おすすめの巻
『神様の御用人』シリーズは2019年現在で8巻まで出版中です。
良彦と黄金は西へ東へ御用聞きに走りまわり、さまざまな事情を抱える神様の助けとなっています。
そんな中でもおすすめなのは『神様の御用人4』。
シリーズ初の長編となる今作では、熊野や高野山がある和歌山が舞台となります。
そこで出会った天道根命は少しずつ記憶を失っているようで、自分の手元にある「箸」の持ち主を探してほしいと依頼しました。
歴史に残らない戦争が生んだ悲しい姉弟愛。
神々の知られざる秘話を描いた渾身の一作です。
主題歌:ウルフルズ/笑えれば
この小説に登場する神様や人間は、みな過去を悔いているようです。
あなたは後悔に苦しむときは泣いて自分を慰めますか?
それとも前向きな言葉で自分を励ましますか?
涙することも時にはいいものですが、本当に立ち直るにはハハハと笑うことが大切かと思います。
どんなに辛くてもぐっとこらえて笑う。
そんな人生の美学を歌うのはウルフルズ『笑えれば』。
とにかく笑えれば 最後に笑えれば
答えのない毎日に ハハハと笑えれば
ただの強がりのようでもありますが、聞きようによっては明るく前向きな歌詞ではないでしょうか。
過去の出来事は変えられませんが、過去の解釈は変えられるものです。
そのことに気づいた神様たちも、自分自身を苦しめていた思い込みをそっと手放し、本来の神々しい姿と力を取り戻していきました。
私たちもまた全ての悩み苦しみの見方を変えて、ハハハと笑い飛ばせるようになったとき、成長した自分に出会えるのかもしれませんね。
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