本屋大賞について
──2018年「本屋大賞」ノミネート作は全て読まれましたか?
全部は読めませんでしたが、4冊程読みました。
山田
──その中でも特に印象的だった一冊を教えてください。
辻村深月さんがデビュー作から大好きなので、『かがみの孤城』が受賞した時、個人的にも嬉しかったです。
学生時代は、学校だけがそこで出会う友人だけが世界の全てで、その中でうまくいかず世界から取り残された気持ちになり悩むこともあると思うんです。
そんな子どもたちに「あなただけじゃないよ」と言ってくれるこの本が、多くの人に届くというのは、救われる方が沢山いるだろうなと心から嬉しく思いました。
山田
山田さんのオススメ
──山田さんのおすすめ書店はありますか?
TSUTAYA BOOK GARAGEです。笑 (大阪にもあります!)
山田
──山田さんの大好きな小説を教えてください。
よしもとばななさんの『キッチン』です。
言わずもがなの名作ですが、生きること・食べること・人と人の繋がりなど、喪失と再生を通して、生きていく上での基本であり本当に大切なことが詰まっている小説です。
何かに迷ったり躓いたりした時に何度も読んで、また頑張る力をもらっています。
山田
──2018今年読んだこの本がすごいを教えてください。
「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと/花田菜々子」です。
タイトルが目を惹きますが、その名の通り、結婚生活や仕事に行き詰った著者の花田さんが多くの人に会い、その人に合った本を紹介していくエッセイです。(花田さんも書店員をされています)
出会う方とのエピソードは全てが面白く、紹介されている本は読みたくなり、本当に面白くて一気読みしました。
自分が悩んで内に篭ってしまいそうな時、こんな風に沢山の人と出会うことで多くを感じ吸収し、前に進めるって素晴らしいなと思いますし、誰かに本を薦めたり薦められたりしたくなります。
山田
──ReaJoyでは、本を紹介するときにイメージ曲を考えます。山田さんが考える、「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」のイメージ曲は何ですか?
Starsの『Calendar Girl』です!
辛いことがあっても何があっても、生きるということを諦めない著者の花田さんにピッタリだと思いました。
曲調が終わりに向けてだんだん盛り上がるところもこの本と同じで、花田さんは様々な人に出会い本の終わりに向けてどんどん前に進んでいっていたのでリンクしているように感じます。
山田
──山田さんの書店の回り方を教えてください。
まずは入口近くの展開を見て(新刊・話題書が置いてあるので)からそれぞれのジャンルの棚を見ます。
新刊でもなく、あまり見かけないような本が積んであったら、「このお店はこれを推しているんだな」と勝手に判断して(笑)、手に取ってみます。
山田
読書について語る
──読書が好きになったきっかけを教えてください。
幼少期は父の仕事の都合で転校が多く、慣れない土地で馴染めない時によく本を読みだしたのがきっかけです。
山田
──読書のどんなところが好きですか?
現実にはあり得ないことでも、今の自分には経験できないようなことでも、自分が感じたことのない感情でも…本を読むことで疑似体験できるので、知識を得られたり感情が豊かになったりするところです。
山田
──山田さんにとって読書とは?
日常であり、仕事であり、私の人生にとっては欠かせないことです。
山田
夢
──将来の夢や目標はありますか?
ジャンルレスに沢山の本を発掘し、全国のお店に提案できるようになることです。
山田
──生まれ変わったら何になりたいですか?
コピーライターになりたいです。
「この本をオススメしたい!」と思った時になかなかピッタリの言葉が出てこなくていつももどかしいので、生まれ変わったらそんな言葉のセンス・才能が欲しいです。
山田
──最後になりますが、ReaJoy読書の方に一言お願いいたします。
2019年も素敵な本を沢山読みましょう!
本好きのReaJoy読者の方も楽しめるようなお店ですので、TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免にも是非ご来店お待ちしております。
山田
https://www.instagram.com/tsutayabookgarage/
https://kyushutsutaya.com/planning/tbg/
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
TSUTAYA BOOK GARAGE福岡志免町店の魅力や書店員の仕事は伝わっただろうか。
店舗の魅力をおさらいして終わりとしよう。
- 新中MIX55万冊の本が選べる!
- カフェ、ベーカリー、ピザ屋、キッズスペースがあるので家族で一日中楽しめる!
- 毎週イベントが開催されているので、活気にあふれた雰囲気で新しい「好き」が見つかる!
福岡を行く機会があったら、積極的に訪れてみてほしい。
書き手にコメントを届ける