの出来事に主軸を置き、サスペンスは感情などの心理状態に軸を置いていると言えるかもしれない。
もちろん、両者が混ざっているものも多く、明確に分けられるというものではないがどちらも「手に汗を握る」「思わぬ展開にハラハラ・ドキドキする」といった感情を抱くところは同じ。
事件の展開や犯人を推理するのも楽しいし、トリックを見破るのもまた醍醐味。
ただ楽しむだけではなく、先を予測しながら読みたい人にお勧めだろう。



ホラー・オカルト(10代・30代・40代に人気)
ホラーは、恐怖感を味わって楽しむことを想定して制作されたジャンル、オカルトは秘学や神秘・超自然的を描いたジャンルだ。
ホラーはなんとなく想像がつくだろう。代表的なものに、夏の怪談などがある。
オカルトがまた難しそうに聞こえてしまうかもしれないが・・・超常現象とでも言い換えればわかるだろうか。
超能力や得体の知れない能力、とも言えるだろう。
これらを明確にした作品もあるし、混ざり合ったものもある。
どちらにしても、ミステリーとは違い答えが明確に出ない・わからないものなので、「はっきりしないものは好きじゃない」という人や、怖がりの人には向かないジャンル。
しかし、恐怖や不可思議なものの先にある言葉にできない感覚の世界も、またあるのだ。



ファンタジー・SF・冒険(10代・20代に人気)
ファンタジーは超自然的、幻想的、空想的な事象が話の主要な要素や設定に用いるフィクション作品のジャンル。
例えば妖精など、存在しないものが出てくるものを想像しやすいのではないだろうか。
SFはサイエンス・フィクションといい、こちらはファンタジーと似ている部分もあるが科学的な空想にもとづいたフィクションだ。
そして冒険は、日常とかけ離れた状況の中で、なんらかの目的のために危険に満ちた体験の中に身を置く様子を描いたジャンルだ。
分かりやすく言えば、宝探しや未知の場所を探検する話などが該当する。
全てに共通しているのは、ドキドキ・ワクワクさせてくれる話が多いということだ。
そのため、現実から離れて違う世界を覗きたいときにおすすめのジャンルと言えるだろう。



青春・学園もの(10代・20代・30代に人気)
青春・学園ものは、主に学生と呼ばれる世代が繰り広げる物語や群像劇だ。
学校やバイト先・部活動などが舞台になることが多い。
時には体育祭や文化祭・修学旅行・入学式や卒業式など学校イベントを舞台に描かれることもある。
そこで数人または大勢の人物によって話が紡がれていくのだ。
ここに、恋愛やミステリーなどほかの要素を含むこともある。
この世代が主人公となることで、特有の若さや不器用さ、純粋さを描くことができるので同世代の10代や20代前半は共感しやすいのではないだろうか。
その反面、上の世代でも懐かしさや今どきの学生を知りたくて読む人も多い。
エッセイ・実用(20代・30代・40代・50代に人気)
エッセイは、特に決まった形式がなく著者の感性や考えが書かれた読み物、実用は生活などに役立つちょっとしたネタなどが綴られたものだ。
特に、女性がおしゃべりをしているかのような内容も多く、読者も同性である女性が多いのではないだろうか。
作品の裏話や日常の出来事・ペットのことや恋愛など、書かれる内容は多岐に渡るが、著者の素顔に触れやすいこともあって著者のファンが買うことも多い。
エッセイや実用をメインに書く著者がいる反面、小説家がエッセイを出すこともあり、幅広い作品が揃っているのではないだろうか。



歴史・時代もの(20代・40代・50代に人気)
こちらは、日本史や世界史の事件、有名な偉人を主題にした作品だ。
日本史で言えば、時代では平安時代や戦国時代・幕末・戦記物が多く、人物は著名な戦国武将や幕末の志士など誰もが知る出来事や偉人を取り上げた作品が多い。
特に歴史の謎と言われる出来事、例えば本能寺の変などは未だに分かっていないことも多いため様々な説から描かれやすい。
世界史も同じく有名な出来事や人物が取り上げられるが、こちらは王朝や貴族などの特権階級にいた人物が描かれやすい。
そのほかには、神話などの宗教にも関連した内容があるが難しいという印象から、このジャンルを好む層はコアなファンが多いと言えるのではないだろうか。
比較的年配層が好むが、若い世代でも歴女と呼ばれる女性やゲームの影響から興味を持って読む人も多く存在する。






まとめ
以上、小説のジャンルについて紹介してきた。
普段あまり読むことのないジャンルに手を伸ばしてみると、新しい世界を覗き見ることができる楽しみがある。
もちろん、好きなジャンルを極めるのもおすすめだ。
ぜび、次に読みたい本を探す参考にしてほしい。
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