槙島聖護の魅力とは?能力や名言などを徹底解剖!【PSYCHO-PASS】

槙島聖護の魅力とは?能力や名言などを徹底解剖!【PSYCHO-PASS】

大人気アニメーション〈PSYCHO-PASS〉は、システムが人を管理する近未来、罪を犯す可能性〈犯罪係数〉だけで人を裁けるようになった日本を舞台に、刑事達が犯罪者を追う硬派な刑事ドラマだ。

アニメは第3期まで制作され、劇場版は4本作成されるという異様な人気を誇るこの作品に大きな魅力が宿っているのは、公安局刑事課の敵として大きく立ち塞がる槙島聖護(まきしま しょうご)の存在が大きいのではないだろうか。

男性ながらに〈美しい〉と表現するのが相応しい容姿と純白の頭髪は、まるで天使のようにも見える。

しかし、その性格は残忍。

数多の犯罪者予備軍に犯罪の手段を提供し、本物の犯罪者へと仕立て上げていく。

まるで音楽を奏でるかのように犯罪をプロデュースする彼は、しかし〈人間〉というものに

対して誰よりも真摯に向き合ったキャラクターでもある。

本記事ではそんな彼のプロフィールや能力、過去、人間関係などの背景からその魅力の秘密を紐解いていく。

目次

槙島聖護の能力や性格は?【史上最悪の犯罪者】

誕生日 不明
身長 180cm
体重 65kg
血液型 O型

殺意を持て余す潜在犯に犯罪の手段を提供し、本物の犯罪者に仕立て上げる謂わば〈犯罪のプロデューサー〉。

本作の主人公〈狡噛慎也(こうがみ しんや)〉をして〈シビュラシステムの誕生以降、最悪の犯罪者〉と言わしめ、また〈英雄的・預言者的資質〉〈一緒にいて気持ちがいいという、シンプルな空間演出能力〉〈あらゆることを雄弁に語るための知性〉という、カリスマ性も備えている。

性格は穏やかにして無邪気、そして残忍。

犯罪をプロデュースすることや、その中で犯罪者が見せる動きを非常に楽しげに観察しながらも、底が知れればまるで遊び飽きた玩具のように簡単に切り捨てる。

とある事件の最中で狡噛の存在を認識してからはその洞察力に興味を持ち、積極的に関わっていくようになる。

古今東西の様々な書籍を読んでおり、よく書籍の文章を引用しつつ会話を行う。

また身体能力も高く、狡噛と同じ〈シラット〉という軍隊格闘術をベースとしたオリジナルの格闘術を用いる。

その強さは、暴漢3人を相手取って圧勝するほどで、狡噛を相手にも肉弾戦を優位に進める。

人間の自由な〈意思決定〉を何よりも重視しており、犯罪をプロデュースする動機もそこから来ている。

〈免罪体質者〉という、200万人に1人の特異体質者で、どのような罪を犯していてもその犯罪係数が上昇することはあり得ない。

物語中に登場する犯罪者にして、帝都ネットワーク建設会長〈泉宮寺豊久(せんぐうじ とよひさ)〉をはじめとした複数のパトロンから、資金援助を受けている様子も見受けられるなど、そのネットワークは底知れない。

凶器として、刃渡りの長い剃刀を愛用しており、自身が命を摘む際には剃刀を用いることを信条としている。

槙島聖護の劇中での活躍を解説!

PSYCHO-PASS(第1期)での活躍

第1話〜第12話

殺意を持て余した人間に犯罪の手段を与え、犯罪をプロデュースしている。

アニメ第1期〈PSYCHO-PASS〉で登場する犯罪者の殆どは、槙島から犯行手段を与えられた潜在犯たち。

フットワークも軽く、桜霜学園の生徒〈王陵璃華子(おうりょう りかこ)〉が起こした死体損壊事件の最中は〈柴田幸盛(しばた ゆきもり)〉を名乗り、教師として学園内に潜伏している。

また、泉宮寺が本作ヒロインの〈常守朱(つねもり あかね)〉の友人、〈船原ゆき(ふなはら〜)〉を餌に、狡噛を罠に嵌めて狡噛を獲物に狩りをしていた際には、フェアなゲームとなるように泉宮寺には内密で狡噛にも反撃の手段を用意した上で、ゲームの進行を見届けている。

