ミカサ・アッカーマンは『進撃の巨人』に登場するメインキャラクターの1人です。
その実力は最強キャラと名高いリヴァイ兵長に近いレベルにあり、作中でもトップクラスの実力を持つキャラクターです。
本記事ではそんなミカサ・アッカーマンを追跡調査し、魅力を洗い出していきます。
目次
冷静沈着、最強のヒロイン「ミカサ・アッカーマン」
誕生日 | 2月10日 |
---|---|
年齢 | 15歳 |
出身 | ウォール・マリア南端シガンシナ区 |
身長 | 170cm |
体重 | 68kg |
所属 | 調査兵団 |
ミカサは『進撃の巨人』のヒロインです。
極めて冷静で感情を表に出すことはほとんどありません。
また基本的に無口で物静かな性格のため、同期の仲間たちからの最初の印象は「暗い」、「何を考えているか分からない」という声が多かったようです。
また非常に整った容姿をしており、その綺麗な黒髪と切れ長な目に惚れ込む人も多くいます。
同期のジャン・キルシュタインなどはミカサの容姿に惚れて何度もアタックを重ねている様子が描かれていいます。
一方で、超人じみた戦闘力を持っていることも大きな特徴のひとつです。
立体機動装置を華麗に操り、巨人たちのうなじを削ぎ落としていく姿はまさに鬼神といったような威圧感があります。
エレンへの執着心
幼いころにエレンに命を救ってもらった過去があり、それ以降ずっとエレンに恩を感じて生きています。
それゆえに、普段は冷静沈着なミカサですが、エレンに危険が迫ったときだけは冷静さを失うことがあります。
「無鉄砲なエレンをそばで守り続けること」を最優先に考えているため、そのことが原因で周囲と衝突することもあるほどです。
実際に、「エレンが死んだ」とアルミンに聞かされたときには、自暴自棄になり巨人の群れに飛び込んでいったり、エレンの巨人化能力が判明し数十人の兵士たちに命を狙われそうになったときは、なりふり構わずに相手を斬り殺そうとしたりと、ひとたびエレンのこととなると暴走してしまう場面が何度も描かれています。
また、幼いころにエレンからもらったマフラーを今でも大事に持っていたり、エレンに「長髪は戦闘のときに危険だ」と指摘されると、キレイな長髪を翌日には切ってしまったりと、エレンには「家族としての愛情」以上のものを抱いているような描写も多く描かれています。

ミカサの戦闘力は世界トップクラス!
幼少期の誘拐事件での出来事がきっかけとなり、ミカサは超人的な戦闘能力を有することにとなります。
その力はベテラン兵士から「並みの兵士100人と等価…失えば人類にとっての大損害」と評されるほどです。
この評価自体はミカサが訓練兵のときのもののため、成長した現在では間違いなく世界トップクラスの実力はあるものと思われます。
訓練兵時代では、ありとあらゆる科目をパーフェクトにこなし「歴代でも類のない逸材」と評価され首席で卒業しています。
そしてその直後の初陣では、並みいる巨人たちを次々に討伐し、街の人々の避難を助けるなど兵士として大変な実力を発揮しています。
物語が進み、「女型の巨人」など知性と特殊能力を持った強敵が相手になっても、ミカサの活躍ぶりは衰えることはありませんでした。
技術開発部が新しく作り上げた「雷槍」という爆撃武器を使いこなし、人類の仇である「鎧の巨人」を討伐したのもミカサの大きな功績のひとつです。
ミカサは、人類最強と評されるリヴァイ兵長と近いレベルの戦闘力を持っているとされています。
この2人の強さにはひとつの共通点があります。
それは「天性の戦闘能力を持つアッカーマン家の血を引いている」という点です。
この特異な血筋については次の項目で説明していきます。
特異な血筋〜アッカーマン一族と東洋の一族の混血〜
ミカサの出生は作中でも非常に珍しい血筋とされています。
母親が「東洋の一族・ヒィズル族」、父親が「巨人科学副産物・アッカーマン家」という双方ともに珍しい家系の血を受け継いでいます。
アッカーマン家とは、かつて王家に仕えていた家系であり、強大な戦闘能力と身体能力を持って生まれてくる特徴があります。
現在生き残っている者はほとんどおらず、作中で登場した人物だと、「ケニー・アッカーマン」「リヴァイ・アッカーマン」など数名しか確認できていません。
壁外では「巨人科学副産物」として恐れられており、実際にアッカーマン性を名乗る人物は皆一様に並外れた戦闘力が描写されています。
アッカーマン家の戦闘力の正体は、「過去のアッカーマン家の人間が習得した技や経験のすべてが、座標を経由して自分のものになる」という点にあります。
この理由により、ミカサは覚醒した瞬間から尋常ではない動きができていたのです。
また東洋の一族とは、歴史的に王家から迫害されてきた過去をもち、壁内では絶滅扱いされていた一族です。
ミカサの母親は壁内で最後の純血東洋人だとされていましたが、誘拐事件の際に誤って殺害されてしまったため、現在はミカサが壁内最後の東洋人となっています。
また、東洋の一族には「親から子へ一族の家紋を刺青にして継承する」という特徴があるなど、まだまだ多くの伏線が隠されています。
ミカサの名言を時系列順に紹介!
