「聴く読書」としてオーディオブックの利用者が増える中、どのサービスを使うべきか分からないことも多いと思います。
本記事では、株式会社オトバンクが提供するオーディオブックサービスaudiobook.jp(オーディオブックドットジェーピー)を実際に使った感想や口コミ、料金などについて詳しくお伝えします。
Audibleとの比較記事はこちら
目次
audiobook.jpとは?
audiobook.jp(オーディオブックドットジェーピー)とは、2007年に開始した株式会社オトバンクが運営する大手オーディオブックサービスです。
日本国内でのオーディオブックサービスで1番のシェアを誇り、会員数は200万人を突破しました。(2021年9月6日時点)
audiobook.jpのおすすめポイント・使った感想7つ
普段からaudiobook.jpを使っている使う筆者が考えるおすすめのポイントと感想を7点ご紹介します。
おすすめポイント1:こだわりのナレーションで原作を楽しめる
audiobook.jpでは、作品に合ったナレーションで原作を聴くことができます。収録担当者が作品を細部にわたって読むことで、より原作のイメージに近い読み上げを再現しています。
たとえば『夢をかなえるゾウ』では、ユーモラス溢れる文体にぴったりの関西弁の語りによって作品への没入感を味わえるなど、迫力あるオーディオブックを楽しむことができます。
おすすめポイント2:読み上げスピードで時間短縮!
時間を大切に使いたい方にとって、読む本や忙しさによって読み上げスピードを変えたいもの。
audiobook.jpでは最大4倍速まで読み上げスピードを速められます。0.1倍速単位で細かい調整が可能なのも嬉しいところ。2倍速の場合にどれぐらいの時間が短縮されるかも表示してくれるのでモチベーションも高まります。
また、速く調整できる分何度も繰り返して聴くことで、記憶への定着率も上がります。
おすすめポイント3:「ふせん機能」で大切なポイントをいつでも聴き返せる
紙の書籍の良いところは、ふせんをつけることによって後でメモや復習ができることです。audiobook.jpにもそれに代わる機能が付いており、大事だと思ったナレーション部分をクリップすることができます。
一覧からクリップした箇所をすぐに聞き返せるので、紙の書籍でマーカーを引くよりも手軽です。
おすすめポイント4:リスニングの勉強に最適
語学を勉強する上でリスニング能力は必須。その点、オーディオブックは語学学習に向いていると言えます。
ハンズフリーでスクリプトを聴き流して勉強できるうえ、通勤時間や作業時間などのスキマ時間に最適なため、効率よく学習できます。
おすすめポイント5:本に記載されている資料を見ながら聴ける
オーディオブックでビジネス書などを聴きたい方にとって心配なことは、紙の書籍に記載されているグラフや表などの資料が付いてくるかということ。
audiobook.jpでは、オーディオブック作品とともに資料もダウンロードできるため、資料を見ながらの使用が可能です。
おすすめポイント6:本屋に行かずに話題の作品をチェックできる
普段の忙しい生活では、なかなか本屋に立ち寄る時間がないときにもオーディオブックは便利です。
audiobook.jpのトップページでは、話題の作品やベストセラーをひと目で確認できます。月額880円(税込)の読み放題対象の作品も多いので、本屋で購入するよりもお得に話題の作品を読めることもあります。
おすすめポイント7:ポッドキャストをラジオ感覚で聴ける
audiobook.jpでは、オーディオブックだけでなくポッドキャスト番組も配信されています。パーソナリティによる会話が繰り広げられ、特に作業中や通勤時間にラジオ感覚で楽しめます。
audiobook.jpの口コミ・評判
いくつかあるオーディオブックサービスから、比較検討されている方も多いでしょう。ここでは実際にaudiobook.jpを使った方々の意見をいくつか紹介します。
朝起きると、すぐにオーディオブックで本の内容を聴いています。会社に着くまで聴いているので、時間が有効に使えてます。あとは昼休憩とかです。平日は3時間以上聴いて、内容をメモしてます。同じ本を2.3回は聞いて忘れないようにもしてます。「https://t.co/MLUj4s4ByM」の聴き放題お勧め! #本
— ネオ@通信大学生 心理学と読書 (@_success_1) November 30, 2019
紙の書籍とは違って、聴くだけで無意識にインプットできるオーディオブックも勉強に向いています。何度か繰り返し作品を聴くことによって重要な言葉や概念を自然と覚えられます。
そういえばaudiobook,jpいいですね。何が良いかって「聞く日経」がありがたい。特にテレビを持っていない自分にとっては笑
毎日聞くことにしました、という宣言。
— るるる (@Roo_2587) March 21, 2019
日経新聞のニュースはビジネスマンにとって必要不可欠。とはいえ、購読料が高いのでできれば費用をおさえてニュースをチェックしたいもの。audiobook.jpでは「聴く日経」が配信されており「聴き放題プラン」にも含まれているため、ビジネスマンにとって非常に心強いです。
職場のオンライン雑談掲示板(在宅勤務が始まってできた)に、https://t.co/4Hg2VbAUMf サービスをお勧めする書き込みがあった。通勤時間がなくなって、ポッドキャストや朗読サービスとかの聴取時間が減るのかと思ったら、在宅勤務BGM代わりに音声サービスを聴いてる人も増えたのかも。
— よしやす (Yoshiyasu Kubota) (@Yoshi_yasu) July 4, 2020
audiobook.jpをはじめとしたオーディオブックサービスの魅力は聴き流しができること。仕事や家事、作業の際に流すBGMとしても使えます。リモートワークが続き人との会話が減った今、オーディオブックのナレーションに癒されてみてはいかがでしょう。