また、狩りの最中で泉宮寺が敗れ死亡したのちは、餌として拉致したゆきを連れて逃亡を図っている最中に、追ってきた朱と遭遇。

泉宮寺の使っていた猟銃を朱に渡した上で、自身を射てと宣言し、それができなかった朱の眼前でゆきを殺害。

この時、初めてドミネーターで裁けない存在であることが発覚する。

第13話〜最終話

他者の犯罪係数を読み取り、それを自らの犯罪係数として認識させる〈ドミネーター対策〉を施したヘルメットを量産、配布することで、人間不信に駆られた市民が暴徒化。

かつてない規模の大暴動を引き起こすことに成功している。

その目的は、暴動で公安局を引き摺り出しドミネータを多用させることで〈シビュラシステム〉の運用サーバに負荷を掛け、その場所を探ることにあった。

仲間の天才ハッカー〈チェ・グソン〉が割り出したシビュラの在り処は、厚生省本部ビル〈ノナタワー〉の地下空間。

いち早く槙島の企みに気がついた狡噛と常守、そして1係執行官の〈縢秀星(かがり しゅうせい)〉を誘き出すため、チェ・グソンには本命の地下空間を探らせ、自身は数名の配下とともにノナタワーの頂上を目指して囮となる。

そして、配下を倒して駆けつけてきた狡噛とついに邂逅する。

互いに一歩も譲らぬ肉弾戦を繰り広げるが、乱入した朱に頭部を強打され意識を失い、公安局に確保される。

 

その後は公安局の上層部に引き渡され、護送される。

護送中、シビュラシステムの一部となっていた〈標本事件〉の犯人、〈藤間幸三郎(とうまこうさぶろう)〉から、シビュラシステムの正体を知らされ、更に槙島自身もシビュラの一部となるように勧誘をうける。

しかし槙島は藤間を殺害し、そのまま逃亡を果たす。

その後、狡噛のデバイスに短いメッセージを残し、自身が逃亡を果たしたことを知らせた後、国内の大部分の食料を生産する農業地帯である出雲大学へと向かい、バイオテロを企てる。

公安局から逃亡した狡噛と、狡噛を追ってきた公安局1係の手によって一旦はバイオテロを止められるものの、要所に仕掛けておいた罠を用いて公安局や狡噛を翻弄する。

この際にダイナマイトを用いた攻撃によって監視官〈宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)〉を殺害しようとするが、結果的には宜野座を庇った執行官の〈政陸智己(まさおか ともみ)〉の殺害に成功する。

その後、公安局とは独立して行動していた狡噛と再戦。

狡噛の成長もあって互角の戦いを繰り広げるが、再び朱の乱入によりその決着は先延ばしにされ、再び逃亡を図る。

逃走も妨害されたことで朱に対する苛立ちが募り、リボルバー拳銃により朱の殺害を試みるが、弾切れにより未遂に終わる。

また、この際に〈そうか…、君は…〉という意味深なセリフを残しているが、脚本を手掛けた虚淵玄氏によればこの後に続く言葉は〈君は、ここで死ぬべき人間ではないんだな〉だったとのこと。

拳銃を捨て、そのまま逃亡。

追いついてきた狡噛と短い問答の末、満足げな表情を浮かべて射殺される。

PSYCHO-PASS劇場版での活躍

出典:www.amazon.co.jp

狡噛の前に、幻影として登場。

狡噛が槙島に近づいていること、そのことに対する仄かな恐怖を感じていることの表れとして、狡噛に語りかけ続ける。

槙島聖護の過去に迫る!

〈標本事件〉での槙島聖護(小説版〈PSYCHO-PASSゼロ 名前のない怪物〉)

楼霜学園の教師、藤間幸三郎が起こす〈標本事件〉の支援者として活動。

人体をプラスチック化する〈プラスティネーション加工〉に必要な薬剤を手配し、藤間に手渡している。

また、藤間との密会の際に楼霜学園の生徒にピンボケ写真ではあるが姿を撮影されている。

この写真には〈マキシマ〉というファイル名がつけられており、狡噛が槙島の存在を認識する大きな要因となっている。

槙島聖護が引用していた書籍一覧

槙島聖護が引用していたり手に持っていたり、もしくは名前を出したことのある書籍一覧。

ソフトの名前など、あまりに多く散りばめられているので、筆者が見つけたものを列挙する。

『Johnny Mnemonic(邦題:記憶屋ジョニイ クローム襲撃に収録)』ウィリアム・ギブスン(第3話)

ドローンの不正利用のために槙島が犯人に送った、ソフトの名称として登場。

脳に埋め込まれた記憶装置の情報を不正取引するジョニーがある日、許容量を超えた危険な記憶を運ぶことになる、というSF小説。

犯人が槙島から送られたソフトではあるが、名付けたのはハッカーのチェ・グソンの可能性も高い。

『1984年』ジョージ・オーウェル(第4話)

菅原昭子(すがわら しょうこ)という女性を殺害しながら、犯罪者・御堂将剛(みどうまさたけ)と会話をしている際、槙島が読んでいる本。

ビッグブラザー率いる党が、情報や行動だけでなく〈思想〉すらも支配する全体主義の恐怖を描いたディストピア小説。

『さらば、映画よ(毛皮のマリーに収録)』寺山修司(第5話)