ここではミカサの残した名言を紹介していきます。
ミカサの特徴である「冷静沈着で優秀な兵士」と「エレンへの想い」が感じ取れるよう時系列に沿って原作から抜粋していきます。
「そうだ…この世界は…残酷なんだ」
原作第6話からの抜粋です。
ミカサが父と母と3人で暮らしていた9歳ごろのセリフです。
強盗に父と母が殺害され、人身売買を目的にミカサが誘拐されてしまいました。
当時まだ自分の戦闘力に覚醒していなかったミカサが、自らの残酷な運命に悲観し悟っている気持ちがこのセリフに込められています。
『進撃の巨人』では「世界の残酷さ」をずっと描き続けているため、ミカサのこのシーンは非常に象徴的とも言える場面になっています。
「その時から私は自分を完璧に支配できた」
原作第6話からの抜粋です。
今…生きていることが奇跡のように感じた…その瞬間
体の震えが止まった
その時から私は自分を完璧に支配できた
さきほど紹介した、誘拐された場面でのセリフになります。
ミカサが絶望する中、ミカサを助けるためにエレンが家に侵入し、なんと誘拐犯の1人を倒してしまいました。
助かったと思いきや、今度はもう1人の誘拐犯にエレンが捕まってしまい、エレンとミカサが再び絶体絶命のピンチを迎えた状況でした。
震えて怯えるミカサが、瀕死のエレンを見たとき、ミカサのうちに潜んでいた戦闘能力が覚醒します。
覚醒した力で、ミカサは敵を背後から一瞬で刺し殺してエレンを助け出しました。
この事件以降、ミカサは自分の体を自在に操ることができるようになり、兵士として超人的な戦闘能力を発揮するようになります。
「エレンは私と一緒にいないと早死にする」
原作第3話からの抜粋です。
あなたが憲兵団に行くのなら私も憲兵団に行こう
あなたが駐屯団に行くのなら私もそうしよう
エレンは私と一緒にいないと早死にする
誘拐事件から時が経ち、訓練兵になったミカサとエレンが、志望している兵団について話しているときのセリフです。
エレンの無鉄砲な性格を心の底から心配しているミカサは、エレンをそばで守る続けることを最優先に行動しています。
訓練兵時代の発言ですが、ミカサのエレンへの想いは成長した今でも変わっていません。
エレンのこと最優先に考えるミカサの性格が、はっきりと感じ取れるセリフですね。
「…?…死体がどうやって喋るの?」
原作第5話からの抜粋です。
ふたたび超大型巨人が出現した時に、リーブス商会のボスに放ったセリフです。
「訓練兵を卒業し、いよいよ本配属」というタイミングでたくさんの巨人がトロスト区に侵入しはじめてしまいました。
街の人々が巨人から逃げるために避難しようとしていた最中、リーブス商会のボスが大きな荷物で街の出口を塞いでしまっていたという状況でした。
街の住人の命よりも自身の財産を優先するボスに対して、ミカサは冷徹の目線を向けてこのセリフを発しています。
強大な権力者に対しても全くぶれない態度をとり、ミカサの肝の強さがうかがえる名場面になっています。
単純な戦闘能力だけでなく、非常事態での判断力や意思を通す冷徹さを感じさせる場面になっており、ミカサの特徴が色濃く表れています。
「私は…強い…あなた達より…すごく強い!」
原作第7話からの抜粋です。
私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!
…ので私は…あそこの巨人共を蹴散らせることができる…例えば一人でも
あなた達は…腕が立たないばかりか…臆病で腰抜けだ…とても残念だ
ここで指をくわえたりしてればいい…くわえて見てろ
何体もの巨人が暴れる状況でパニックになる同期の仲間たちに向けて放ったセリフです。
訓練兵を卒業したばかりの彼らにとって、不意にやってきた巨人の襲撃は重圧が重すぎて諦めかける人も出てきていた状況でした。
普段は人前で話さないミカサが、仲間たちを助けるために初めて周囲を鼓舞した場面になっています。
ミカサの不器用さが非常によく伝わる場面ですね。
超人的な戦闘能力を持ったミカサでも、苦手なことがあるということが分かり、非常に親近感が湧くシーンです。
「…私に…マフラーを巻いてくれてありがとう…」
原作第50話からの抜粋です。
私と…一緒にいてくれてありがとう
私に…生き方を教えてくれてありがとう
…私に…マフラーを巻いてくれてありがとう…
満身創痍のなか、エレンとともに巨人に敗北しそうになった瞬間のセリフです。
肋骨に負傷を抱え、ふらふらの状態でエレンを救い出そうと努力したミカサでしたが、何体もの巨人に囲まれ、死を受け入れようとした瞬間でした。
今にも命を落としそうな瞬間、ミカサの頭によぎったのは後悔や恐怖ではなく「エレンへの感謝」であり、ミカサのエレンへの想いが非常に強く伝わる名シーンです。
この後にミカサのセリフをきっかけにして、エレンは「座標の力」を偶然ながらも初めて行使することに成功します。
『進撃の巨人』の物語の転換点にあたる、非常に重要な場面です。
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