「聴く本」と呼ばれるオーディオブック。スマホアプリで朗読を聴く新しい読書の形です。
紙の本とオーディオブックでは、一体なにが違うのでしょうか?
実際に使用してみて分かったオーディオブックのメリットや利用シーンとともに、国内2大オーディオブックサービスである「Audible(オーディブル)」と「audiobook.jp」の徹底比較をご紹介。
最後に、あなたにとって1番おトクなオーディオブックアプリの選び方をパターン別にお伝えします。
「オーディオブックを聴きたいけど、どのアプリを使おうか迷っている」という方は、こちらでベストな方法をお伝えしています。
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目次
オーディオブックとは?
オーディオブックとは、本を声優・ナレーターが読み上げた「耳で聴く本」です。
主にスマートフォンのアプリから気軽に楽しむことができます。
多くの人気書籍がオーディオブック化されつつあり、アメリカでは5人に1人がオーディオブックを体験、日本でも近年利用者が増え続けています。
ビジネス書や自己啓発が特に充実し、文芸も、エンタメ、純文学、SF、ミステリー、ライトノベルなど様々なカテゴリの作品が生み出されています。
オーディオブック6つのメリット・効果
紙の本を読むことと「オーディオブック」では、一体どのような違いがあるのでしょうか?
実際に使って感じたメリットや効果をお伝えします。
メリット1: 効率的に時間を使える「ながら読書」
オーディオブックを使ってみて感じた最大のメリットは「他のことをしながら本が読めること」です。
本来、読書は音楽と違って同時に他のことができませんが、オーディオブックなら両手が開放されるため「ながら読書」が可能です。
実際に本を聴きながら歩いたり家事をしたりトレーニングをしたりしましたが、全く問題なく充実した時間を過ごすことができました。特に通勤時間は有効です。
聞き流すだけでも、思っている以上に頭に内容が入ってきました。1日何時間も存在する「耳のスキマ時間」が読書時間に変わります。
メリット2: 両手が空く開放感。荷物や本棚もかさばらない
イヤホンをコードレスに替えた時や電子マネーで財布を取り出さずに済むようになった時のような「身体が軽くなる感覚」があります。
両手が空いているだけでこんなにも世界は変わるのだと驚きました。
また、紙の本と違いリュックやカバンの物が増えないため、実際に荷物も少なくなります。
自宅では紙の本、通勤や出かける時はオーディオブック、というような使い分けもおすすめです。
メリット3: カンタンな操作で手軽に読書ができる
スマホで音楽を聴く時のように、アプリの再生ボタンを押すだけで読書が始まる手軽さも魅力です。
オーディオブックアプリ「Audible」の再生画面は、音楽アプリを使ったことがある方なら見慣れた印象だと思います。
本を開くのが億劫な時でもスマホで簡単に再生できるので、音楽を聴くように気軽に人気の本を楽しめます。
メリット4: 耳から聴くので目が疲れない
パソコン、スマホなど何かにつけて液晶画面を見つめ、目を酷使しがちな現代人。
本を読むときも近くにある文字を見続けるため目に負担がかかりますが、「聴く本」であるオーディオブックならそのようなことはありません。
目を休ませながら朗読に耳を傾けることで、「読書」と「目の疲労回復」を同時に行うことも可能です。
メリット5: 脳トレ・速読の効果あり
オーディオブックに少し慣れると、もっと早く再生したくなってくると思います。
そんな時は、1.25倍速、1.5倍速、2倍速、3倍速など、再生スピードを変えられるオーディオブックがほとんどですので、読書と同時に「速聴」をしてみましょう。
速聴は、通常より速いスピードで読まれる文章を聴くこと。
脳の機能が向上したり、文字を読むスピードも速くなったりすると言われています。
メリット6: いつもなら読まない新しい本との出会いがある
オーディオブックだと普段は読まない本にも手を出すきっかけにもなりました。
「紙の本だと難しそうだけど(本棚に置くほどじゃないけど)、聴き流せるならそういう本にもチャレンジしてみようかな」という気持ちが働くからだと思います。
筆者が最近聴いた中でおすすめはこの4冊。どれも素晴らしい作品でした。
Audibleおすすめ本4選
オーディオブックの利用シーン
ルーティーンの時間は、オーディオブックと相性抜群です。集中力に余裕があるため「ながら読書」がしやすいからです。
