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コーチャンフォーの魅力を元書店員が語る!【北の大地が生んだ本屋さん】
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BREWBOOKSに行ってきた【「西荻」がぎゅっとつまった本屋さん】(東京・西荻窪)

西荻窪駅南口から徒歩4分。西荻南区民集会所の向かいに「BREWBOOKS(ブリューブックス)」はあります。

20時過ぎに訪れたとき、そのあたたかな光にほっとしたことを覚えています。

突然の訪問にもかかわらず、店主のぼんすけさん(以下、店主)は快く取材に応じてくれました。
ご厚意に甘えて2階でお話を聴かせていただくことに。

本屋を開くまで

━━ではまず、店名について伺います。なぜこの名前にしたのですか?
店主:店名は凄く悩みました。最初は「NISHIOGI BOOKSHOP」でした。でも長すぎてSNSで使いづらいと感じ、ほかの短い店名にしようとおもいなおしました。

  • 西荻書房
  • 話込書房(はなしこみしょぼう)
  • 「店名」+NISHIOGI BOOKSHOP             等々。

店主:でもオープンが近づくにつれ「西荻」や「書房」という言葉を使うのが恐れ多くなり、どっちも使わないことにしました。
最終的には「BREWDOG」という好きなブルワリーをもじって、「BREWBOOKS」としました。

「BREW」とは「〔ビールなどを〕醸造する」という意味。
BREWBOOKSさんの構成要素であるビールを現す素敵な店名だと感じました。

また、もとのスペルから、「BREW」と「BOOKS」の間はスペースをあけないのだと納得しました。

━━ロゴはご自分で描いたのですか?
店主:近所の「長内デザイン室」さんに依頼しました。

「西荻ヒュッテ」という、山をテーマにした山小屋バルも手掛けているデザイン会社さんだそうです。

店主:「本とビールを表してほしい」とオーダーしました。本のスピンの先にホップがついています。まつぼっくりではないです

ホップ(ビールの原料の一つ)

━━本屋さんを開こうとおもったきっかけは何でしたか?
店主:前職でシステムエンジニアをやっていたのですが、忙しい時期は毎日終電で帰るような生活が続きます。そんな時期に、「お酒を飲みながら本を読むことができる場所があればいいな」とおもい、やってみることにしました。

近年ドリンクが飲める本屋さんは増えてきているものの、読書部屋があるところはあまりないのではないでしょうか。店内については後述します。

━━ちなみに、Twitterのアカウント名に「β」の文字が入っているのはなぜですか?
店主:IT業界ではアプリを開発してある程度出来上がると、β版と銘打って、バグがあるとわかっている状態でも公開してしまうんです。その後ユーザから意見を聞きながらブラッシュアップいくのです。
だから本屋もやってみて、すこしずつ変えていこうとおもい、βと入れました。

 

━━開店までどのくらいの時間をかけましたか?
店主:本屋をやりたいとおもったのが今年(2018年)の1月。すぐに「辞めます」と宣言したのですが、実際に辞めたのは6月末です。そこから4か月の準備期間があり、10月31日にオープンしました。

━━どうして「西荻窪」という土地を選んだのですか?
店主:ずっと住んでいるところだからです。9年ここにいますが、いい街です。物件を探すとき、西荻以外は考えていなかったおかげで、1か月くらいで終わりました。

━━物件を選ぶ条件はありましたか? 駅近がいい、等。
店主:ほとんどなかったです。探したのは8月だったのですが、店舗として使える空き家があまりなくて、候補は片手で足りる程度でした。駅から離れると住宅街になってしまうので、自然と駅近になりましたね。

「やってみたい」から挑戦

━━選書はぼんすけさんがされているのですか?
店主:そうです。お酒の本を中心に集めています。これはある方のアドバイスのおかげです。感謝しています。お酒に関連して、食関係の本も。

━━1階にかわいい猫の本がたくさんありましたね。
店主:意識して猫本を集めたわけではないのですが、気づいたら結構ありました。飲み屋にいる猫の本とか、一応お酒がらみのものを多めに置いています。猫を飼ってるので好きですが。

━━オープンするときの本はどう決めましたか?
店主:初期在庫はリスト化していました。実際に本屋さんに行ったり、ネットをチェックしたりして決めました。そのリストを先輩本屋さんに見てもらったりしました。

