おすすめライトノベル3選
『この素晴らしい世界に祝福を!』【楽しい異世界転生生活】
通称「このすば」。
不慮の事故で死んでしまった主人公。
天界で異世界転生を持ちかけられたことから始まる異世界転生ものコメディ。
楽しいライトノベルを読みたいのなら、まずここからどうぞ。
基本的路線はコメディ。
感動的なシーンかと思ったらやっぱりコメディ。
会話のテンポもとても良く、登場するキャラクターの個性も爆発していてTHEライトノベルの王道を走っている。
ファンタジーなので魔法あり、モンスターあり、駄女神あり?
アニメ化もしているのでもちろんアニメから入るのもありだが、活字で読むキャラクターたちの会話のテンポの良さをぜひ味わってほしい。
『僕は友達が少ない』【友達って必要ですか?】
髪の色と目つきのせいで友達のいない主人公が、同じく友達はいない者同士でつくった奇妙な部活を通して親交を深めていく学園ラブコメ。
『この素晴らしい世界に祝福を!』がファンタジーの王道なら、こちらは学園ものの王道ライトノベル。
美少女だって登場するし、部活ものだし、女装のかわいい男子も登場!
あらゆる萌えが1冊に詰まったライトノベルである。
ギャグ要素もあり、楽しく読めるのはもちろんのこと、しっとりと切ないシーンも登場するのでただ単純に笑えるだけではないのがいいところ。
きちんと感動でき、きちんと驚愕の事実だってある。
『六百六十円の事情』【痛いほどに感じる青春】
ここらで変化球のライトノベルを。
著者の入間人間(いるま ひとま)の代表作は決してこれではない。
それは分かっているのだけれど、勧められずにはいられない作品なのだ。
「六百六十円」というのはあるものの値段。
その値段のものをめぐる青春群像劇が本書である。
著者の入間さんは「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」という問題作でデビューした、当時としては強烈な印象を残す作品を書いた新人だった。
「噓つきみーくん」の方ももちろん読んでほしいのだが、敢えてこちらを勧めるのは「痛い青春」がとても繊細に書かれているから。
誰もが通るであろう「青い春」が痛いほど眩しく描かれているので、ぜひ読んでほしい。
おわりに
「ライトノベルは子供の読み物」と決めつけている人は、ぜひ一度手に取ってみてほしい。
大人は頑張る少年少女にきっと勇気や元気がもらえるだろうし、同じ年代の子供たちは大人以上にたくさんものを受け取れるはずだ。
1つの目的に向かって頑張ったり、巨大な敵と戦ったり、辛いことを乗り越えていく姿は素直に感動を呼ぶ。
確かに若者向けに書かれた本たちではある。
けれど、そこにある物語は誰の心にも届くはずだ。
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