重要なのは、新たに時間を作らなくても読書の時間を生み出せること。
いつもの生活に自然と取り込むことができるのがオーディオブック最大の強みです。
利用シーンとしては例えば次のようなものがあります。
移動中(通勤・通学)
歩いている時や電車、バス、車の中など、耳から読書できる時間はたくさんあります。
こちらの使い方が個人的に一番おすすめです。乗り物酔いもしません。
寝る前
スリープタイマーを設定できるので、朗読を聞いて落ち着いた気持ちで眠りに入ることができます。
知識系の本であれば、睡眠直前に聴くことでより記憶に残りやすくなるメリットも。
ランニング・トレーニング
身体も頭脳も同時に鍛える感じがして、計り知れない充実感が得られます。
特に長距離を走る方にはおすすめです。
家事
音が発生するので、聴きとりやすいイヤホンでの視聴がおすすめです。
特に考えずともできる家事や、マルチタスクが得意な女性は取り入れやすいかもしれません。
おすすめのオーディオブックアプリ2選
大手Amazonのオーディオブック「Audible(オーディブル)」
Audibleは、Amazonが運営する大手オーディオブックサービスです。
世界初のデジタルオーディオプレーヤーを開発し、オーディオブックの先駆けとなった会社AudibleをAmazonが子会社化して、2015年から日本でのサービスを開始されました。
Amazonとの連携はもちろんのこと、業界最多のラインナップ、洗練されたデザインなどが特徴です。
国内老舗オーディオブックサービス「audiobook.jp(オーディオブックドットジェーピー)」
audiobook.jpは、株式会社オトバンクが運営するオーディオブックの老舗サービスです。
スマートフォンがまだ国内で普及する前の2007年からサービスを開始しています。
約1万冊の聴き放題プランと、豊富な和書のラインナップが特徴です。
【比較】Audibleとaudiobook.jpどちらが良いの?
2大オーディオブックサービスの紹介をしたところで、項目毎に比較してみたいと思います。
同じ有名オーディオブックサービスと言っても、それぞれ個性や特徴があって面白いです。
ラインナップ【引き分け】
Audible | ・和書のみで約1万2千冊 ・洋書も含めると40万冊以上 |
audiobook.jp | ・聴き放題が約1万冊 ・聴き放題以外も含めると約3万冊 ※2020年3月時点(株式会社オトバンク問い合わせ結果) |
2つともオーディオブックの大手ということもあり、冊数やカテゴリの充実度については申し分ないです。
ビジネス書は網羅性が非常に高く、文芸についても人気作品・古典ともに日々作品数が増え続けています。
和書と洋書の範囲や聴き放題対象の観点なども含めると、両者引き分けといったところでしょうか。
ブックマーク(付箋) 機能【Audible◎】
Audible | ・再生箇所でブックマーク。あとで保存した所から再生可能 (紙の読書でいうところの「付箋を貼る」という感覚に近い) |
audiobook.jp | ・作品全体を「お気に入り」として保存可能 (いわゆる「ブックマーク」) |
個人的には、文章の大事な所やあとで聴き返したい部分にマークしておけるAudibleの方が重宝しました。
倍速機能【audiobook.jp◎】
Audible | ・0.5倍速から3.5倍速 ・10段階で調整可能 |
audiobook.jp | ・0.5倍速から4倍速 ・調整バーで0.1倍速刻みの変更が可能 |
速聴に力を入れるなら、4倍速再生出来て小刻みに速度を変更できるaudiobook.jpが勝っています。
解約後の利用【Audible◎】
Audible | ・すべて聴き続けられる |
audiobook.jp | ・聴き放題…聴けなくなる ・単品購入…聴き続けられる |
会員登録の有無に関わらない作品の保存については、Audibleに軍配が上がります。
料金体系【結論へ】
Audible | ・毎月1,500円で1冊分聴ける1コインがもらえる ・コインがない場合は、1冊3,000~3,500円程度で単品購入 ・最初の1冊(1ヶ月)無料 |
audiobook.jp | ・毎月750円で聴き放題対象のオーディオブックが無制限に聴ける ・聴き放題対象でないオーディオブックは、1冊1,600~2,500円程度で単品購入 ・30日間無料 |
audiobook.jpは聴き放題プランがあるので「とにかくたくさん聴きたい」という方にはとてもおすすめ!
