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Akisame【人気ボカロP×歌い手出身ソロアーティストによるプロジェクト】

 

「Akisame」

そう名乗るバンドが動画サイトに楽曲をあげたのは、2019年8月4日のこと。

メンバーは、とある人気ボカロP歌い手出身のソロアーティストの2人。

しかし実は、バンド名が存在しないだけで彼らの音楽活動そのものは、約5年も前からスタートしていたのだ。

ようやく生まれたそのバンド名をもってあげたのは、新曲『カムバック・マイ・フューチャー』

そのレビューをかねつつ、読書家な皆様に、改めてこの世に新しい形で産声をあげた彼らを紹介をさせて頂こうと思う。

Akisameとは?

2019年8月4日に正式に公開された、ボカロP「buzzG」と歌い手出身ソロアーティスト「夏代孝明」による、音楽プロジェクトの名前。
それまでは「buzzG feat.夏代孝明」という名で活動を行っていた(略称「ばずあき」)。

2016年に3枚めとなるコラボレーションCD『Password』を発売して以降、個々の活動にいそしむようになり、一旦その活動の流れが停止する。

が、その3年後の2019年。

「Akisame」という新たな名前をもって、その活動が再開される事となった。

以下、メンバー二人の簡単な紹介文となる。

buzzG(作曲/作詞担当)

今年(2019年)でその活動が10周年めをむかえる、古参であり強かな人気をほこるボカロP
厚みのある重低音が響くバンドサウンドに定番があると同時に、美しくきれいなピアノの旋律でつむがれるバラード曲なども存在しており、音楽ファン用語でいうならば「エモい(「emotional」が語源の言葉。感情が強く動かされた時の心のさまを現す言葉として使用される場合が多い)と言われる楽風をもつ。

代表曲:『しわ』、『アルビノ』、『赤い雨』等

夏代孝明

 歌い手であり、現在ソロで活動もしているアーティスト。
「ゆーえい」という名での歌い手活動もしていた。
歌い手として、ボカロ曲のみならず、有名ミュージシャンなどの楽曲のカバーもいくつか行っており、特徴的なその声質から生み出される圧倒的な歌唱力、そして広い声域から生まれる驚きの表現力にてたくさんの人々を魅了してきている。
2016年12月にはボカロ曲「ユニバース」を投稿し、ボカロPとしてもデビュー。
その後、メジャーデビューをはたし、アニメ『フューチャーカードバディファイトDDD』『弱虫ペダル』などのOPもつとめる。
現在は、「夏と彗星」という別名義での音楽活動も行っている。

代表オリジナルソング:『ユニバース』『ケイデンス』『ジャガーノート』等

3年ぶり、待望の新曲!
『カムバック・マイ・フューチャー』

過去の君も連れて行こうぜ 必要だったって言えるから
カムバック・マイ・フューチャー

(作詞:buzzG)

3年ぶりに公開された新曲は、2人らしい、まるで人々の背中を押すような前向きになれる一曲だった。

buzzGの得意とする「エモい」バンドサウンドによるメロディ、そしてメッセージ性の強い歌詞。
その込められたものを受け継ぐかのように、圧倒的な歌唱力をもって楽曲を奏でていく夏代孝明の歌声。

その光景は、楽曲そのものの素晴らしさを表現すると同時に、一つの声明を伝えてきているようにも感じる。――「帰ってきたぞ、二人で。新しいものを伴って」そう高らかに宣言をしているようだ。

その宣言に呼応するかのように、動画のコメント欄には2人の活動をまちわびていた人々による喜びの言葉が多くよせられている。
ニコニコYouTubeと、2カ所での動画公開であったが、どちらのコメント欄もこの活動を待ちに待ち続けていた人達による言葉で、嬉しさに満ち溢れた光景となっている。

buzzGの楽曲は基本的に、彼自身の中にある言葉や世界をそのまま反映させたものとして作られている(と、彼自身がそのブログで語っている)。

今回の新曲を作るにあたってもそれは変わらず、この楽曲が彼自身の中にある「後悔」を基に作られていることが、新曲公開後に彼自身のTwitterにて語られている。

「後悔」が基になっているというだけあり、この楽曲内の歌詞も物悲しく、なにかやりきれなかった事に対する後ろめたさを語りあげたかのような歌詞になっている。

しかし、「後悔」を「後悔」だけでは終わらせない。

この楽曲は「後悔」という気持ちを越え、そのを行こうとする楽曲だ。

過去の後悔を伴い、共に一緒に変わって行こうと、成長/進化していこうとするさまが最後に描き出されているのだ。
それはきっと、誰もがそうしたいと願う反面、そうすることがとても難しい、否、難しいからこそ願ってしまうようなそんな羨ましく焦がれる光景のはずだ。