━━なるほど。先輩方の反応はいかがでしたか?
店主:反対されてしまいました。

━━反対されたにもかかわらず、開店したのはなぜですか?
店主:せっかく時間を割いて頂いたのに大変申し訳ないのですが、そもそも僕が人の言うことを聞かない性格だからですね……。
どうなるかわからないけれどやってみたいという気持ちが強かったです。やらない期間が長くなると一生やらない気がして、いやでした。

入ってきてもらえる本屋にするための工夫

━━お客様は、どういった方が訪れますか?
店主:7割が近所の人ですね。ふらっと入ってきてくれます。SNSを見て実際に来てくれるのは3割くらい。
お客様の年齢層は30~70代と幅広く、まんべんなく来てくれている印象です。自分みたいな、読書するスペースを求めている人が来てくれたらいいなとおもって、文鳥文庫とか、ビールを1本飲む間に読み終わるような本もそろえてみました。

━━集客で工夫していることはありますか?
店主: OPENの札を用意したり、扉を開けておくようにしたりしました。もうすぐ看板も届く予定です。

取材日は11月13日だったのですが、16日に届いたようです!
訪れる皆さまはこちらを目印に行ってみてください。

店主:こういったアピールをしていかないと、営業しているように見えないみたいで……(笑) 是非もっと気楽に入ってきてほしいです。

かっこいいドアなのですが、開け方に戸惑ってしまうのも入りづらい一因かもしれない、と感じました。
ドアの開け方については、是非こちらのツイートをチェックしてください。

表情が違う、1階と2階

1階はギャラリーのようなシンプルで美しい空間。

(1階)

2階はおばあちゃんの家に遊びに来たかのような安心感がありました。

(2階)

━━空間づくりで気をつかったところはありますか?
店主:音楽です。1階と2階で別の音楽を流しています。

━━どういった音楽を流しているのですか?
店主:1階はAC/DCやストーン・テンプル・パイロッツ等、本屋っぽくない曲をわざと流しています。
いっぽう2階はそうはいかなくて、悩みました。読書の邪魔にならなくて、環境音をある程度かき消してくれるような音楽を流す必要がありました。

━━参考にしたサイト等はありますか?
店主:「雨と休日」という、かつて西荻にあったCDのセレクトショップの、Webサイトです。

雨と休日
「穏やかな音楽を集める」というコンセプトでセレクトされたCDの専門店

店主:そのサイトにはいろんなプレイリストが公開されています。そのうちのひとつ、「読書に音楽は要りますか」というプレイリストの中から音楽をチョイスして、2階のBGMをこしらえました。
いまは公開してくれているプレイリストから拝借したかたちですが、いつかBREWBOOKSのための選曲を依頼できたらいいなとおもっています。


2階の利用方法はこちらのツイートをご確認ください。

これからのBREWBOOKS

━━今後やっていきたいと考えていることはありますか?
店主:いろいろあります。
BREWBOOKSらしさのある間借り本屋をやってみたいですし、1階ではトークイベント、2階では読書会や貸し切りの宴会をやりたいです。

店主:押入れや棚をギャラリースペースにしたので、出展したい作家さんと出会えたらいいなとおもっています。
Twitterで紹介した、ブックキープもさらに利用してもらいたいです。

BREWBOOKSさんで購入した本をこの棚に置くことで、みんなで味わうことができるのです。
もしかしたら顔も知らないだれかと、「この本いいね」という気持ちを共有できるかもしれません。

店主:地域のイベントにもどんどん参加したいとおもっています。商店街の朝市にも参加する予定です。


18日に早速参加したようです。

店主:いまは誘われたら断らないようにしています。やってみて気づくことってあるので。そのチャンスをこちらからなくすのはもったいないとおもっています。

BREWBOOKSさんをイベント等に巻き込みたい方に朗報ですね(笑)

━━最後に、読者に伝えたいことはありますか?
店主:BREWBOOKSに来てください。まずは来てもらって、2階を使ってもらって、気に入ってくれる人が一人でも増えたらいいなとおもいます。

おわりに

実際に2階へ行ってみると、居心地の良さに驚くのではないでしょうか。
昼間は向かいの児童館から子供たちの声が聞こえてきて、元気をわけてもらえるそうです。

西荻といえばBREWBOOKSさんでちょっと一休み。
そんな光景が馴染んでいくのも遠い未来ではなさそうです。


BREWBOOKS
西荻窪にある、本とクラフトビールのお店。2階は読書スペース。
営業時間は11:00〜22:00 ※月曜定休(急な営業時間変更はTwitterにてお知らせ)
〒167-0053 東京都杉並区西荻南3丁目4−5

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