ただし、話題の新書などは「聴き放題作品」に含まれていないことも多く、人によってAudibleの方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。
「結局どっちがおトクに、楽しくオーディオブックを楽しめるの?」と思われたかもしれません。
そんな方のために、次の章ではあなたの好みに合わせたオーディオブックアプリの選び方をご紹介します。
【結論】あなたが1番おトクに楽しむためのオーディオブックアプリの選び方(パターン別)
基本的に日本でオーディオブックを始めるなら、Amazonが運営する世界最大級の「Audible(オーディブル)」か、株式会社オトバンクが運営する老舗「audiobook.jp」の2つが有力です。
この章では、「結局どっちのアプリを使えばおトクにオーディオブックを楽しめるの?」という問に答えていきたいと思います。
あなたは「パターン1」から「パターン3」のどれに当てはまりますか?
その前にまずは大切な「パターン0」を確認しましょう。
パターン0:オーディオブックに興味のある方
1冊目はAudibleで「好きな本」を聴く
オーディオブック未経験の方にとって、1番良い入り方は「好きな本を聴くこと」に尽きると思います。
何事もはじめの印象って大事ですよね?
最初に読んだ本が面白かったら読書を好きになるし、つまらなかったら「読書は退屈なもの」という印象を抱いてしまうと思います。
オーディオブックも「最初に聴いた1冊の面白さ」がとても大切。
audiobook.jpは聴き放題ですが対象の作品が限られているため、話題の新刊や好きな小説が読めないこともあります。
一方、Audibleならすべての本の中から1冊無料で聴くことができるキャンペーンを実施中!
この機会にぜひ読みたかった本を「聴いて」みてください(筆者は『嫌われる勇気』を読みました)。
通常3,000円するオーディオブックが、1度ダウンロードしたらずっと無料で聴けるのでもらわない手はありません。
もしかしたら今月でキャンペーンが終わってしまうかもしれないので、ぜひ今のうちにダウンロードしておいてくださいね!
こちらにリンクと今人気のオーディオブックを貼っておきます。
Audibleおすすめ本4選
パターン1:audiobook.jpの読み放題対象の本に聴きたいものがある/ラジオ感覚でたくさん聴きたい
Audibleは1冊無料でもらってから解約。audiobook.jpの聴き放題会員に登録
Audibleでオーディオブックを1冊聴いてみたら、大体どのようなものかイメージがつくかと思います。
その上であなたに1番合ったサービスは何か?
「とにかくたくさん聴きたい」
「新刊とか読みたい本は紙の本で買うから、オーディオブックはとにかく量を重視で聴きたい!」
という方は定額でたくさん聴けるaudiobook.jpがおすすめです。
まずは下のバナーからアプリをダウンロードして無料会員登録してから「聴き放題」作品のラインナップをざっと眺めてみてください。
読みたい本がたくさん見つかった場合は、Audibleより月額料金の安いaudiobook.jpの「聴き放題会員」がおすすめです。
Audibleは、無料の1冊を聴いてから退会しましょう。
パターン2:audiobook.jpの「聴き放題本」に聴きたい作品がない。でも月1冊以上はオーディオブックを聴きたい
Audibleを引き続き利用。audiobook.jpは追加の単品購入で使う
話題の新刊など、audiobook.jpの聴き放題では手に入らない本を継続して聴きたい方は、引き続きAudibleの会員として毎月1冊ずつ聴くのがおすすめです。
Audibleであれば、毎月1,500円で好きな作品を購入可能。
紙の単行本の通常価格や、audiobook.jpの単品購入の相場よりも安いのでおトクになります。
ただし、毎月2冊目以降の本を購入する場合は、単品でaudiobook.jpから買った方が割安です。
パターン3:月1冊も聴かないけど、気になる本が見つかったらその都度聴きたい
Audibleは1冊無料でもらってから解約。audiobook.jpで単品購入
Audibleは月に1冊以上聴けば割に合いますが、そうでないなら毎月1,500円が支払われてしまいます。
「月に1冊も聴かないかな」という方は、無料の1冊を聴いてからAudibleを退会しましょう。
オーディオブックで聴きたい本が見つかったら、相場の安いaudiobook.jpで読みたい本を単品購入するのがおすすめです。
おわりに
オーディオブックについての説明と、Audibleとaudiobook.jpのおすすめの選び方を紹介しました。
オーディオブックを使っているイメージは湧いてきましたか?
筆者はもともと紙の本が好きで、正直オーディオブックは倦厭していました。「読書はやっぱり紙だろう」と。
しかし、今回使ってみて良い意味で裏切られたと思います。
ふと空いた時間や移動中にオーディオブックを聴くことで、より有意義な時間を過ごせるようになりました。
もちろん紙の本も好きなので、筆者の場合は紙の本をベースにしつつ、月に1冊程度オーディオブックを聴いています。
もしあなたもオーディオブックが気になっていたら、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください!
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