この記事では、綾辻行人「Another」シリーズの全3巻のあらすじと感想をまとめて紹介します。
気になる作品が見つかった方は、作品ごとの書評記事をぜひご覧になってAnotherシリーズの世界に触れてみてください。
Anotherシリーズ全巻レビューまとめ
『Another』原作小説あらすじと感想【クラスに紛れ込んだ死者は誰…?】
夜見山北中学校の〈三年三組〉。
このクラスでは2〜3年に一度、〈災厄〉が訪れる。
25年前、とある事件をきっかけに始まったとされるこの〈災厄〉は、あらゆる手段をもって関係者に襲いくる。
クラスに紛れ込んだ〈死者〉は誰か?
〈災厄〉を止める術はあるのか?
転校先の〈榊原恒一(さかきばら こういち)〉は、迫りくる〈災厄〉から逃れるために奔走する。
死の恐怖に塗れた、最後の中学校生活が幕を開ける…!
『Another』原作小説あらすじと感想【クラスに紛れ込んだ死者は誰…?】『Another エピソードS』あらすじと感想【災厄が襲う夏、見崎鳴が出会った幽霊とは?】
「教えてあげる、もう1人のサカキの話」
〈見崎鳴〉はそう言って、〈榊原恒一(さかきばら こういち)〉に語り始めた…。
1998年の夜見山北中学校。
その三年三組で吹き荒れる、〈災厄〉の嵐。
既に大勢の犠牲者を出したその〈災厄〉を止める方法を探し、〈見崎鳴〉は〈湖畔の屋敷〉を訪れた。
彼女の目的は、1987年の〈災厄〉の経験者である〈賢木晃也〉と接触し、〈災厄〉を止める手掛かりを得ること。
しかし、そんな彼女を待っていたのは既に死んでしまった賢木晃也の〈幽霊〉であった…。
見崎鳴以外の誰からも認識されない、〈幽霊〉という不安定な状態。
それを脱する為、自らの〈死体〉を探しているという彼に、見崎鳴は協力を申し出る。
茫洋とした〈死の瞬間〉の記憶を頼りに死体を探す、〈幽霊〉と見崎鳴。
その中で思い出される、過去の〈災厄〉の記憶。
果たして彼らは、賢木晃也の〈死体〉を見つけることができるのか。
そして、彼が死に至った理由とは何なのか?
『Another 2001』にも連なる、アナザーストーリー!
『Another 2001』あらすじと感想【史上最悪の災厄に、比良塚想が挑む】
夜見山中学校の三年三組。
このクラスには数年に1度、クラスに1人〈死者〉が交じる。
そしてそれが起こった年には、三年三組の関係者たちに様々な〈災厄〉が襲い掛かる。
〈災厄〉を防ぐ方法はただ1つ、クラスの誰かを〈いないもの〉として扱い、徹底的に存在を無視することのみ。
誰からも存在を認識されない過酷な役割を、かつて〈幽霊〉だった少年、〈比良塚想〉は自らの意思で引き受ける。
既に〈災厄〉の存在を知っていた彼は、確かな覚悟を胸に、〈いないもの〉を演じ切ることを誓う。
更に効果を確かなものとする為、追加の対策も取られた2001年は、〈災厄〉が起こるはずのない年だった。
しかしとあるトラブルを機に、彼らの努力を嘲笑うかのような〈災厄〉が吹き荒れ始める。
想は、3年前の〈三年三組〉に所属していた少女〈見崎鳴〉の協力のもと、後に〈史上最悪〉とも呼ばれることとなる〈災厄〉を止める為、奔走するのだが…。
単行本『Another』の発売から11年。
2001年の夜見山に、新たなる惨劇が幕を開ける…!