出版不況
本屋減少
そのような時代に現れた異端児「文喫」。
入場料¥1,500を払わなければ先へは進めない。
なんとも強気な価格設定。
出版業界がざわざわしているこの場所へ足を踏み入れてきました!
ざわざわ
私用で六本木に行った際、OPEN前の文喫をたまたま通りすがっていました。
白のシンプルな看板ですが、とても目を惹き、思わずパシャリ。
入場料を取る本屋は成り立つのか?と本好き界隈ではかなり話題になっていました。
仕込み
ここは普通の本屋とは違います。
¥1,500払わなければ、普通の本屋で売っている本にさえ触れることができない。
では、なんのために¥1,500払うのでしょうか。
文喫のコンセプトは「本と出会うための本屋」
ならば、徹底的に出会ってみよう!
今回、文喫に行く前に少しだけ仕込みをしました。「選書サービス」の申込みです。
電話で自分の好きな作家さんや作風、どんなテイストの作品を読みたいかという簡単な質問に答えるだけです。しかも無料!
今回はこんな感じでオーダーをしました。
- 好きな作家は有川浩さん
- 読了後が良いもの
- 心の温まるような話が好き
一度電話を切り、待つこと数十分で選書完了の電話が来ました。
今回選書されたのは全部で5冊!
文喫に行く日時を伝えると、取り置きしてくれます。
どんな本が選ばれたのかは当日のお楽しみ★
文喫に行く前から選ばれた本が気になって仕方ありません。ワクワクしていました。
いざ、出陣!
平日の夜20:00過ぎの六本木
私は文喫へ足を運びました。
土日は大変混みあっていて、”入場制限”をしているという噂も小耳にはさみ、無事に入れるのか?と不安を抱えつつ入店……
↓無料の雑誌コーナー
表に置いてある雑誌に関連する書籍が中のお部屋に入っています。
それぞれのお部屋によって全く違うラインナップとなっております。
お気に入りの棚を見つけるも良し
この雑誌には、どんな書籍が関連付けられたのか?想像を凝らしながら開けるのも楽しい!!
奥へ
いよいよ入場料を支払い、中に潜入!!
カフェコーナーをぐるりと見渡し、
↓私たちが拠点とした場所
フラットなスペース+クッションが魅力的で2人とも絶対ココ!となりました(^^)
クッションの色もかわいいし、かたさもいい感じです。
写真で紹介出来ていませんが、色んな席があります。
一人がけタイプのソファ席もあり、中々座り心地が良さそうでした。
文喫の選書サービス
冒頭の方でお話しましたが、文喫に行く前に選書をお願いして取り置きを頼んでいました。
有料スペースに入るとき、その旨を伝えると、
選書された本と共にスタッフさんが1冊ずつ丁寧に紹介してくれます。
↓今回選書された5冊はこちら
- 『田村はまだか』朝倉 かすみ
- 『この話、続けてもいいですか。』西 加奈子
- 『週末は彼女たちのもの』島本 理生
- 『キリの理容室』上野 渉
- 『次の突き当たりをまっすぐ』いしわたり 淳治
どの本も読んだことのない作品でした。
店員さんによる本の紹介が上手くて、どの本も気になる!読んでみたい!!となりました。
この紹介は、実際に行って体験してみてください。
選書された本は、店内で読んでから購入するかどうか決められます。
5冊を読み比べて、私が選んだのは……
朝倉かすみさんの『田村はまだか』です。
*購入の決め手*
- 文庫本で探していた
- 5冊の中で一番最初に紹介されたから
- 田村がとにかく気になる
↑文喫さんのブックカバー
ピンクのチェックがかわいいです。
写真の様に本が少し透けちゃうのがちょっと残念(*_*)
文喫の感想
文喫のサイトを見て、想像していたよりもコンパクトな印象でした。
文喫の蔵書数は3万冊と決して多くありません。
大型書店は何十万冊、100万冊越えなんてところもあります。
蔵書数では敵わないものの、普通の本屋さんでは目に止まらないような本がたくさんあり、
思わずひとつひとつの棚を吟味してしまいます。
普通の本屋さんの棚
私がよく行く書店では、出版社ごと・作家さんごとに配置されているのが普通で、検索性に優れている並びとも言えます。
本屋さんの中では最もスタンダードな配置でしょう。
本の検索端末も設置されていて、欲しい本やキーワードを入力すればすぐに本棚の場所を教えてくれます。
お目当ての場所にたどり着けるので、好きな作家さんの本を購入するときは便利です。
時短にもなりますし、欲しい本が決まっているのであれば、このシステムで十分です。
文喫の本棚
ここは、「本と出会うための本屋」です。
ありとあらゆる本を片っ端から集めた本屋とは違います。
世に出回っている何百万冊の中から、選ばれし3万冊を知ってもらう場所でもあります。
出版社や作家さんに関係のない配置でした。
自宅の本棚をあいうえお順や本のサイズごとに並べているような几帳面な人にとっては、気持ち悪い配置かもしれません。
「この本はどこにあるのかな?」ではなく、「こういう風な本って他には何があるんだろう?」という視点での配置かと思います。
通常の本屋さんが季節ごとに、その季節にオススメの本を寄せ集めた特設コーナーを作っていたりすると思いますが、文喫の本棚には至る所にそのような場がありました。
また、こんなところにも本が!!という置き方もされていて、本とかくれんぼをしているような気分にもなりました。
普通の本屋さんでも、座って本が読めるように椅子が置いてあるところはありますし、ブックカフェならフリードリンク・Wi-Fi完備なのは当たり前ですよね。
文喫は、本屋さん(新品の本が買える)とブックカフェ(フリードリンク・Wi-Fi完備)のいいとこ取り★
たまに¥1,500払って新しい本との出会いを見つけるのも悪くないと思いました。
次に読みたい本が見つからない
いつもと違う本を読んでみたい!
そんなときに、また訪れてみたいと思う場所でした。
文喫
たまたまかもしれませんが、平日の夜は空いていました!
カフェに入るよりも穴場かも?!
この記事を読んだあなたにおすすめ!
文喫とはまた違った読書空間と、美味しいビールの飲める本屋さんです。

文喫、とっても気になっていたので、詳細なレポート、とても興味深く読ませてもらいました。たくさんの情報、お写真、ありがとうございます!
そもそも、入場料に1500円払う本屋さんなんて・・・とびっくりしましたが、今までにないコンセプトでお客さんを惹きつけているんですね。
読む本は、好きな作家さんだったり、話題作だったりと、個人だと選書が偏りがちなので、tsukasaさんが利用された選書サービスは、トライする価値ありだと思いました!
yukoさん
コメントありがとうございます(*‘ω‘ *)
居心地が良すぎて、本屋さんにいることを忘れてしまうかもしれませんw
好きな作家さんの本を読むのって安心感があって、ついそこに依存してしまいますよね。
刺激を求めて違う作家さんにチャレンジしてみたいときは選書サービスも使ってみてください( ˘ω˘ )
他の方が選書サービスを利用してどんな本を薦められたのかも気になるところです。
tsukasaさん
確かにそうですね!他の人の選書も気になりますね。
もし、私が文喫に行く機会があれば、ぜひ、選書サービスを利用したいと思います!その場合は、また、この記事にコメントさせてもらいますね^^♪