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ミカサ視点で描かれたカップリング楽曲『まっさらな大地』に胸を痛める
カップリングとして収録されている『まっさらな大地』は『悪魔の子』とは対照的に、焦燥感のあるナンバーだ。エレンを追いかけるミカサ視点で歌詞が紡がれており、思わず感情移入してしまい胸が苦しくなる。
地鳴らしで、全てが平らになってしまった景色を見た時の驚愕や絶望が歌詞中には滲み出ている。
あなたが言ってた自由はこれなの?
という歌詞も、原作を読んでいるファンには刺さるフレーズだ。
2番の
あのとき選んだ言葉が違っていたら未来は変わっていたかな
という歌詞も、思い当たる節がいくつもあるぐらい、思わずミカサ視点で考えこんでしまう。
後半の歌詞、
まっさらな大地に咲いた花を わたしは綺麗だと言える資格があるかな
もグッとくる。
純粋に花のことを指しているようにも思うし、全てが終わった後、ミカサが産んだ子どものことを指しているようにも考えられる。その中には、事の顛末に対する後悔も感じられる。曲全体には時の流れと共に、人生を賭けて”まっさらな大地”にしたエレンが消えていってしまう物悲しさも感じられる。
どこを切り取ってもミカサがエレンを想う気持ちが描かれており、胸が掻きむしられる。
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