公安局に追い詰められた御堂将剛に対する、槙島の最後のメッセージに登場。

2人の同性愛者の会話の様子を描いた戯曲。

『ファースト・フォリオ』ウィリアム・シェイクスピア(第6話)

楼霜学園に教師として潜伏した槙島と、楼霜学園の生徒である〈王陵璃華子〉との会話の中で、槙島が読んでいる本。

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲を集めた、最初の作品集。

『女吸血鬼カーミラ』シェリダン・レ・ファニュ(第7話)

泉宮寺豊久との会話の最中で、槙島が読んでいる本。

少女に忍び寄る女吸血鬼の恐怖を描いた、怪奇小説。

後の『吸血鬼ドラキュラ』にも大きな影響を与えた作品。

『タイタス・アンドロニカス』ウィリアム・シェイクスピア(第8話)

王陵璃華子を見限った槙島からの、最後のメッセージに引用される。

シェイクスピアの戯曲の中で、最も残虐で暴力に溢れた作品とされる。

敵対するローマ帝国の武将タイタスに敗れた、ゴート族の女王タモーラの復讐と、それに怒ったタイタスの更なる復讐を描いた作品。

『情念論』ルネ・デカルト(第11話)

常守朱の友人、船原ゆきを殺害する際に、朱に対して引用する。

第1部では人間本性と情念の基本について、第2種では多種多様な情念を、第3部では特殊な情念について、3部構成で成り立つ哲学書。

『あらかじめ裏切られた革命』岩上安身(第14話)

ヘルメット事件の最中、とある部屋で槙島が読んでいる本。

ソビエト連邦の崩壊や、モスクワ、グルジア、チェチェンなど歴史の大転換期に飛び込んで取材を行った岩上氏の、ノンフィクション賞受賞作品。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック(第15話)

ヘルメット事件に端を発する大暴動の最中で、槙島がチェ・グソンに勧めている小説。

人間とアンドロイド(人造知能)の違いから、人間の本質を探っていくSF小説。

『ブレードランナー』というタイトルで映画化しているが、内容にはかなりの差異がある。

『パンセ』ブレーズ・パスカル

狡噛との初の邂逅の際に、槙島が引用した。

パスカルが自書の出版に向けて書き留めていた多くの断片を、彼の死後に遺族などが編纂して刊行した遺著。

『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト

槙島が公安局に捕らえられ護送されている最中の、藤間幸三郎との会話に登場。

船医であるガリヴァーが、難破の末に『小人の島』や『巨人の島』といった個性溢れる島にたどり着く、という物語。

児童書とされることも多いが、その実多くの皮肉を含んだ作品でもある。

『新約聖書』キリスト教徒の皆さん(第21話)

バイオテロの最中に、槙島が読んでいる。

『旧約聖書』と並ぶキリスト教の聖典。

 

以上、作中で槙島が引用したり手に持っていたりといった書籍をまとめてみた。

しかし筆者が見つけることができた以上に、書籍の引用やもじりは多いかもしれないので、是非とも注意深く視聴してみてほしい。

因みに完全な余談だが、槙島の所持している書籍の中には『藤子・F・不二雄作品集』や『手塚治虫作品集』などの漫画も含まれているとのこと。

本編では描かれていないところで、〈君は、ドラえもんという作品を知っているかい…?〉という引用をしていたかも知れないと考えると、少し面白いかもしれない。

槙島聖護のセリフ3選!【人の意思の輝きを求める】

信じられないかもしれないが、僕は、君たちのことが、好きだ(小説版『PSYCHO-PASS』)

小説版『PSYCHO-PASS』で書き下ろされた、槙島の内面が窺い知れる一言。

彼は確かに、犯罪をプロデュースし、数々の潜在犯を本物の犯罪者へと仕立て上げ、それをして数多の人間の命を奪ってきた。

しかし、その行為に〈憎しみ〉や〈恨み〉といったネガティブな感情は介在しない。

むしろ作中の登場人物中で、人の〈自由意志〉に基づく行動を何よりも尊重しているのが槙島だろう。

ただ、彼の求める〈自由意思に基づいて行動する〉人間が、シビュラ社会の中では潜在犯として認定されてしまっただけなのかもしれない。

そんな彼の孤独と人間に対する愛情、そしてそれすらも〈理解してもらえないのだろう〉という諦念が入り混じった、物悲しい台詞ではないだろうか。

僕は人の魂の輝きが見たい。それが本当に尊いものだと確かめたい。(第11話)