だからこそ、buzzG自身の等身大の言葉で彩られたそれに聴く者は胸をしめつけられ、夏代孝明の力強い聴く者の耳にまっすぐに届く歌声に励まされるような、そんな気持ちになるのだろう。

さらにこの楽曲には、MVの中でしか見られない「物語」が存在している。

 この楽曲のために作られた「物語」だ。それはMVという、音源だけではない、映像の世界もふくめたものだからこそ、深く描き見せることができたものだといえよう。
ぜひとも驚きの展開をむかえる「物語」を、この楽曲と共に観てほしい。

「後悔」から生まれた、この楽曲。

これは3年という月日をもって、ふたたびその活動をはじめた2人の、強い進化を肌に感じられるばずあきソング、Akisameソングだ。

まとめ

この新曲アップの予告が行われたのは、この曲が動画サイトにアップされる前日のこと。

私が最後にこの2人のCDを買ってから、実に3年の月日が経っていた。
待ちに待ち続けていた、久しぶりの2人のコラボレーションに心が躍ったのは言うまでもないことだろう。

さらには、長年決まらずにいたバンド名までたずさえて帰ってきた。
ふたたび2人が共に楽曲を奏でる光景が見られるようになっただけでも嬉しさで胸がいっぱいになるのに、バンド名まで決定となれば、いちファンとして、もうこの胸の喜びをどう言葉で表現すればいいかわからない。言葉が足りなすぎる次第だ。

なお、近々開催予定の「COMIC MARKET96(夏コミ)」にて、2人の新たなCD『Comeback My Hero』が発売される事が決定している。

通販の用意も準備中との事なので、もしこの記事を通して二人の活動に興味をもった方々がいれば、ぜひCDを手に取って欲しい。

最後に恒例の選書をさせて頂く。
この二人の曲を聴く際の、皆様の読書の参考になれば幸いだ。

選書:成田 名璃子『ベンチウォーマーズ』

この物語に出てくるのは、5人の問題を抱えた高校生たちだ。

それぞれに困った問題を抱えている彼らは、「同じクラス」ということ以外で接点らしい接点もなかった。しいていえば抱える問題が全て「部活」に関わる点が共通点か。しかしそれだって、全員まったく違う部活での出来事だ。

が、「選ばれた者は受験に失敗する」といわれるクラス対抗駅伝の選手に選ばれてしまった事から、彼らは共に駅伝の練習をしなければいけなくなる。

もちろん、こんな言い伝えのようなものがある駅伝にノリ気になる者などいない。
それどころか5人は今、自分の悩みで必死なため、たとえ団体戦の練習といえど他人にかまってる心の余裕などないのだ。

だけど練習をかさねていく中で、5人は抱える問題に対して、それぞれの答えを見つけていく。

そのさまは、ザ・王道、ザ・青春、といったものだけど、しかしだからこその展開に胸がアツくなるし、彼らの姿に応援をしたい気持ちにさせられる。

それは多分、誰もが一度は似たような悩みや苦しみを抱え、それでもそんな時期を乗り越えて、または必死に抗おうとして、今こうしてこの場に立っているからこそ感じる何かなのではないのだろうか。

そんな「悩み」という一線を超え、それぞれに成長や進化をしていこうとしていく彼らの姿に合うものはこの曲だろうと思い、今回選書をさせて頂いた。

ぜひ、悩みや後悔にさいなまれているその時、この曲と共にこの本を読んで頂きたい。

きっと、驚きの成長と進化の光景が、そこには待っている筈だから。

【あらすじ】

「選ばれた者は受験に失敗する」と言われるクラス対抗駅伝、通称“落伝”。今年クジ引きで選ばれたのは、部活でベンチを温めているだけのそれぞれ問題を抱えた5人だった。バレー部のエースだったがケガでリハビリ中の吉住朔。厳格な父親に反対されながらもバスケが大好きな工藤康太。自分が嫌いすぎて内面を隠す女子マネージャーの花岡伊織。言い訳ばかりで自分に甘いちょっぴりおデブな井上勇樹。家庭の事情によりアルバイトで練習時間が少ない風見恭子。―彼らの熱い夏が始まった。

(BOOKデータベース引用)

 

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