audiobook.jpの料金体系【お得な聴き放題プランあり】
audiobook.jpには、月額プランとして「聴き放題プラン」と「月額会員プラン」があります。
「聴き放題プラン」は、月額880円で対象タイトルを何冊でも聴けるプランとなっており、次のような方に向いています。
- オーディオブック初心者
- ジャンル問わず多くの作品を聴きたい方
- ベストセラーや話題の作品をチェックしたい方
また、このプランでは現在2週間無料プランを行っているため、1冊ずつ購入するよりもお得にベストセラーや話題の作品を聴けます。
一方、「月額会員プラン」は月額550円から33,000円までのプランが用意されていて、毎月の更新とともにコインが付与され、それを使って作品を読めるプランとなります。
また、月額以上にポイントがついてくるため、月額会員プランを継続して貯めたポイントでオーディオブックを購入でき、お得になります。
こちらのプランは次のような方に向いています。
- オーディオブックに使い慣れている方
- オーディオブックで読みたい作品がすでにある方
また、プランに加入することなく、1冊ずつの購入も可能です。聴き放題の対象以外の作品を購入する際や、普段オーディオブックを使わなくてもどうしてもオーディオブックとして聴きたい作品がある場合は1冊ずつの購入がおすすめです。
audiobook.jpで聴いてほしいおすすめの3作品紹介
audiobook.jpに登録したものの、どの作品を聴こうか迷っている方のために、ここではおすすめの3作品を紹介します。オーディオブック初心者におすすめしたいタイトルは、誰もが知る名作です。
古賀史健『嫌われる勇気』
多様性が重視される現代に自分を持つことの大切さを訴える名著
『嫌われる勇気』は、大ベストセラーとして長年読み継がれている自己啓発本のひとつです。この作品ではアドラー心理学をベースに人間関係や生き方について哲人と青年との対話を通して述べられています。
この作品で提示されているのは「課題の分離」と「目的論」です。「課題の分離」とは、自分と相手の考え方の違いによって引き起こされる悩みを、自他の境界線を作ることによってお互いに程よい距離感で関係性を保とうとすることです。そして、「目的論」とは、過去に囚われず自分自身の選択によって未来が作られるということです。
このように、『嫌われる勇気』は、多様性が重視されて情報に溢れ、他者に流されずに自分自身を貫くことが難しくなった現代だからこそ多くの人に響くのかもしれません。
さくらももこ『もものかんづめ』
『ちびまる子ちゃん』作者の面白エッセイをまる子ちゃんの声で楽しむ
『もものかんづめ』は、『ちびまる子ちゃん』でお馴染みのさくらももこさんによるエッセイです。
さくらさんが日々を過ごす中で湧き出てくるささやかな疑問が、面白おかしく綴られていて思わずクスッとしてしまいます。
さくらさんが週刊誌に色恋沙汰をスクープされた一作「週刊誌のオナラ」では、結婚してパートナーがいるにもかかわらず根も葉もない噂を作る週刊誌をオナラのように臭いものとたとえています。このエッセイを読めば、彼女の並外れたセンスに気づかされるでしょう。
なお、ナレーションはアニメでまる子役を務めるTARAKOさんです。馴染み深いまる子ちゃんの声がより一層さくらさんの世界観を醸し出します。
サン=テグジュペリ『星の王子さま』
考えることが多い大人にこそ読んでほしい不朽の名作
「大切なことは目に見えない」、誰もが聞いたことのある有名なセリフが魅力の『星の王子さま』は、聖書に次いで世界中で読まれている大人気作品です。
ある日、主人公は王子さまに出会います。王子さまはこれまでの惑星の旅で出会ってきた人たちの話をし、主人公はその話によって新たな気づきを得ます。
多くのモノや価値観で溢れかえり何が大切なのか分かりづらい窮屈な現代だからこそ、王子さまのセリフには重みがあります。
物事は思っているよりもずっとシンプルで、周りの意見や世間体に流されずに自分の心のままに生きることがどれだけ大切か、いつの時代も多くの読者の心を鷲掴みする王子さまのピュアな姿から学べます。
audiobook.jpの解約方法
audiobook.jpを解約したいとき、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?ここでは、「聴き放題プラン」「月額会員プラン」それぞれの解約方法を解説します。
「聴き放題プラン」の解約方法
「聴き放題プラン」の解約方法は、登録をWebから行ったかApp StoreやGoogle Play Storeから課金したかによって分かれます。
登録をWebから行った場合は、audiobook.jpの公式サイトのアカウント設定から購読中のサービス「聴き放題プラン」>「確認して次へ」>「解約ページへ進む」の順でクリックすることで解約できます。
App StoreやGoogle Play Storeで購読している場合は、それぞれのアプリのアカウントよりサブスクリプション(もしくは定期購読)ページをタップ、その後該当audiobook.jpを選択して解約できます。
「月額会員プラン」の解約方法
「月額会員プラン」の解約方法は、公式HPにログインしたのち、アカウントページより「プランの詳細へ」をクリック。現在利用している月額プランが表示されるので右上の「解約へ」をクリックします。
その後「解約する」をクリックすると解約手続きが完了します。また、月額プランが表示されるページでは、プラン変更の手続きも可能です。
おわりに
audiobook.jpは、効率よく本の内容をインプットでき、小説やエッセイも楽しめるうえ、ポッドキャストも配信されているためにあらゆる楽しみ方ができます。
また、本屋に引けをとらない豊富なラインナップも魅力のひとつです。
まずは2週間無料でいつでも解約可能な「聴き放題プラン」から始めてみてはいかがでしょうか。
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