第11話にて、船原ゆきを殺害する直前に朱に投げかけた言葉。

槙島の内面を窺い知ることは容易ではないが、おそらくはこの言葉こそが槙島の犯罪の〈動機〉なのではないかと思う。

〈シビュラシステム〉というシステムの中では、正攻法では槙島の求める解は得られない。

だからこそ、彼は犯罪という手段に走らざるを得なかったのであろう。

当然、彼の行いは許されるべきものではない。

しかしその行動の根本には、人間と、その魂に対する信頼があったのではないだろうか。

だからこそ、彼は自分が〈信頼できる〉人間を探し続け、その結果として多くの犯罪をプロデュースすることになったのではないだろうか。

君はこのあと、僕の代わりを見つけられるのか?(最終話)

第22話(最終話)で、射殺される寸前に狡噛に向けて放った問い。

自身と対等に向き合える、誰かの代替物ではなく〈槙島聖護〉という人間を追い求め続ける人間が現れたことに対する、喜びが含まれているようにも感じる台詞だ。

シビュラというシステムの中で、あらゆる人、モノ、才能すらも代替が効くようになってしまった世界の中で、槙島が追い求めていたもの。

それは、自身にとって代わりの効かない誰かであり、そして自身も相手にとって〈代わりの効かない〉存在になれる、1人の人間として向き合ってくれるような、そんな人間だったのではなかろうか。

だからこそ槙島は、この問いに対する狡噛の返答に、満足げな微笑を浮かべたまま死ねたのではないだろうか。

槙島聖護と狡噛慎也【代替の効かない存在同士】

槙島聖護という人間に対し、最も真摯に向き合った人物は、槙島の命を奪った狡噛慎也だろう。

最初は佐々山を殺された憎しみから、単なる犯罪者として槙島を追っていた狡噛。

しかし徐々に槙島の存在を人間と認識し、〈殺意〉を持って槙島と向き合う中で、狡噛は槙島の唯一の〈理解者〉を担っていったのではないだろうか。

そして〈殺意〉という確固たる意思を持って自らと対立する狡噛こそ、槙島が追い求めていた〈代替の効かない存在〉だったのだろう。

槙島と狡噛は、殺し合うしかなかった、互いにとっての唯一の理解者だった。

それが短く現れているのが、以下のやりとりだろう。

槙島「君はこのあと、僕の代わりを見つけられるのか?」

狡噛「二度とごめんだね」

この短い問答の後、槙島は狡噛に射殺される。

しかし、自身が狡噛にとっての〈代わりの効かない存在〉となれたことを察した槙島は、微笑を浮かべながら死んでいった。

きっと、彼は死の間際に1番求めてやまなかった存在を手に入れることができたのだ。

狡噛慎也の魅力とは?能力や名言などを徹底解剖!【PSYCHO-PASS】狡噛慎也の魅力とは?能力や名言などを徹底解剖!【PSYCHO-PASS】

担当声優<櫻井孝宏>【怪しげかつ胡散臭い美声】

〈美しい〉と形容するに相応しいこのキャラクターに声を吹き込むのは、怪しげな美声を持った声優の櫻井孝宏(さくらい たかひろ)氏だ。

1996年にテレビアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー‼︎』でアニメデビューを果たし、『デジモンアドベンチャー』や『快感フレーズ』などの作品からレギュラーキャラを演じるようになった。

声質はテノールで、最近では如何にも怪しげなキャラクターを演じることも多い。

それ故に〈櫻井孝宏が演じたキャラクターは裏切る〉という認識を持たれることもあるが、実際は一貫して主人公の味方キャラであるキャラクターを演じることも多々ある(個人的には、最近は櫻井氏の声のキャラクターが裏切らないと、むしろ裏切られた気分になる)。

異様に高いトーク力を誇り、その実力は同じ声優の鈴村健一氏には、〈孝宏がいないと俺のトークは成立しない〉と言わしめる。

過去には、〈野原を全焼させる〉〈理科室の机を燃やす〉〈ロケット花火で作ったミサイルを、トイレで用を足している人に向けて発射する〉など、かなり破天荒な振る舞いをしていたらしい。

好きな食べ物は寿司とホルモンと中華料理、嫌いな食べ物は辛いものと生クリーム。

まとめ

以上、アニメ〈PSYCHO-PASS〉の魅力をより強固にしていった立役者、槙島聖護の魅力について、掻い摘んで説明した。

しかし、槙島という謎めいたキャラクターの深淵は、通り一遍の見方で理解できるほどに簡単なものではない。

本記事で述べたことすらも、槙島というキャラクターの1要素に過ぎず、おそらくは全く別の真意があるかもしれない、底知れないキャラクターだ。

是非とも、その深淵を自らの目で覗いてみてほしい。

きっと、その深淵は覗いたものを虜にしてしまうだろう。

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