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ロックバンドBlueglueボーカル「読書」を語る【ゲーテから曲を作りました】

昨今の傾向にのっかるなら、ギターを置いて鍵盤を弾くべきなんです。けど、だからこそギターを使って表現したい

―「ギターが好き」、「最近のワールドトレンドの傾向をあえてギターでやってみた」と仰っていましたが、ギターにこだわりがあったりするのですか?
僕はギターが一番かっこいいと思っているんです。
昨今の傾向にのっかるなら、ギターを置いて鍵盤を弾くべきなんです。けど、だからこそギターを使って表現したい。そこにはロマンがある。
そもそも僕、クラシカルなものが好きなんですよ。時を越えて残っているものがかっこいい。
だから小説も文豪から入りました。中でも三島由紀夫が一番好きで、彼の作品をもとにして作った曲もあります。『金閣寺』で、蜜蜂がお花畑を飛んでいるだけの描写が2ページにわたって書かれているシーンがあって、そこが強く印象に残ったんです。それで、『エイトビート』――「はち(蜂/と八)」をかけたんですけど、ミツバチがただ踊っているだけ、という曲を作りました。

―モチーフを取ることはよくあるんですか?
僕の体験だったり、思ったことをメインに書きます。
バンドのスタイルなんかは、映画をイメージしている部分はありますね。
『ニューシネマパラダイス』とか、『セントオブウーマン』。男のロマンが全て詰まってるような映画で、「あぁいう粋なことをしたいね」とメンバーとは話しています。

―バンドのコンセプトにも「粋」という文字が入っていましたね。
無粋なことはしたくないんです。自分で粋だどうだ言ってる時点でどうかとも思いますけど……(笑) 先の映画もそうですし、思えば村上春樹もそういう「粋」みたいなものがありますよね。
思い返してみると、僕の中の「男のかっこいい在り方」みたいなものは、読んできた小説から無意識に影響されたりしているのかもしれません。

新しい発明をしたいんです。
流行っていることと同じことはしたくない

―今後のBlueglueとしての活動についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
長らくBlueglueは「ギターロックバンド」としてやってきたんですけど、好きな音楽が色々増えてきて、やりたいことに変化が出てきました。
新しい発明をしたいんです。世の流れは気にしつつ、やりたいことをしたい。でも流行っていることと、まんま同じことはしたくない。流行っているということは、すでに世の中にあるということだから、次に何が来るのかなって考えるんです。
でも、これをやれるようになったのってギタリストが加入してからなんですよ。

―ギタリストさんの加入が大きかった、ということですか?
でかかった。
3人だとどうしても、幅が狭くなってしまっていた。そこでもう1人ギターが欲しいなと思っていた時、彼が入ってきてくれたんです。
やっとBlueglueのスタイルが整ったという感じがします。

―新しい形のBlueglueが始まった、ということですね。
「これがBlueglueです!」と言えるものになったと思います。

―そんな新しい形になったBlueglueの新曲『ウェルテル』。どんな方々に聴いてもらいたいですか。
普段は音楽を聴かないような人にも聴いてほしいです。
Blueglueの音楽って、音楽マニアというよりは、普段音楽を聴かないけど「なんかこの曲いいな」と思って聴くぐらいのリスナーさん達にもハマると思うんです。
だから、「音楽は聴かないけど、本は読む」という人たちにこそ聴いてもらいたい。『若きウェルテルの悩み』を読む方が、その作品を通じて『ウェルテル』を聴いてもらえれば嬉しいです。

Blueglueオススメの本×音楽の組み合わせ!

渡邉さんに加え他のメンバーさん方に、オススメの本×音楽の組み合わせを教えていただきました。

【あらすじ】
天涯孤独となった大学生の桜井みかげ。ある時、祖母の行きつけの花屋でアルバイトしている田辺雄一の家に居候する事に。そこには、彼の父でオカマバーを経営するえり子もいた。風変わりな親子との触れ合い、そしてその心の再生を描くストーリー。

女性的だけどどこか寂しさを覚える話の内容が、この楽曲の持つラブリーでポップな歌だけどタイトル通り謎の寂しさが隙間隙間に感じられる部分と近く感じた。

【あらすじ】
とある大学の英文科の女子大生である『私』の目線を基に書かれるストーリー。
この本が発表された1980年代当時の流行や風俗について、『私』による独自な視点で書かれている。

この楽曲の「ファミコンやって、ディスコに行って、知らない女の子とレンタルのビデオを見てる」という歌詞が90年代、20世紀っぽい。この小説もその独特な空気を収めているので、近いものがあると思った。

【あらすじ】
様々な人々が繰り広げる、真夜中から空が白むまでの間の出来事。

村上春樹長編、11作品目。

夜中のデニーズだけでダラダラとするだけの小説。にも関わらず、次元や登場人物が入れ替わったりして不思議な感じがする。そのようなところが、この楽曲の忙しないビートと、特に何を言っているかわからないけど進んでいく印象に近いなと思った。

【あらすじ】
アルコール中毒に陥り、緊急入院した小島容(こじま・いるる)。病院には様々な入院患者がいた。
闘病生活の傍ら、容はそんな様々な入院患者達と関わっていくようになる……。

イントロのけだるさが、アダルトで、退廃的だったりするところで、この小説の雰囲気、空気感と同じ映像が浮かぶと思った。

【あらすじ】
自分勝手マイペースだが、なぜか憎めない男、陣内。
彼を中心にして起こる、数々の不思議な事件を語る、連作短編小説。

<楽曲試聴データなし>

この歌の歌詞のように、誰かのただの一言でもその暖かさに死ぬほど泣いちゃうような精神状況や、思春期のジュクジュクしているものを抱えている若者がたまたま罪を犯してしまう、みたいな時に陣内に出会って欲しい。そんな思いを込めて組み合わせた。

【あらすじ】
向坂伸行は好きな本に関する情報をネットで調べていた。出会ったのは『レインツリーの国』という名のブログ。書かれていた記事に感動した彼は、ブログ主のひとみと画面越しの交流を開始する。
次第にひとみに惹かれていく伸行。
しかし、ひとみにはとある秘密が……。

似た読書歴とか面白い感性とか、お互いの見た目じゃないところに惹かれ合う二人。そもそも伸にとってひとみは目に見えないところが綺麗だと思える女性。
人を好きだと思う気持ちは本来そういうものなのかもな、と思った。
この曲の「君といる時は透明」という歌詞とリンクした。

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